紅葉マーク



運転免許証を入手してから間が無い(1年未満)ドライバーが運転する自動車には、若葉マーク(初心運転者標識)をつけなければならない・・・という決まりができたのって、1972年だったそうですね。

もう、そんなになるんだ。

もともと、免許取立てで、まだ不慣れな運転者を保護することが目的で、このマークがついている自動車をみかけたら、やむをえない場合をのぞき、幅寄せ、割り込みなどをしないようにしなさい・・・ということであったらしい。
事故予防策ですね。

私の記憶では、この決まりができたとき、若葉マークをつける必要があるドライバーの中には、
「カッコ悪い!」
と苦情をもらしてつけたがらない人がしばしばいたにもかかわらず、逆に、つける必要がない免許所得から1年以上経過したドライバーが
「マークをつけていたら、まわりが気をつかってくれて、無謀な運転の被害に合わなくてもすむんじゃないか?」
と言って、ペタペタくっつけて走るのがブームになっていたように思います。

全国的なブームだったかどうかまでは知らないんですけれどね。
少なくとも、私のまわりには、やたら若葉マークの自家用車がブンブン走っていたように思います。
(免許所得から1年以上経過したら、はずさなければならない・・・という決まりは、ないらしいんで。)
そんなに、右も左も、運転初心者ばっかしのはず、ありえないんですけれど。



この、奇妙なブーム、バ〜〜ッと広がって、サッと消えてしまいました。

う〜ん、マークをつけていても、特別安全運転につながる実感がなかったんでしょうか?

常時、だれもが安全運転を志していて、マークの有る無しにかかわらず、マナーのいい街・・・であったのならうれしい話なのですが・・・・・・・
マークがあろうが、なかろうが、危険だった・・・つうことになると、ちょっと問題かな。
   (いや、相当問題だろう、それは!否定できないのが残念なんだけれど)
   (交通事故死、毎年トップ3に入るという愛知県だったりするんで・・・)




運転者標識マークとして、もう1つ有名なのが、紅葉マーク。
高齢運転者標識ですね。

わりと以前から存在していたのですが・・・なぜか普及せず・・・やっぱ、年齢を表示するようなマークは人気がなかったのかな?

今回、道路交通法できっちり「つけなさい」と決められたために、該当するドライバーが運転する自動車には、必ずつけられることになったようです。

この道路交通法についてのPRがいまいち浸透していなかったからか、「つけなければならない」時期になっても「マーク」そのものが不足して、お店で入手できないなど、混乱が発生したんだとか。



若葉マークと違って、紅葉マークの場合は、マークがついている自動車を見かけたら、
「高齢者が運転しているのだから、無理な幅寄せとか割り込みとかしないようにしよう」
という一般的安全認識だけじゃなく、
「高齢者が運転しているのだから、積極的に、こっちが注意して事故にならないようにしよう」
という考え方もあって、それを
「高齢運転者を馬鹿にしておるっ!」
と、憤慨している人もけっこうな数、あるんだとか。

でも、これねぇ・・・憤慨するのは、すじ違いですゼ。

人間だれだって、年齢が高くなれば、いろんな能力がだんだん低下していくのが普通なんですわ。
健康なドライバーであっても、目、耳、反射神経・・・若い時と同じではいられないんです。

高齢運転者であっても、ほれぼれするようなドライバーが多数いらっしゃることはわかっているんですが・・・全体を見ると・・・どんどん問題点が重積していくはずなんです。
正直、本当に危ないケースがいっぱいあるのも事実。
   (危ない人ほど、その危険性に気付いていないのが、一番怖かったりするかも?)

自動車の運転というのは、一瞬の判断が大事故につながるかもしれないんですから、安全対策はやっておくほうがいいと思いますな。




そんなある日、街角で、ちょっと目を引くものを見つけてしまいました。

個人宅の駐車場の横を通りすぎようとして・・・目のはしにひっかかった光景を、わざわざひきかえして確認。

紅葉マークの周囲に落書きが書いてありました。

「もうじき、後期」

・・・・・・・・・・・・。



なんか、余裕っスね。
こういう洒落が飛ばせるような人は、自信たっぷりのベテラン・ドライバーと見た!

どうせなら、私も、こういう年齢の重ね方をしていきたいという気分になりました。


(だって、ほら、実際、いっくら若くても、よくあれで試験が通ったなぁと思うような、危険そのもののドライバー、ごろごろしているもん!そういう連中にこそ、できるものなら危険運転者標識をくっつけてやりたいって気持ち・・・ありませんか?)




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