自然界の知恵?




植物の成長、虫のシーズン・・・・・これらは、種類ごとに決まりがあって、生まれてくるのは何月ごろ、親になって卵を産んだり、花が咲いて実がなるのはいつごろ・・・というのが、土地ごとにそろっています。

これは、その方が子孫を残すために有利であるからなんですね。

一斉に成長して、一斉に花を咲かせれば、受粉の可能性も高くなります。
より確実に種を作ることができます。

同じ時期に、同じ動物のオスとメスが繁殖期になれば、卵や赤ちゃんを作るのが容易になります。



しかし、たま〜に、ずいぶんとズレた時期に活動している、虫や小動物がいたり、奇妙な時期に花を咲かせている植物があったりすることも事実です。

時期はずれに、1匹とか2匹だけ活動していても、期待できる結果はなさそうなんですが・・・それでも、確実にそういう個体は存在しています。




これは、なぜか・・・というと、全滅予防策であるらしい。




どういうことかというと、本来のシーズンに子孫を残そうとしたのに、たまたまその時期に、思いがけない自然災害が発生したりすると、その地域の種族が全滅してしまう危険性がゼロではないということを、自然界が知っている・・・のでしょう。

森林火災、洪水、大地震・・・いろんな災害のために、メインのグループ(および、それが残した子孫)が全滅してしまったとしても、ちょっとズレたステージにある個体は、生き残る可能性があったりします。
それが、うまく子孫を残すことができれば、その地域からその種が消滅することはなくなる・・・という話なんですね。




う〜ん、話として聞くぶんには、そういうこともあるのかなぁ・・・という程度なんですが、確かに、時期はずれ活動の生物というものがパラパラ存在しているのを見ると、長い長い生命の歴史の上で、有利であるからこそ、そのシステムが組み込まれているのだろう・・・と思わざるをえません。






がらにもなく、生物の講義で聞きそうな話を持ち出しているんですが・・・・・・・





今年、春先に、朝顔の苗を植えたんですよ。
植木鉢とプランター利用のミニミニ・ベランダ園芸なんですが、夏!というと、やっぱりほしい花があります。

ヒマワリも好きなんですが、自分好みのド〜〜ンと見上げるほど成長したデカいヒマワリを咲かせるためには、地面に植えるのが一番です。
チマチマしたヒマワリでは、作っても少々さびしいのでパス。
どうがんばっても、植木鉢や、小ぶりのプランターでは満足する結果が得にくいです。

娘はカンナ(オレンジ色にこだわっていたりする)が好きなのですが、なぜか球根(というのかな、あれも)が入手できず、数年見送っています。

日日草、千日紅、百合各種・・・いろいろ植えて、一番場所を占有したのが朝顔でした。



せっかく、朝顔が咲いても、朝寝坊人間がそろっていたんじゃ、一番きれいなところを、だぁれも見てくれないんじゃないか?・・・・・という、つっこみは、今回ネタの関係上、無視しまして・・・・・・・・・

いや、実際それで朝顔をあきらめて、ヨルガオを育てた年もあったりするんですが・・




ニチニチソウ:単身赴任中の「おとうちゃん」がひいきしている花
せっかく満開になっても、ひいきしている本人に見てもらえない


私は、早朝、洗濯物を干しながら、充分楽しみましたよ。
息子と娘が、朝顔の花をきっちり見たかどうかは、わかりませんけれど。




でね、種がたくさんこぼれているらしいです。

あまり暑い毎日が続いていますので、来年の春を待たずに、まだいける・・・とばかりに、芽をだしてしまった朝顔があっちこっちにあったりする。

苦笑しながら、水かけをしておりましたら、朝顔じゃない芽がいくつか見つかったんですよ。



ルコウ草というツル性の植物で、真夏の昼間に、朝顔みたいなラッパ状になった花を咲かせます。
花のイメージは、星型?
花のサイズは、小さめで、直径が2cmあるかないか。
色は、真紅。ピンク。たまに白い品種もあります。
葉っぱは、葉脈だけでできているんかい?・・・と言いたくなるような、ピッピッと細い線状になっています。(丸葉タイプもあります。)
昼に咲いて、夕方にはしおれてしまう、1日花。
つぼみがドッサリつくので、わさわさと伸びていれば見ごたえがあります。

昔は、夏場によく見かけたものなんですが、近年流行らないのか、あまり作っている家庭を見かけません。
う〜ん、もしかして、園芸植物というより、すでに雑草あつかいされているかもしれない。

これが、好きでして、昨年たまたま種を見かけたのでベランダに作り、楽しみました。



いっぱい種がこぼれているはずだ・・・と思っていたのですが、なぜか今年の春、芽が出る時期になっても、全然出てきてくれなかったんですよ。

朝顔の仲間は、わりと高温発芽なので、春も充分暖かくならないと芽が出ないのですが・・・
それにしても、出ない。

とうとうあきらめて、今年は、朝顔の苗を買ってきて、そのスペースに植えたんですが・・・・・・・



「ネコ用雑草生えてもOKプランター」に今頃生えてきたルコウソウ
ニョロニョロとツルを伸ばし中



朝顔を楽しんで、そろそろ盛りをすぎ、こぼれ種が
「これから、秋が来るんだぜ!」
という頃になって、まだ、いけますよ・・・と、芽をだし、つるを伸ばし始めたころになって、それにまじって、あっちにも1本、こっちに2本・・・ルコウ草の芽が成長しているんです。

数えてみたら・・・かなり有る。



うぅ〜〜む・・・・・・・。



こういうのって、どうなんでしょう?



本来、春蒔きの1年生の植物は、秋に種がこぼれると、「冬」という低温の時期を体験した後で、翌年、暖かくなったころに発芽する・・・・・・というサイクルが決まっているものです。

これと外れるものは、最初に書いた「全滅予防策」チームみたいなもんです。
うんと数は少ないはずなんです。



なのに・・・・・・・・。



なんで、我が家の場合、「全滅予防策」チームばっかしが、今頃ゾロゾロ発芽して、肝心の春に全然はえてこなかったんでしょうか?

メイン集団ゼロにして、時期はずればっかり作っちゃったら、子孫繁栄もあったもんじゃありません。


アホな・・・・・・・・。




さすがの私にも、生まれて初めての「暑い夏」。
いまだに残暑が厳しいのですが、我が家のベランダの、へそまがりルコー草たち、なんとかこのまま無事、花を咲かせるところまで成長して、来年用の種を残してくれるといいなぁ・・・と思っているところです。

またまた、来年、春には芽をださず、変な時期に発芽するへそまがりになってしまうかもしれないんですけれどねぇ。




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