ジプシーソング

そういう音楽分野があるのかどうかについては、わかりません。ラテン・アメリカ音楽とでもいうのでしょうか?
なんとなく、最近、私はその手のメロディが好きなんだなぁということに気がつきました。

このところ、「鬼平犯科帳」にはまっているのです。
池波正太郎氏の文庫はだいぶ以前に読んだのですが、これをさいとうたかを氏がコミック化しておられ、それにどっぷりとはまってしまったんですねぇ。
で、その当然の結果というか、今度は以前に放映されたTV番組が見たくなってしまった。笑
ありがちなパターンです。

幸いなことに、最近はいろんな番組がDVDになっており、中村吉右衛門さんが主役を演じておられる作品の第1シリーズを入手することができました。
はでな大立ち回りがある時代劇ですよ。なのに、エンディングで流れてくるのはジプシー音楽。最初あれっ?と思いました。時代劇のテーマ曲というイメージじゃなかったんですね。
なんでだろう?

一応、考えまして(笑)、このドラマは単に長谷川平蔵と火付盗賊改めの人々の活躍をえがくだけじゃないことに気がつきました。毎回ゲスト出演して最後にやっつけられる「盗賊」さんたち、これが重要だったんですねぇ。どっちかというと定住していられない家業(?)の盗賊。ジプシーに通じるものがあるのでしょうか?
なにはともあれ、このエンディング・テーマ曲が気に入ってしまったのです。そう、ジプシー・キングスの「インスピレイション」です。
近所のCD販売店を探したのですが、見つからず・・・ちょっと前ならあきらめたのですが、最近インターネットを利用すればいろんな物をゲットできることを知りましたので(笑)そちらを利用しました。

どなたが書いておられたのかすっかり忘れてしまったのですが、刑事コロンボの小説版が出たとき、その本を薦めるあとがきがあったのです。そこに、たいへんにいい本にしあがっているのだが、ただ1つ残念なのは、読み終わったときに、あのいかしたテーマソングが流れてこないことだ・・・という意味の文章があったんです。
これ、すごくわかっちゃうんだなぁ!
番組の最後に流れてくる曲って重要ですよねぇ。
映画館でエンディングのスタッフロールになると、せっかくの音楽をろくに聴きもしないで、やたらバタバタと席を立つ無粋な人がいたりしてがっかりするのですが、家庭のTVで見ているドラマであれば、思う存分余韻に浸りながらテーマ曲が聴けます。浸りまくりですな。

そういえば・・・最初にこのインスピレイションを聴いた時、頭に浮かんだのが「ゼルダの伝説」でした。
64版、時のオカリナの中で「ゲルドの谷」で聞くことになる曲がやはりこの種のメロディだったんです。
ゲームをプレイした人ならたいてい同じ状況であっただろうと思うのですが、最初にこのメロディに出会うときには、主人公が馬に乗ってその地域に駆けてくるわけです。徒歩・・・の人はいないんじゃないかな?この馬の移動と音楽が絶妙に合うんですよ。
なんかもう、やたらと気に入ってしまって、ゲームを進める前にしばらく聞き入ってしまったことを覚えています。


そして、さらに前の話になると、これはファミコン時代のこと。ドラゴンクエストIVの第4章。そこの主役は文字通りジプシーの姉妹、ミネアとマーニャです。フィールドを移動している時の音楽とバトル中の音楽が大好きでした。このゲームは第5章になって勇者達一行がそろってからも、だれをパーティの先頭にするかで移動中の音楽なんかを変えることができたんです。ただし、先頭になっているユニットは、バトルになると敵からのはげしい攻撃を受けやすい立場になります。防御力におとる「魔法使い」タイプのマーニャと、どうにも最大HPが低い「僧侶」タイプのミネアを先頭にしてゲームをすすめるのは無謀ということで(笑)、やむなく音楽はCDで楽しむことになりました。

他にも、思い出してみると、スーパーファミコン時代にずいぶんやりこんだ「ロマンシングSaGa」をバーバラでスタートした時のメロディ、これも好きでしたねぇ。バーバラさんは、実に魅力的なジプシーの踊り子さんでした。

なんか、ジプシーソング万歳の今日この頃ですが、うれしいことに、刑事コロンボのあとがきと違って、私の場合は、小説やコミックを読み終わったときも、なんとなく脳裏にテーマソングが流れてくるような気がしているんです。ずいぶんお得な話でラッキーですね。





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