砂・金



ある平穏な昼下がり。
私は、だだっぴろい砂漠の入り口に立って、途方にくれておりました。



最近「SP武器限定」というクエストにさそわれることが多いので、1つくらい、きちんと作成しておきたいと思っていたんです。
一応、いくつかSP武器を作ったことはあるのですが、強化素材が不足していてなかなか強くできないんですね。
で、1つ選んで、それに集中して強化努力をしてみようとしたわけ。
選んだのは、赤い色の猫の形をしたハンマーです。
「赤い猫」というと、江戸時代には「放火」の隠語だったと記憶しているのですが・・・火属性ではなくて麻痺武器なんですな、これが。
麻痺なら・・・どこにかついで行っても、なんとかさまになるンじゃないかというシロートの単純な考えですよ。
まぁ、もともと猫は大好きなんですけれどね。

で、こっそりひっそり素材集めをしていたんですが・・・
ある日、武器防具屋のオヤジさんが、
「強麻痺袋をたくさん持ってこいやぁ。」
つったの。

麻痺袋なら、ドスゲネポスにちょっかいを出せば入手できると知っていたんですが、強麻痺袋というのは、フロンティアに来て初めて聞いた名前なんです。
どこでゲットできるの?
タンスをかきまわしたら、2つほど入っていたんで、どこかでゲットしたのは確かなんですが、ろくに記憶がありません。
   (困ったもんだ。)
どうやら、袋ものは入手しづらいゲームであるらしく、以前、別の袋を希望した時に、猟団の先輩たちから各種「専用のクエスト」があると聞いておりましたので、まずそれを探してみたんですね。そうしたら、強麻痺袋は武器限定(片手剣、太刀、笛)条件で、砂漠のドスガレオス変種をやっつけてくるクエストだったんです。

・・・・・・・・プラナリアの親分かい・・・・・・・・・

どっちかと言うと、あいつには弓をかついで行きたい気分なんですけれど。

広々とした砂漠で、接近戦用武器(それも使い慣れていないものばかり)を持って、好き勝手泳ぎまくる相手をひ〜こらひ〜こらいいながら走りまわって追いかけている自分の姿を想像したら・・・なんか、悲しくってねぇ。
うん、先にクックの素材の方を集めよう・・・なぁんちゃって・・・。
ついつい後回しになっていたんですよ。

でも、その日、猟団の先輩たちのチームに入って、クエストまわしをすることになり、ここで行かなきゃいつになる?!・・・ってことで、助っ人をお願いして出かけてきたってわけです。




助っ人の先輩2名の名前の横には「ターゲットに遭遇しました」マークが付いていましたので、一人だけ離れた場所がスタートだった私は、あたふたとそのエリアに走っていったのね。
で、広い砂漠の入り口に突っ込んだら、音楽が「ターゲットがいます」とばかりに変化したの。
あっちにもこっちにもお邪魔キャラの一般ガレオスたちが、景気よく砂をけたてて泳ぎまくっているんだわ。
音爆弾を用意して、さぁ、目的のドスガレオスはどこにいる・・・・・・・んだろうと、見回すのですが・・・・・・・・


いない。


どうやら先輩たちは、音爆弾を忘れてきたらしく、左下のチャット文に、
「おとばくだん〜〜 ><」
と表示が出て、遠目にも「持ってんなら、早く投げろよ」とアクションしているような様子が見える。汗

いや、投げたいですよ。
投げたいんですが・・・・・・・・・すんません、投げる相手はどこにいるんでしょう? 汗 汗 汗

あっちのは・・・ガレオス、こっちのも・・・・・ガレオス、じゃ、そっちのは・・・・・・・・やっぱしガレオス。


私のターゲットは、どこぉ〜〜っ?!!



正直パニックよ。

で、とりあえず先輩たちの立っている場所に走っていったら・・・・・なんかチラっと色の違う背びれが見えたような気がしたのね。
反射的に指がボタンを押していたのか、飛んでいった音爆弾に反応して砂の中から飛び出してきたのが


ちっちゃ〜〜ぁ〜っ!!



・・・・・い、けれど、間違いなくドスガレオスでした。

どのくらい、ちっちゃいのかというと、すぐ後で隣に寄ってきた一般ガレオスの方がデカいんじゃないかってくらいのミニサイズなんだわ。

こんなもん、砂まみれになって泳いでいたら、見分けがつかんジャン!!



まぁ、地上にひっぱりだしてしまえば、先輩2人はめっちゃつおいもんだから、ミニ・ドスガレオスはあっさり討伐されちゃったんですけれど、予想どおり、結果表示で最小の金冠がついてしまいました。
いえ〜〜ぃ、強麻痺袋ゲットだぜ!!




この夜、今度は団長さんたちにもお手伝いしていただいて
不足分の強麻痺袋&鳥竜種関係の素材も集まりまして、
赤い猫のハンマーは無事強化することができました。
猟団の皆さま方、ありがとうございました。




もどります




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