虫屋の目



人間、特殊能力とまではいかなくても、他の人にない感覚が1つや2つ、そなわっているもののようです。


夜の星をながめても、私なんか、全部「あぁ、星〜。」としか感じませんが、見る人が見ると、

新彗星 発見!!

なぁんてことになります。
毎夜、きちんと観察を続けていると、見つけられてしまうんでしょうね。



同じ場所を写生しても、色のとらえかたがとてもすぐれた人がいます。

同じ鳥や虫の声を聞いても、ちゃんと聞き分けられる人がいます。

同じ石っころみたいなものを拾っても、それが特殊な化石などであることがわかってしまう人がいます。

一口、料理を食べただけで、細かいことまで、すっかりわかってしまう「舌」をもっている人がいます。

犬と対決しても勝てるんじゃないかというくらい、すぐれた臭覚をもっている人がいます。



生まれついての才能であったり、繰り返しの作業などにより入手した能力であったり、いろんなパターンがありそうです。
(また、本人、自分の能力に気付いているとは限らなかったりもします。笑)



私には、その種の感覚で、虫屋の目がそなわっているようです。

それって、何か・・・といいますと、野外を歩いていたりする場合、他の人が気付かないよな場所にいる昆虫(その他のクモなんかも全部含めることになりますが)を、見つけ出す才能みたいなものですね。

まぁ、昆虫採集が趣味だったものですから、図鑑などでいろんな知識を得る数も多かったからだろうと思います。

専門の先生に連れられて、山野に団体採集旅行に出かけたりしても、この「虫屋の目」がある人は、さまざまな虫をさっさと見つけ出しますし、そうでない人は、指摘されるまで気付かない・・・という場合もあったりします。
   (なかには、指摘されても気付けない・・・というランクの人もいます。)

私の目は、専門の先生並には、いろいろ見つけだせるランクであったようです。

・・・・・・・実生活では、ほとんど何の役にも立たない点が残念なんですが。苦笑





これがね、最近、どうも怪しくなってきた。




年齢のせいで、近視のめがねに「老眼」の問題が入ってきましたんで・・・・・・・
それが、原因だと思いたいんですが・・・




ちょっとショックなことがありました。



このところ、我が家の猫たちが、何度か大きなアオムシを「お持ち帰り」したんですよ。

「みてぇ、みてぇ、と〜った、と〜った、えらいでしょ!!」
と、言わんばかりの鳴き声をあげて、6〜7センチもある、でっかいアオムシを運んでくるんですよ。

しばらく、ちょいちょいと前足で遊んだあげく、飽きたら放置。
しかたがないので、つまんでお外に、お引取り願ったのですが・・・・・



いったい、どこのお宅の庭木から、こんなデカいアオムシ(スズメガの一種と思われる)を採ってくるのだろう?
きっと、その庭木は、虫に食われて丸坊主になっているんじゃないだろうか・・・そんなことを考えていたんですが・・・



ある日、見つけてしまったんです。

ベランダの植木鉢に水をかけていたら、デカいアオムシさんを!!



虫嫌いな人は、探さないように・・・




成長しきって、もう、いつサナギになりに行っても、おかしくない段階になったアオムシさん。

うそぉっ!!

なんで、こんなにデカくなるまで、私は気付いていなかったんだろう?!
毎日のように、ジョウロで水をかけていたはずなのに・・・・・




つまり、猫たちは、よそのお宅の庭木から・・・じゃなくて、自分家のベランダから「お持ち帰り」していたんでしょうね。



ううう・・・・・・、自信あったんだけれどなぁ、「虫屋の目」。
もう、サビついちゃったんでしょうか?
結構、悲しいです。





実はですね、私には、もう1つ、他人よりひいでた「目」があるんですよ。

それはね、「ナマコの目」。

勤めていた研究所で、実験材料にするための野生ナマコの採集に行く場合、私が同行すると、見つけ出せる数がうんと増加する・・・・・というもの。
重要な戦力として、何度も採集に出かけたのですが・・・・・・・


もしかして、これも、特別、漁業関係の仕事とかについているわけでもない私にとって、ぜ〜んぜん役に立たない能力だったりするんですかねぇ。




もどります



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