おのぼりさんと渋谷の街




大学の同窓会(目白)と、浜松町でのオフ会の翌日、横浜のランドマークタワーなどを見学して、さぁ、いよいよ帰宅の途に・・・・・・・という段階になった私は、うっかり渋谷の街に出かけてしまいました。



いやぁ、大人しく新横浜に行って、こだま号に乗ってもよかったんですが、「こだま」だと、かなり時間がかかるんですよ。
本数が少ないし、途中の駅で「ひかり」「のぞみ」の通過待ち待機時間がバカにならない。

いっそ、東京方面に出て、「ひかり」か「のぞみ」に乗ったほうが早く着くのではないか・・・・・

                                 全部、言い訳じみて聞こえるのは、なぜだろう?


「みなとみらい」線の利用は初めてだったものですから、切符を買おうと路線図をみたら・・・
横浜で降りずに、そのまま、乗っていったら、渋谷までいけるんじゃない?

なんのことはない、「東横線」と「みなとみらい線」は、つながっているんですね。
列車の乗り換えは無用。
ここで待っていれば、渋谷行きがやってくる・・・・・・・うずうずうず・・・・・・・・。


後日追記:
この文章を書いた当時、新幹線新横浜駅は、「ひかり」の停車本数が少なかったのです。
「ひかり」が新横浜、品川にきっちり停車するようになるのは、もうちょっと先。




実はね、先日プレイしたゲーム、渋谷の街が舞台になっていたんですが・・・
私が知っている渋谷とは、まるで違う街だったんですね。

あたりまえの話でして、私が知っている渋谷というのは、ン十年前の渋谷であるわけです。

最新の渋谷を見てみたい。

時計を見たら、まだそんなにあせりまくらなければならないような時刻じゃなかったんです。

おし、行き先決定!!   安易な・・・



先日プレイしたソフト・・・これですな。笑



ン十年前、私が渋谷に初めて行ったのは、大学受験の時。
何線だったか、完全に忘れてしまったんですが、とにかく、渋谷から地下鉄(当時はそう呼んだ)に乗って、宿泊場所に行くことになっていたんです。

でね、地下鉄の乗り場をさがしたわけだ。

当時の名古屋人の常識では、地下鉄の乗り場というものは、地面の下にあるべきなんです

ところが、階段がある場所で発見した行き先表示板に書いてあるのは、


地下鉄 乗り場 ↑



変だろう、それは?


でも、どっちを向いても、地下鉄は上と書いてある。


キツネにつままれた気分で階段をたしか、3Fまで登ったら・・・・・・あったね、地下鉄の乗り場。




大阪の万博会場に行く「地下鉄」も、「地下」を走っているのは、ほんの少しだけで、地上に出てしまう路線だったんですが、東京の「地下鉄」は、高架の上を突っ走っていたのな。

なにしろ、大都会なんだから、地面の部分は、すでに国鉄(JRじゃないよ、日本国有鉄道の時代。笑)、私鉄、自動車道路が占領してしまっています。
地面の下も、早い者勝ちで路線がのびていて、新しい路線は、空の上を走るしか場所が残っていなかったんだろうね。(本当かよ?)


よく考えてみれば、納得できることだったんですが・・・

だったら、地下鉄という名称を変更しろよ!!



と思った「おのぼりさん」は、私だけじゃなかったはずだ、うん。





そんな、過ぎ去りし日の記憶を思い出しながら、渋谷駅に到着したらね、真正面にものすご〜く目立つ行き先説明板が見えたんですよ。

さすがに「地下鉄」という文字は案内板から消えている。笑



うわぁ〜っ、まるで地方から上京してきた人間のために存在しているかのような矢印!!



渋谷と言えば、忠犬ハチ公!

