自称生物屋の素朴な疑問



7月10日の新聞に、興味深い記事が載っていたんですよ。

天皇陛下が皇居に生息するタヌキの生態について共同研究された、「皇居におけるタヌキの食性とその季節変動」という論文が、「国立科学博物館研究報告」の最新号に掲載された・・・というんですね。
これ、宮内庁の発表ですから、スポーツ新聞とかのネタ記事じゃありませんよ。
まじめな話。

(私が記事を見かけたのは、スポーツ新聞だったんですけれどね。一般紙にも記事が載っているらしいです。)


陛下は、ハゼの研究をなさっておられることで有名ですが、今回はタヌキの研究なんですね。

どうやら、皇居は、複数(少なくとも6匹)のタヌキが生活できる豊かな自然環境であるらしいです。



こういう話を聞いてしまうと、ついつい、その論文を読んでみたいという衝動が起きるんです。
学校でも、動物行動学関係は大好きでしたから。
半分以上、ミーハー根性がまざっていることは否定しませんが・・・。

でね、ここで素朴な疑問。



その1
論文が発表されると、その研究者は、別刷りというものを作りまして、希望してくる研究者・学生などに発送してくれるものなんです。
私が知っている範囲では、これ、完全にサービス行為。

別刷りがほしい人は、どこそこの雑誌に発表された「・・・題名・・・」という論文の別刷りをください・・・という別刷り請求のハガキを出します。
すると、発表した研究者は、その相手に郵送料自分持ちで、別刷りを送ってきてくれるんですね。

もちろん、別の時には、その研究者が別刷りを請求する立場になるわけですから、もちつもたれつ・・・別刷りをいろんな研究者と交換しあって、よりいっそう研究分野の追求をすすめていこう・・・という仕組みになっております。

・・・・・・・で、今回みたいな場合、やはり天皇陛下も御自分の論文の別刷りを、お作りになるんでしょうか?
「国立科学博物館研究報告」の印刷を担当している印刷会社から
「別刷りをどうしますか?」
という質問手紙が届いてさ・・・それに陛下が
「○○部、作ってください。」
とか、返事しておられるのかなぁ。

う〜ん、やっぱし科学者なんだから、作っていらっしゃるような気がします。
どうなんだろ?笑


その2
陛下が論文の別刷りを作っていらっしゃると仮定して・・・もしも、その別刷りをほしいと思ったら、いったいどこに「別刷り請求のはがき」を出したらいいんでしょうね?

拝啓、天皇陛下さま・・・って、はがきを出すことになると思います?
それとも、宮内庁にそういう事務をする場所があるんだろうか?
   トリビアの泉の世界だったりする。



なんかもう、ミーハーそのまんまの疑問ですな。大笑

ためしに、この疑問、夫にぶつけてみた。
   (夫、某所の生物学関係教授)
したら、メールが帰ってきて・・・
「科博に聞いてみな〜」
だってさ。

にゃはは・・・プロの学者も知らないんでやんの。



たぶん・・・
マジで別刷り請求をしたい場合には、共同研究者をチェックして
そちらに請求のハガキを出す・・・というのが確実なんでしょうかね?




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