伝説の試験問題と、伝説の迷解答

夏休み前、大学のテスト・シーズンなので、ちょっと昔を思い出してみました。

私の母校（高校です）に伝わっている、伝説の試験ネタです。



伝説の試験問題

世界史のテストでした。



私の世代には、現代と異なり、社会と理科関係の授業を選択して履修する・・・ということが、ありませんでした。

大学受験で、日本史を選択する予定の人も、世界史、地理、倫理社会、政治経済など、全部の科目を一応勉強することになっていました。
受験で物理と化学を選択する予定の人も、生物、地学をちゃんと履修したんです。

したがって、試験期間には、全員がいろんな教科のテストをあたふたと受けることになります。



ある時、くばられた世界史のテストの問題用紙には、ビッチリと問題が書かれていました。

問題数１００問。
１問１点、１００点満点のテストです。
１つの問題は、Ｂ４テスト用紙を縦に使って、横書き１行の長さの文章です。
テスト時間というのは、５０分くらいですから、読むだけで目いっぱい。
答えは、○か×かで記入します。

単純計算で考えれば、３０秒以内に問題を読み、そこに書いてある内容が正しければ○、どこかが間違っていれば×を書けばいいことになります。

これね、読んだ直後に正しいのか、間違いがあるのか、即座に判断できるようでないと、最後まで終了しないくらいのペース配分になるんです。
とにかく、じっくりと考える時間というものはありません。
ぱっぱか、パッパカ、○×が書きこめないと、終わらないんです。



問題用紙をもらったとたん、
「うそだろう〜っ！」
という声が、あちこちで上がりました。
くばった先生も、苦笑していたりする。



ひたすら、○と×を書き込みまして、見直しする時間なんかゼロに近い状態で終了、集められてしまいました。



これが返ってきた時に、またまたパニック。

平均点がものすごく低かったんです。



どんなネタだったのか・・・というと、１００問ある問題の中で、○であるものは、たった２つしかなかったんですよ。
つまり、ほとんどの文章は、どこかが間違っているものだったんです。


普通、○×問題というのは、５０％くらいの割合で○と×にわかれることになっています。
だれが決めたことでもないのに、皆さん、そういうイメージをもっていたりする。

まぁ、１００個のうち、９８個が×・・・ということは、だれも考えないでしょう。

でも、ちゃんと勉強をしていれば、正しい内容なのか、まちがった内容なのかはわかるはずです。
答案用紙が、×で埋まっていても、自信がある人はそれで提出できるわけです。

勉強不足の場合には・・・・・途中で不安になるのな。笑

で、適当に○にしてしまう。
なんとなく、自分なりに○と×のバランスに納得して提出したりしたら・・・・・・・５０点程度しかとれないことになっちゃうわけです。



この種のテストは、在学中２回だけありました。
（２回目の時は、全員があらかじめ警戒したんですが、１００問全部が×というものでした。）

すごいテストだとは思うのですが、学生の方が用心してしまいますから、同じネタは、なかなか使えないということだったのでしょう。

受験した学生が卒業した後、また何年かして、同じパターンのテストが行われたんじゃないかと思っています。
学生の本当の実力を見るためには、最高のテストだったのかもしれません。
（まぁ、作るのはたいへんだったと思うんですけれどねぇ。）



歴史、地理関係だからできるテストだったのかもしれませんが、もし、「先生」をしている方、いらっしゃいましたら、いっぺん作ってみるといいと思いますよ。
パニック「×」ばっかりテスト。

伝説の迷解答

こちらは、化学の時間に紹介されたネタです。



ある時の試験問題に
「夏みかんに重曹をかけると、どうなるでしょうか？」
という問題が出たそうです。

昔（笑）の夏みかんというのは、今と違ってものすご〜く酸っぱいものでしてね・・・・・。

その酸っぱさをなんとかするために、重曹（炭酸水素ナトリウム）が使われたものなんです。



もちろん、化学の試験問題なんですから、炭酸水素ナトリウムに関する化学反応のことを聞いているわけですよね。


この問題に、ある女生徒が迷解答を残しました。

「美味しく、いただけます。」



・・・・・・・・・・・・・。

間違っちゃ、いないよな。

でも、「家庭科」のテストならＯＫなんだろうけれど、化学のテストの場合には、点数がもらえるものなんでしょうか？
　　　　（部分点くらい、もらえたかもしれない？）



これを話してくれた化学の先生は、
「化学のテストには、化学関係で答えを書くようにしなさい。」
と、学生にクギをさしていました。

あぁ、あれ、たぶん×つけるわけにもいかず、困ったんだろうなぁ。

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