砂糖のこと



職員室にある息子の机の近くに、40歳以上であることだけは確からしい先生の机がありまして、昼の弁当時間に不思議なものをすすめられたらしいです。

不思議なもの・・・というより、不思議な組み合わせというべきかな。

トマトに砂糖をかけて、さぁ、美味いから食べてみろ・・・と言われた・・つうんですよ。

息子の認識では、トマトにかけるとしたら、塩、マヨネーズ、ドレッシング・・・砂糖という選択肢はなかったらしい。



これ、50歳以上の人だと、「あぁ〜。」と、すぐわかっちゃうことなのですが、昔(笑)、トマトという見慣れない野菜が一般家庭の食卓に普及してきた頃、
「たいへん、栄養があって、よい野菜なのだ。」
と評判になったものの、独特のトマト臭さがあったり、真ん中に微妙な柔らかい種の部分があるとかで、食べなれない真っ赤な野菜を子供たちが敬遠しがちだったんですね。
で、親がなんとか食べさせようとして、子供の好きな砂糖をかけて食卓に出してきた時代があったんです。

その頃、砂糖そのものも、今より貴重品でして、たっぷり砂糖がかけてある野菜というのは、子供にとって、充分魅力があったんですよ。
実は、私も、砂糖がかけられているトマトを食べた体験がある人だったりする。
お皿に切ったトマトだけが積んであって、それに食卓用の白砂糖がかけてあるという一品。笑
かなり、高級食品だったんだろうと思うんですけれどね・・・。



でも、この砂糖かけトマトは、あっという間に消えてしまいまして、トマトはサラダに利用される野菜になってしまったので、塩をかけることはあっても砂糖との組み合わせは無くなっちゃったんです。

息子は、当然、砂糖がかかっているトマトを食べた世代じゃありませんので、今回が初挑戦!
「食べてみろ。」
と出された時は、一瞬ひいたらしいんですが・・・
食べてみると・・・悪くない。笑
それなりにフルーティ?


冷蔵庫で充分冷えたトマトを適当にポンポンと切って、砂糖をかけた一品は、結構イケたらしいです。
この話を聞いて、子供時代を思い出したのですが・・・

(冷蔵庫そのものが、でかい氷を買ってきて、それで冷やすタイプだった時代なので、トマトの冷え具合も中途半端だったかもねぇ・・・なんか3丁目の夕日の世界だなぁ)

じゃぁ今日のサラダには砂糖をかけて食べようか・・・という気分にならなかったのは、なんでかな?

やっぱ、他の野菜がいっしょに出てくるサラダの場合、砂糖は合わないですかね?





そういえば、砂糖との組み合わせで、もう1つ気になっていることがあります。

夏場、冷えた麦茶がおいしく感じられるシーズンになると、コミックとか軽めの小説とかの世界で、1回や2回は、麦茶に砂糖を入れる家庭・・・という話題がでてくるんですよ。

コーヒー、紅茶に砂糖を入れる人というのは、ごく普通なのですが、日本茶に砂糖を入れるご家庭というのは、まずありません。
でも、なぜか、麦茶にだけは砂糖を入れる場合があるんですね。
麦茶は清涼飲料水扱いになっているのでしょうか。

で、麦茶に砂糖が入っている家庭で育った人と、入っていない家庭で育った人との間に、ギャップが生じる。
「えぇ〜〜っ、砂糖いれるの?!」
「なにぃっ、砂糖入っていないの?!」
ってなもんだ。


私は、砂糖が入っていない環境でず〜っときていますので、甘い麦茶というものを知りません。

でね、砂糖麦茶の話題が出る季節になると、いったいどのくらいの家庭で、砂糖を入れた麦茶が作られているのか興味があったんです。
確認方法、見つからないんですけれど。



そんなある日、いつもは行かないお店の清涼飲料水などが並んでいる場所を通りかかったのですが・・・

毎度利用している近所のスーパーマーケットと違って、実に多種多様なペットボトル入り飲料が並んでいたんですわ。
それを見て、ふと、気がついた。

砂糖入りの麦茶のペットボトルというものを見たことがないんですな。
どの麦茶のペットボトルを見ても、砂糖は入っていないんです。

もしも、多くの家庭で砂糖入り麦茶が作られているのだとしたら、ペットボトル麦茶業界(?)だって、砂糖入りの製品を販売していてもよさそうだ・・・って思ったんですよ。
それが無いということは、やっぱ、砂糖入り麦茶を作っている家庭の数というのは、かなり少なめだと考えてしまっていいんじゃないでしょうかねぇ?


ほら、アイスコーヒーなんかの場合、加糖、砂糖を○%にしました、無糖など、
同じメーカーが砂糖の量の違う製品を並べてくるわけでしょ?
紅茶なら、レモンティ、ミルクティ、無糖、これもいろいろあります。
加糖麦茶・・・だけ見たことないんですよ。
売っていないということは、作っても買う人が少ないということでしょうね。



砂糖麦茶で育った人にとっては、それこそが、夏の麦茶の味ってことなんだろうけれど・・・
もしかしたら、ペットボトル麦茶に加糖ものがないのは、さびしい気分でいるのでしょうか?
それとも、こういう家庭の味だけは、市販品ではマネできないと考えているのかな?




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