若い人は知らないかもしれないンだけれど、昔、毎晩、飼い主が帰って来る時間に、渋谷駅までむかえにきていたハチ公という犬がいたんですね。
   (まだ、犬を繋いで飼わなくてよかった時代の話ですよ。)
ある時、飼い主は亡くなってしまい、駅に向かえに行っても無駄足になるわけなんですが、犬であるハチ公には、飼い主の死というものが理解できない。
雨の日も、風の日も、帰って来るはずのない飼い主をむかえるために通ってくるハチ公・・・
私くらいの年齢なら、たいてい誰でも知っている実話だったんです。

で、その像が渋谷の駅のシンボルとして建てられていたんですね。

渋谷駅に行けば、ハチ公の像がある・・・ン十年前の時も、せっかく渋谷に来たんだから、その像を見ていこう・・・と思ったんです。
待ち合わせ場所としても有名な場所になっていると聞いていましたしね。

で、さがしたんですが、見つけたのは、意外に思うくらい、ちっちゃな像だったんです。

これが、かの有名なハチ公の像?!
正直、ちょっとビックリしたものでした。



ン十年経過して、もしかしたら、もう、あのハチ公の像は、なくなってしまったんじゃないだろうか?・・・・・そんな不安をかき消すように、ドデ〜〜ンと矢印ですよ。


    あるぅ〜〜〜。


なんか、笑った。



じゃぁ、せっかくだから、ハチ公を見に行こう。

駅を出たんですが・・・・・・・・・



別の街だわ。



いや、ン十年前も、すでに大都会だったんですが、比じゃないね。

とにかく右に移動すればいいらしいので、ノコノコ歩いていくと、その新名所というか「モヤイ像」と思われるものを発見。

この調子で、あと50メートルくらい歩けばいいんだよな・・・と思うのですが、なんか、自由に歩けないんですよ。
周囲に人間があふれていて!!
流れに乗れないってヤツ。

やたら、若い人たちばかりが、さっさか、さっさかと移動している。
慣れないおばはんがノタノタしていても、若者の方が機敏に避けてくれるので、ぶつかったりすることはまったくないんですが、こういう状況になると、自分が田舎モンなんだなぁって気分になっちゃうんだよ。笑
人間がたくさん歩いている場所に住んでいない人・・・って感じ。

名古屋だって、繁華街(名古屋駅付近とか、栄周辺など)には、人間があふれていて、そこでは私も普通に流れに乗って歩いているはずなんですけれど、なんで東京だとダメなのかね?
もしかして、あれ?

縄張り外ってヤツ?!


それにしても、若い街だね。
年寄りは住んでいないのかねぇ・・・いや、そんなことはないと思うんだけれど・・・。



他の人のお邪魔にならないように注意しながら、右へ右へ・・・と歩いていくと、正面に不思議なレリーフが見えてきたんです。



犬の集団!!

ハチ ファミリーとかいう題名がついていました




ものすごく目立つ場所だから、絶好の待ち合わせ場所になっているみたいなんですね。

で、駅構内に入れる場所に目をやれば、


あ、場所合っているんだ。

ということは、もしかして、あの壁画が現代のハチ公ということなんだろうか?!




なんつうか、複雑な気分になりまして・・・
ヒョイと横を見たら、調度いい場所に派出所があったんです。
しかも、交通整理と、案内役をこなすために、警察官が2名、外に立っていてくれる。

ここまで来たら、聞いちゃったほうが早いやね。

「すみませ〜ん、教えていただきたいんですが・・・」

おのぼりさん丸出しで、声をかけてみました。

「ハチ公の像というのは、今でもあるんでしょうか?」


渋谷のおまわりさん、親切だよ!
ニッコリ笑って、
「ありますよ。でも、ちょっとひっこんだ場所になってしまっていて・・・。あそこに木があるでしょ?あの真下あたりに居ます。」


居ます・・・・・・という表現がいいねぇ♪



うれしくなって、教えてもらった「木」めざして歩いて行ったら、そのへんだけ、都内名所巡り観光バスかなんかでやってきたというイメージの集団がドワァ〜〜ッと群れていて、さかんに記念写真を撮っているんだ。

その中央に・・・



黒光りする、それはそれは立派なハチ公の像!!



これ、新しく作りなおされた像ですね。
ン十年前の像とは、違う物だろうと思います。

時が流れて、渋谷の街並がすっかり変わってしまっても、やはりハチ公は渋谷駅前に居ました。

しかも、とても愛されている様子で。




満足して、ゲームに出てきた現在の渋谷もじっくり見て、東京駅に向かいました。
・・・・・・あっ、昼飯、食べていないよ、どうしよう・・・とか思いながら。




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