水泳大会の自慢話

あの頃君は若かった!・・・という類の高校時代の思い出です。

私の高校では夏の初めにクラス対抗水泳大会というものがありました。競技種目の数のわりに選手の数がたりないのが普通です。あわてて体育委員あたりが選手をさがすことになるのが通例でした。
1年生の場合はだれが泳げるのかデータがありません。特に女子の人数が極端に少ない学校だったものですから、女子体育委員は悪戦苦闘することになります。見ていてあまりにも気の毒だったので、立候補のない50メートル自由形と、50メートル平泳ぎをひきうけることにしました。しばらく競泳なんかやっていませんでしたから不安もありましたが、棄権するのはクラスとして不名誉ですからねぇ。人数の多い男性軍は盛り上がっていますし。笑
親睦をはかることが主目的の水泳大会です。参加することに意義がある!大笑

大会当日、1学年10クラスあった学校なのですが、50メートルの2種に選手を出してきたのは半数程度でした。25メートル競技の選手は一応そろっているのですが、50メートル泳ぐやつがいない!
50ですぜ、たった50メートル。
まぁ、進学校と言われている高校だったので、スポーツまで手がまわらない学生が多かったのかもしれません。

途中で立ったら、歩いて移動しないで、その場から泳ぎ始めてくださ〜い
と・・・なんか、なさけないルール説明が放送されているわけですよ。おいおい・・・汗。

体育委員が耳打ちしてくれたところによると、50にエントリーしているのは、全員水泳部員であるとか。
じゃぁなにか?水泳部がいないクラスは棄権したのかい?
エントリー数が少ないので、予選は中止。最初から本番、決勝戦。
相手が水泳部とわかっていれば、ビリになったところで問題なしですよ。
「気楽に行ってきてよ」
と笑顔で体育委員に送りだされて出場しました。
結果は・・・・自由形ぶっちぎりのトップ。
応援にきていたクラスのメンバーの目の色がはっきり変わりましたねぇ。
ひさしぶりに全力で泳いで、いささかバテている私のところへ、例の体育委員がすっとんできて、
「疲れてる?ねぇ、次もいける?まだ、泳げる?大丈夫?」
あの期待に満ち満ちた顔を見ちゃったら、Noとはいえませんよ。もともと平泳ぎの方が私の専門でしたから。
で、こっちも予選なしで泳いだら、楽勝で1位ゴール。
2つで14ポイントを奪い取りました。いや、高校生活の3年間で、この時ほど私がクラスに貢献したことは他にありませんでした。
なにしろ、学業の成績なんかは低め停滞ぎみで3年修了していますから。笑えないって。

後日、反省会などで情報を仕入れてきた体育委員が教えてくれました。
水泳大会なんですから、当然のように水泳部の顧問の先生達は大会の運営委員として現場におられたわけです。で、普通なら、水泳部のメンバーの活躍をふむふむとご覧になっているところだったんですね。ところが、見たこともないヤツが部員をおさえて2種目制覇してしまった。
なんで、あいつは水泳部にいないんだ?!
まず、顧問の先生は、そう言われたそうです。
う〜ん、そういえば、平泳ぎの決勝戦のとき、なんとなく怖そうな顔でにらんでいる知らない先生がいたっけなぁ。まだ、入学して日がたっていないから、にらまれるようなことをした覚えはなかったので、他の選手を見ているのだろうと思っていたのだが・・・あれが顧問の先生だったんだろうか?笑
そして、わざわざ私のことを調べたらしい。
ここで、運動部に所属していればまだ良かったんでしょう。
生物部だった。笑
生物部に水泳部が泳ぎで負けてどうする?!
知らないところで、だいぶ水泳部員に迷惑をかけてしまったらしい。汗

さらに後日、私は水泳部の女子部員の1人と友達になったのですが、どうも、我が校の水泳部というのは、当時かなりレベルが低めだったらしい。
私の方は、3年少々前の小学6年生時代には名古屋市の水泳大会の記録を書き換えていた人・・・昔とったきねづかというやつですね。これでは多少のブランクがあったとしても、生物部が水泳部に圧勝という漫画みたいな事件が起きてもしかたがなかったわけです。

どうも、進学校の部活は、どこもかしこも弱小チームぞろいだったみたいで悲しい。
だが、聞くところによると、高校の部活としては珍しい「ボート部」だけは、県大会で常時5本の指に入る成績だったといいます。もしかすると、これも「ボート部」自体が県に5つあるかどうか・・・という話だったのかもしれないのですが・・・

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