疫病神?

雨男・雨女という言葉を聞いたことがあるでしょう。その人といっしょに旅行したりすると、必ず雨天になってしまうジンクスの持ち主・・・友人の中に1人くらいはいるようです。複雑なケースになると、AとBが一緒の場合だけジンクスが発動し、片方だけならばなにも起きないということもあるみたいです。
こういうジンクスの持ち主が科学的に実証できるのであれば、たとえば、どこかの地域でぜひ雨がほしいという場合に国家予算で旅行してもらえば実に有効だと思うのですが・・・そこまでは効き目がないみたいですね。

私にもジンクスめいたものがあります。
これが、実に迷惑なものなんだなぁ。
勝利の女神の反対版、「不幸の女神」ってなものです。
スポーツを観戦するとき、なにが楽しいって、自分のひいきするチームの応援団の近くに陣取って、全身全霊で応援をする・・・こういうのは、いいでしょうねぇ。でも、私にはできないことなんですよ。
なんか、私がひいきにして、応援をしているチームは、必ずいい成績をおさめることができないみたいなんです。
たとえば、プロ野球の話をしましょう。
私が子供のころ、巨人が強かったですねぇ。私は愛知県人なので周りは当たり前のように中日ファンです。でも、応援してもなかなか優勝できるものではありませんでした。まぁ、そこまでは普通の話です。
で、大学に入学して東京に住むようになると、周りが巨人ファンになったわけです。1人だけの中日ファンというのは・・・きついですよ。1年目はさんざんでした。
そこで、どうしても中日ファンでなければならない!というほどのプロ野球ファンでもありませんでしたから、次の年は「東京に住んでいるのだから、今年は巨人ファンでいってみよう」と決意したんです。
そうしたら・・・その年、巨人はボロボロ、優勝したのは、もう何年ぶりかの中日だったのです。

その後、少々気になりまして、注意して応援チームなり、ひいき選手を見ていると・・・どうも、私が応援しているとよくないことが起こりやすい。野球に限らず、相撲とか、職場のスポーツ・チームとか・・・あちこちで「不幸の女神」の実力が発揮されているように思えてならないのです。
なんて迷惑な!
これはまずいですよ、なにしろ応援すればするほど、よくない結果を招き寄せてしまうのですから。ただのジンクスですが、こういうのは無条件できらわれます。

それで、とうとうひいきチームみたいなものは作らないことにしました。
スポーツを楽しむ場合でも「いい試合が見られれば満足です。」ってな、優等生じみた発言をしながら、ひたすら全部のチームや選手にニコニコと声援を送ることにしてしまったのです。これならば、とりあえずどの選手も迷惑をこうむることはないでしょう。
オリンピックが開催される年なんかは、重要ですよ。まちがっても母国を応援しようなんて考えてはいけません。私が「がんばれニッポン!」なんて声援を送ったら・・たいへんなことになります。いや、確認したわけではありませんが、だれも確認してもらいたいとは思わないはずです。笑
オリンピックは参加することに意義があるのです。出場したすべての選手に等しく声援を送る・・これが私の「正しいオリンピック観戦の方法」なんですねぇ。

ところで・・・最近引越しをしまして、食料品を買いに行く最寄のお店が中日球団を応援しているのですよ。前日のプロ野球の試合で中日が勝つと、値引きサービスがあるのです。
これは・・・主婦としては、ありがたい。中日がんばれ。
待てよ、うっかり応援すると逆効果になりそうです。
う〜ん、値引きサービスはしてもらいたいけれど、私はどうしたらいいのでしょうねぇ。いちいち新聞で中日の相手チームを確認して、そのつど相手を応援するほどには「いぢわる」なファンでもありません。
やれやれ、シーズン中は、気がもめることです。はい。





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