私を甲子園に連れて行って



私にとって最初の受験は高校でした。

有名私立校をねらう場合、最近では中学・小学校なんかはあたりまえで、お受験とかいう年少時代の受験もあるものなんですねぇ。たいへんだね、受験生諸君。

で、高校に無事入学できた時、最初に考えたのは
「私の母校は野球が強いのだろうか?」
ってことでした。
受験が終わって、気がゆるんだんでしょうね、ぼや〜っと。
他に心配すること、いっぱいあったでしょうに。笑



もちろん、受験した学校は住んでいる地域の高校なのですから、知識として、すでに自分の県から甲子園に行くような学校の名前は知っているわけです。受験した高校が、その有名校に入っていないことはわかっていました。
でも、県大会で優勝することは、まぁ、夢としても、どのくらいのレベルであるのか、知りたくなったんですね。なにしろ現役の高校生になったわけですから。ベスト8くらいまで残れるようだと応援のしがいってものがあるじゃないですか。笑

即、弱いってわかりました。まぁ、進学校でしたから、そんなもんでしょう。当時、私の母校に限らず進学校は弱いと決まっているようなものでした。



入学当初、各クラブから新入部員の勧誘係りが熱心に行動していました。
それがひと段落ついて、こちらも授業についていくために毎日勉強に追われるようになって、しばらくしたころ、夏の甲子園をめざす予選がスタートします。
その頃になって、にわかに野球部からの勧誘が来るのですよ。もう、とっくに新入部員の勧誘は済んでいるわけです。

なんで、今になって部員の勧誘をしているんだろう???

謎はすぐに解けました。
「野球部に入って、高校野球に参加しよう。君はすぐ選手だ!」
いや、予選がスタートするのに、選手が9人いなかったんです。なんか論外ですね。
聞いたところによると、毎年そういう状態だったみたいです。
それでも元気そうなスポーツができそうなメンバーを急遽野球部に入れて、予選に行くわけです。もちろん負けてきますねぇ。1回戦コールド負けの常連だったようです。
参加することに意義がある・・・このセリフを地でいっている学校だったんですねぇ。


それでも、画期的な事件がありました。
1回戦で、コールド負けしなかった!
もちろん負けたんです。
でも、なんと9回までゲームをした。
これで皆がおぉ〜っとどよめいたんですから、のんきな話もあったものです。


以後、高校野球のシーズンになると、今年の母校の様子はどうだろうか・・・と、新聞のスポーツ欄を見るわけです。もちろん、シーズンの最初の頃に見なければいけません。伝統の初戦敗退チームですから。
ところが、愛知県において、私の時代と受験制度の変更があったからでしょうか?母校に入学してくる学生の様子がずいぶんと変化してきたみたいなのです。

そして、ある年、ついに予選で勝利をつかんだのです。いや、優勝したんじゃありません、予選の1回戦に勝ったんです。それだけで、なんと新聞記事になりました。・・・・・どっちかと言うと、これは、なさけない話なんでしょうねぇ。

近年では、2回戦あたりでも勝利しているみたいです。
でも、どうやら、母校が甲子園に出場して、OB(いや、女の場合はOGかな?)として観光バスを連ねて応援に出かける・・・という話は、出てきそうにありませんねぇ。



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