王様の剣

「力技だって」の続編



ある晩、仕事から帰宅した息子が言いました。
「メモリーなかったっけ?小さいやつでいいんだけれどな・・・」



パソコンのことは、わからないことの方が多い私ですが、ここまで漠然としたセリフだと、かえって返事できないんですよね。
データを保存するためのアイテムって、ほら、いろいろ種類があるんでしょ?

それとも、「メモリ」と言ったら、自動的にUSBメモリーのことをさすものなんでしょうか?



まぁ、たぶん、この時、息子はパソコン素人の私から、きっちりした返事をもらおうとは思っていなかったんだろうと考えます。

「メモリーなかったっけ?」
     ↑ 独り言の一種
「あ〜ぁ、今から電気屋さんに買いにいかなくちゃいけないんだろうなぁ・・・」
     ↑ ・・・と続くセリフだったんでしょう。




USBメモリー ・・・・・・・・・・ なら、あるんですよね。

新品が!

そう、「力技だって」で紹介した、キャップが固くて、どうしてもはずれてくれないために、使うことができない「不良品?」が・・・・・・・




で、言ってみた。

「USBメモリーなら、1個有るんだけれど、どうしても開かない・・・」

ここで息子の目がキラーンと光ります。   (いや、イメージ的にそう見えたっス)

フッ、シロートには開けなくても、俺様が開いてみせよう


という表情。

「どれだ、どれだ、見せてみ・・・」


絶対にね、うっかり「開かない」と言ったセリフを
オカンでは、うまくパソコンで使えない・・・
という意味にとったんだと思います。




引出から出しまして・・・・・・・

「これなんだけれど・・・・・・・・」

「おぉ、これこれ!」
     自信満々

「私も、A(←娘)も、どうやっても、フタが開かないんだ。」


「物理的な話かよっ!!」




いや、最初っから、これ以上もなく「物理的」な話だったつもりなんですけれどねぇ。

前回、娘に「使えない」と言ったために、勘違いされ、
今回、息子に「開かない」と言ったために、勘違いされ・・・・・・

なんで、素人オカンがなにか言うたびに、皆さん深読みするんだろう?

パソコン用語(?)、ややこしいよ!

     「取れない」と言えば、問題ないのかな?




さすが、男だね。
受け取った息子、いとも簡単に、USBメモリーの固くてはずれなかったキャップを、ポンと取ってしまいました。

ぬ、抜けたぁ〜っ

正直、ちょっと感動!
いや、娘のセリフを真に受けて、
メーカーに送らなくてよかったですよ。
男性の力なら、はずれたのな、あのキャップ。



「うわぁ、抜けたぁ。
 じゃぁ、それ、君にあげるわ。」

「・・・・・・・・・・抜いたらもらえるものなのか?」

私も、娘も物理的に使うことができなかったメモリーですからね。
はいはい、もちろん、進呈しますよ。

古来、王様の剣だって
抜いたらもらえることになっていたみたいですから。




つうわけで、前述のUSBメモリーは、無事、息子の手で使用されることになったんでありまする。
めでたし、めでたし・・・・・・・。




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