「字」のつく住所


高校の先生をやっている息子が家庭訪問をしました。
訪問先の親御さんとの会話で
「先生のお住まいはどちらですか?」
という話題が出たそうです。
「今は、名古屋から通っていますが、半年くらい前までは、岡崎に住んでいました。」
「岡崎。どのあたりですか?」
「竜○中学の卒業で・・・」
「おぉ、都会ですね!」

都会・・・。
いや、あのへん、都会とは言わないんじゃないか?
本物の都会が聞いたら、気を悪くするんじゃない?
近年、大手スーパーマーケットがいくつか進出してきたために、都会ムードになってしまっているのだろうか?
そもそも、大手スーパーマーケットが進出したのは、そのあたりに「駐車場」を作ることができる「広い場所」があることが原因。街のど真ん中では、いまさら「駐車場」スペースがなくて、外へ外へとお店の場所が移動しているのが原因でありましょう。
つまり、都会じゃないってこと。

私が結婚して岡崎に住み始めた当時(20年あまり前)、道路は、しばしば突然消失しているものでした。原っぱだらけで、野生小動物がいろいろ出ました。笑
たった20年程度で、あの変化は確かにものすごいものだったのだと思います。
でも、今も、「兎が入」とかいう地名が残っていて、これはたぶん本当に野うさぎがいるような場所だったからつけられたものだろうと思っています。

いや、そもそも、私が職場としていた国立研究所(当時は国立研究所だったんです)の住所に「字」の文字が入っていたんですね。
この文字は、都会の住所には使用されません。
どこにあったかというと、名鉄「東岡崎」からゆっくり徒歩7分の場所。
この駅は、名鉄における岡崎市の拠点で、特急の停車駅なんです。
いわば、岡崎のメインストリートから、歩いて7分の距離がすでに「字」
人口40万都市ですからねぇ、いくらなんでもその扱いはないだろうと笑ったのですが、住所表示は、そう簡単に変更するわけにはいかないものだったのでしょう。

息子は
「オレの勤務先の高校のまわりは、農村というか、田舎っぽい雰囲気があるから、もうどこでも都会あつかいなんだろう」
と笑っています。
「駅は無人駅だし・・・」
いや、ちょっと待てよ。
今、住んでいる名古屋の街、最寄の駅は無人駅だぜ。利用客、めちゃくちゃ多いけれどな。

う〜む、都会なのか田舎なのか、さっぱりわからない話になってきてしまいました。

私としては、大手スーパーマーケットが進出して、交通量が激増し、空気もよごれはじめた現在のあの岡崎の街より、多少不便はあったものの環境のいい、かつての街で子育て時期をすごせたことがラッキーだったと思わないではいられません。

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