あずさ2号



ずいぶんと久しぶりに、時刻表を見ました。
12月に大学時代のクラス会があるんですが、それに出席する日、やはり東京方面で行われるオフ会にも顔を出したくて・・・

私の「旅行」というのは、かなりいいかげんなんですよ。
たいていパソコンで、適当な列車を見つけまして、このへんでいいかな・・・って感じで駅に行きましてね、1本くらい違う列車でも気にしないで乗ってしまう。
予定なんて、あって無きがごとしです。
これ、「旅行」と「仕事のための移動」との、大きな差かもしれません。
家族とか友人複数で出かける場合には、それなりの「計画」をきちんと立てるのですが、最近1人でぶらぶらばっかしですから、計画なんて、実にいいかげんなものになっちゃっていたんです。

でも、今回は、2つの会合にうまく出席できなければ意味がありませんから、真面目に時刻表を見ることにしたんですね。
   (一番肝心な問題が欠けていることに、後で気付くのですけれど・・・)




行き先は、八王子なんです。

ただ、JRの八王子駅と、京王八王子駅では場所が離れているのだそうで、あとでそのへんをチェックしないといけないみたいなのですが・・・
とりあえず、今回のネタとは関係ないのでそのへんは横に置いておきまして・・・



その路線、大学時代の野外実習で高尾に出かけた時以来、ン十年ぶりで乗ることになりそうなのですが・・・路線そのものは変わっていないですよね?
名古屋から新幹線で上京するのですから、品川で降りて、新宿に移動、そして中央線もしくは京王線に乗ればいいのだろうと思ったわけです。
   (大学時代、新宿乗換えの人だったので、一応最低の知識は残っているんだ。)
JRと京王線で、所要時間がものすごく違っているのであれば、考え直しもあるなぁ・・・と思いながらね。



そうしたら、なんか、とっても懐かしい名前の特急名がずら〜っと並んでいたんです。


     あずさ


大学時代、始発駅を00分に発車する国鉄特急シリーズ(当時は国鉄だったの!)のことを、L特急と呼んでおりまして・・・今は、この言葉、存在しているんだろうか?
「あずさ」も、その1つだったんですね。

私が新宿を通る時間帯に、ちょうど下り中央線L特急がすぐ横を走って行きまして・・・これが、「あずさ2号」でした。
当時、特急のNo.というのは、発車する時刻が早いものから順に1号、2号・・・とつけられていたのですが、「あずさ1号」というのは季節列車で、しかも発車時刻が、とても早かったんです。
それで、利用しやすさもあり、「あずさ2号」という列車の方が、新宿発の中央線始発特急というイメージが高かったんですな。

しかも、1977年に「狩人」が「あずさ2号」という大ヒットをとばしたものですから・・・私の頭の中には、この列車名が刻み込まれてしまったんですね。



狩人のヒット曲「あずさ2号」

竜 真知子 作詞
都倉俊一 作曲

明日私は 旅に出ます あなたの知らない ひととふたりで
いつかあなたと 行くはずだった 春まだ浅い 信濃路へ
行く先々で 想い出すのは あなたのことだと わかっています
そのさびしさが きっと私を 変えてくれると 思いたいのです
さよならは いつまでたっても とても言えそうに ありません
私にとって あなたは今も まぶしいひとつの 青春なんです
八時ちょうどの あずさ2号で
私は私はあなたから 旅立ちます



ところが、この曲の大ヒットの後、列車のNo.のつけ方が変更されることになったんです。
上り列車が偶数、下り列車が奇数というつけ方ですね。
ということは、「あずさ2号」というのは、松本発の上り一番電車ということになってしまいます。
新宿を朝8時ちょうどに出発する「あずさ」は、3号になっちゃったわけだ。

これねぇ、リズムの問題で、2号(にごう)ならばいいのですが、3号(さんごう)では、ダメなんですよ。笑

まぁ、実際のJRの列車名がどうなっていようと、ヒット曲そのものにケチがつけられるわけじゃないんですけれどね。
今でも、私の頭の中にある、新宿発8時ちょうどの中央線下り特急は「あずさ2号」という幻の列車ということになっております。




で、この話を、たまたま部屋にいた娘にしたんですよ。

「3号じゃ、いかんの?」
「だめ。こだわりがあるし、メロディもリズムも合わないから。」
「リズムの問題なら、5号だったらどう?ヒロインは、ちょっとだけ遅めに出発ってことで・・・」
「8時ちょうどは、ゆずれないんだけれど・・・」

時刻表をめくりましたら・・・・・
2008年の時刻表では、なんと、8時ちょうどに新宿を出る下り特急は、5号だったんですね。

     8時ちょうどの あずさ5号で・・・・・・・


あれ、一応メロディに合うなぁ。



納得しかけたんですが・・・

「あ、8時発のあずさ5号は、スーパーあずさだった!」

     8時ちょうどの スーパーあずさ5号で・・・・・・・・・


リズムもメロディも、絶対ダメじゃん!!




どうやら、名曲の中の列車は、どうしても幻のままでなければいけないみたいです。




もどります




蛇足:計画的行動がとれない最大の問題点
早起きするのはいいけれど、家事を終了できるタイミングと
多分にボケぎみの「じぃさん」に最終的に旅行の説明をして
家を出発できるまでの予定が、わからんのですよ。
どうやら、新幹線に乗ってから、再度時刻表をチェックすることになりそうです。




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