英語教師は勉強中



息子が勤務している高校に、火曜と木曜に授業をしにくるイギリス人の英語教師がいます。

親日家・・・・・というより、妙に日本産TVゲームと、コミック、アニメに詳しいという不思議なお方。
最近、ペットのハムスターを飼育中。



この英語教師が、今日は空き時間に職員室で日本文学に熱中していたとか。
辞書を片手に、メモをとりながら、日本語のお勉強中・・・ということです。



熱心ですね。



で、いったい、どんな本を読んでおられたのかな?

「ん?本?せいんとせいや完全版。」

はぁっ?!



聞き間違いでなければ、それって、我が家にもある、コミックじゃないんでしょうか?

聖闘士星矢
作:車田正美
1985年12月から週刊少年ジャンプに連載。1990年終了
ジャンプコミックス全28巻
最近、完全版全22巻が発売された




考えてみますと、コミックというのは「絵」で状況が説明されているわけですから、ひたすら文字だけがならんでいる文章を読むより、内容がわかりやすいわけです。

セリフの部分を読んで理解できれば、日本語の勉強にもなるし、かなり楽しいことになりそうです。

面白いことを考える先生ですなぁ。



でも・・・・・・・、大丈夫なのか?
あの、やたら特殊な読み方をする漢字がぞろぞろ出てくるコミックを選んじゃって・・・・・・


「そうなんだよな、小宇宙と書いて、コスモと読むんだし・・・。
 オレ、あんまし星矢の話って知らないから、もし、質問されても困るんだよな・・・・・・・。
 一応、説明はしておいたんだ。
 星矢のアニメのボイスは、アムロ・レイと同じ声だって。
 でもって、星飛馬とも同じ声だって。」

いや、それって、説明なのか?

「もちろん。
 Oh!!・・・・・って、感動していたぞ。」



・・・・・・・・・・・なんか、どっか、根本的にズレを感じるのって、私だけですかね?

アニメの声優
「聖闘士星矢」の主人公、星矢役の声優は古谷徹さん。
「機動戦士ガンダム」などに登場したアムロ・レイ役
「巨人の星」の星飛馬役でも有名。

このイギリス人英語教師は、アニメのガンダム・ファンだったりする。




ここで、息子が声優さんの話を持ち出したために、周囲の男性教師陣が「巨人の星」談義で燃え上がり、

「おい、W君、ちゃんと日本文化について、説明しておきたまえ。
 日本では、父親という存在は、ちゃぶだいをひっくり返すという特権があるんだってこと。」



・・・・・という、意見も出たとか・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・。



誤った日本文化がイギリスに伝えられそうで怖いんですけれど・・・・・・・

ちゃぶだいをひっくり返す特権:
アニメ「巨人の星」のエンディングで、主人公飛馬の父、星一徹が
卓袱台をひっくり返すシーンがあったため
父 = 一徹 = 卓袱台のひっくり返し
というイメージが強かったのは事実。
ただし、アニメ本編で彼が卓袱台をひっくり返したシーンは1度だけであったらしい。

巨人の星をアニメで見た世代には懐かしい笑い話だが、
間違っても、日本文化として海外に伝えていいエピソードではないはず・・・




まぁ、ちゃぶだい返しについては、私が息子にストップをかけるとしても、この勉強熱心な英語教師さん、まわりの女子高校生の「現代用語」をかたっぱしから吸収中であるとか。

うっかりしていると、日本人も知らない若者言葉について、イギリス人の方が詳しかったりするらしい。

言葉は生き物・・・・・とはいうものの、こういう勉強熱心な人の努力で、奇妙な日本語が世界に伝播するのは・・・・・・もしかしたら近い将来のことかも?




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