せいくらべ



こどもの日・・・ということで、近所のスーパーマーケットでは、童謡「せいくらべ」の歌がエンドレスで流れています。

仲良し兄弟が「ちまき」などを食べながら、背の高さを柱にきざみつけた・・・ほのぼのとした場面が思いうかぶ懐かしい歌です。

最近、スーパーに行く度エンドレスなので、これが妙に気になりだしました。
例によって、どうでもいいことなんですが、一度気になりだすと聞くたびに脳裏でチクリチクリと余計な考えが動いてなりません。



どのへんが気になるのか?


この歌詞でいくと、兄弟が柱にきず(マーク)をつけたのは、おととしの話ですね。

背(せい)くらべ
海野厚作詞・中山晋平作曲


柱のきずはおととしの5月5日のせいくらべ
ちまき食べ食べ にいさんが 計ってくれた背のたけ
昨日くらべりゃ なんのこと やっと羽織の紐のたけ


2年たって、その場所に立ってみたら、弟さんの背がグンと伸びていて、2年前の背の高さを示す柱のきずの位置は現在の羽織の紐がある高さにすぎなくなっていた・・・という歌詞です。

弟さん、きっと成長期なんでしょう。
たった2年で羽織の紐がある高さから、今の状況まで背が伸びたとしたら・・・いくら子供の比率とはいえ、ものすごい伸び方ですよ、これは!


成長期の子供というのは、一気に身体が縦横にデッカクなるわけですから、それをささえる中身の変化だって、たいへんなんです。
たとえば縦に伸びるためには、中身の骨がドーンと伸びなければいけません。
で、急にサイズが変化すると、間接部分などの調節が追いつかない場合も出てきます。

急激な変化のため、あちこちの調節が間に合わないと・・・痛みが発生する。
これを成長痛と呼ぶことが多いです。
(原因は、骨だけじゃなく、いろいろあるらしいので・・・いまいち、漠然とした診断名になっちゃうんですけれどね)

病気じゃありませんから、時間が経過して、調節がうまくいき、バランスがとれてくれば解消されるはずなんですが・・・そんなこと、わかっていたって、痛いものは痛いよな。


私が岡崎で住んでいた公務員宿舎には、たくさんの子供たちがいたのですが、その中に1人、成長痛にかなり悩ませられた少年がいました。
彼は、わりと小柄な小学生だったのですが、それが成長期に入って、一気に背が伸びはじめたんですよ。で、バランスがくずれた。

ある日、すれ違ったら、足をひきずって歩いているので、ビックリして
「ねんざでもしたの?!」
と聞いたら、
「成長痛なんだ・・・」
との返事。

痛みが足の部分にドンときちゃったのね。
   (たいてい成長痛は下肢にでます)
手とか足の骨って、複雑に組み合わされていますから、それが正常に動くためには、ちゃんと調節がとれていないといけないからなのかな。
成長期のひずみが、足を直撃したわけです。

薬一発〜〜とかで、治しようがあるものじゃないから、時がたつまで我慢するしかないんでしょうが・・・彼、しばらく苦労していましたよ。
だって、普通に歩くだけでも、足をひきずるくらい痛みがあったんじゃ、学校の体育の授業だって見学することになりそうだし、部活も運動部だったら一時見学でしょう。

ここまで本人を困らせる成長痛というのは、そう頻繁にあるものじゃないと思うのですが、「せいくらべ」の主人公は、2年でものすごい成長を示しています。

う〜ん・・・・・、この主人公、きっと2年で伸びすぎて、成長痛かかえて苦労していたんじゃないかなぁ。
絶対、そういう趣旨の歌じゃないんですけれどね。




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