天覧競馬

2005年10月30日の第132回天皇賞レースは、天皇・皇后両陛下をお迎えして東京競馬場で開催されたそうですね。
しかも、14番人気だったヘヴンリーロマンスが勝利したために3連単122万という、とんでもない高額配当馬券になってしまった・・・とスポーツ新聞の1面をかざっておりました。
なんでも、天覧競馬というのは、明治天皇以来のことであるとか。
こういう特別の日に高配当馬券が出てしまったことは、たぶんこれからもずっと話のネタとして語り継がれていくことになるのでしょうねぇ。
いつか、どこかのクイズ番組の問題に出てきそうです。

昭和34年6月、巨人・阪神11回戦は、初めての天覧試合として今でも伝説になっています。たぶん、プロ野球ファンでなくても、このできごとは記憶にあるのではないでしょうか?
両チームともエースでスタートした試合は激戦となり、王貞治選手のホームランで4対4になったところで阪神は村山実投手を投入。後続を断ったものの、9回裏、長嶋茂雄選手のレフトへのサヨナラ・ホームランにより巨人の勝利となった好ゲームです。
このゲーム、王選手のほかに、藤本勝巳選手もホームランを打っているのですが、サヨナラ・ホームランの印象があまりにも強烈であったために、「天覧ホームラン」というと、どうしても、まず「長嶋茂雄」の名前が出てきてしまうのはしかたがないことなのかもしれません。
投手・村上、バッター・長嶋がいずれも超有名選手として長く活躍したことからも、この伝説は今後いつまでも語られつづけることになるのでしょう。

昭和天皇は相撲もお好きであられたそうで、国技館には何度も観戦にいらっしゃいました。
もちろん、ひいきにしておられる関取もあったのでしょうね。
でも、いつだったか、やはり大相撲の観戦においでになった皇族(天皇陛下ではありませんでした)の方に
「ひいきにしておられる力士は?」
というインタビューがあった時、
「好きな力士はありますが、ここで名前を出すことはできません」
というお返事があったことを覚えています。
皇族というお立場があると、ひいき力士の名前も、すきな野球チームの名前も、どんな分野の話であっても特定の個人名を出すことは、公の場ではできないものなのでしょうね。
名前を出したら、その人はどうしても意識してしまうでしょうし・・・公平に声援するしかないのでしょう。

う〜ん、皇族の方々は、せっかく観戦していても、ちょっとつまらない気分でいらっしゃるかも。
思いっきり応援とか、できないでしょうからねぇ。

ところで、今回の天覧競馬ですが、貴賓席ではいったいどんな会話が行われていたのでしょう?
当然、解説担当の方が同席されていると思うのですが・・・間違っても、何番が本命で、大穴は何番・・・なぁんて説明はでるはずもないと思うのです。
出走馬の説明とか、騎手の話が出ているだけなのかなぁ。
「ひいき選手」の名前を公表することさえ、はばかられるお立場の方々が、馬券を買って観戦する・・・ということは、もう、絶対ないでしょうからね。
どっちかというと、オリンピックの馬術競技みたいな感じで観戦なさっているのでしょうか?
馬券なしの競馬って・・・面白さが半減するような気がするのは、私が庶民だからかなぁ。

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