DS山村美紗サスペンス


舞妓小菊・記者キャサリン・葬儀屋石原明子
古都に舞う花三輪
京都殺人事件ファイル


DS西村京太郎サスペンスに続き、TECMOから発売されたサスペンス・シリーズ。
今回の監修は山村美紗オフィスです。
山村美紗さんの推理小説の主人公として特に人気の高い3人の美女名探偵が活躍する推理ドラマ3本が収録されています。
   (3本のシナリオは、どれから先にプレイしてもいいことになっています。)



謎解き関係は、DS西村京太郎サスペンスと同じ傾向のタッチペン「簡単捜査」。笑
主人公になったつもりで推理を働かせながら、2時間TVドラマを見る気分で愛憎うずまくサスペンスの世界を楽しんでしまおう・・・というゲームですね。
謎解きの難易度は、これも低めです。
サスペンス・ゲームの初心者でも充分OK。

西村京太郎サスペンスが15歳以上対象だったのに、山村美紗サスペンスが12歳以上対象になっているのは・・・う〜ん、もしかして最大の謎なのかもしれませんな。
避けて通ることができない「殺人現場の流血シーン」は、どちらも似たようなものだと思うのですけれどねぇ。
むしろ・・・シナリオ内容から考えると、人間の愛憎と、ささいな勘違いが悲劇を生んでしまう・・・という山村美紗サスペンスの方が、対象ターゲットがもっと高くてもいいんじゃないかと思うんですが・・・
(12歳でプレイしても、謎は解けるけれどドラマそのものが理解できるのだろうか?・・・と思っちゃうんです。というか、12歳できっちりわかっちゃったら・・・それはそれで・・・ちょっとヤな世界を見ちゃった子供?やっぱ、それなりの年齢になっているサスペンス・ファンのためのゲームと考える方がいいでしょう。)




西村京太郎サスペンスのセーブ担当キャラクターが「京太郎くん」だったものですから、発売前から、
「次は、美紗さんがアニメーションで出演するんだろうか・・・?」
なぁんて笑っていたんですが・・・
マジで出てくるんですね、美紗ちゃん


美人推理小説作家としても有名だった山村美紗さんですから、セーブ役でも美人です。
ただ・・・やっぱしお約束なのか2頭身キャラだったりする。




京太郎くん同様、ゲームのスタート時と
シナリオの区切りごとにスポットライト付きで登場する美紗ちゃん

役目はセーブ係り


中断セーブは、たいていの場面で可



実は、「美紗ちゃん」だけでなく、「紅葉ちゃん」も登場するんですね。


紅葉ちゃん:
山村美紗さんの長女で女優の山村紅葉さんがモデルになっている2頭身キャラ
どうしても2頭身キャラという点だけはゆずれないものらしい



「紅葉ちゃん」の担当は、このゲームの「おまけ」として遊べる「京都スタンプラリークイズ」の進行役ですね。

西村京太郎サスペンスにショートミステリー・タイプの謎解き問題が50問付いているのと同じように、山村美紗サスペンスには、京都に関するクイズを楽しみましょう・・・というおまけコーナーがあるんです。
謎解きではなくて、京都関連のクイズがどっさり用意されているコーナーで、これがなかなかむずかしかったりするんだ。
学校の歴史・地理の授業で勉強した範囲の歴史・地理問題はともかくとして、グルメ、文化、娯楽関係のいずれも京都に関係したクイズの山は・・・なかなか征服できるものではありません。

(いや、案外京都在住の人、京都ファンで何度も京都をおとずれている人なんかには、スラスラ解けてしまう問題なのかもしれないんですが・・・)

最初は、10問区切りのクイズを楽しみながら、「紅葉ちゃん」が京都の町を散策していくのですが、全問終了すると、今度はいままでに登場したクイズの中からランダムに10問が出題される形式のクイズコーナーに変化します。
この時、問題の種類が新しく加えられておりますので、1度プレイしたからといって、簡単には全問正解・・・できないんだな。

正解数によって、「がんばりましょう」とか「たいへんよくできました」というお言葉とともに、分野ごとの評価が表示されます。

どうやら私は・・・グルメ関係の成績が低めであるらしい。

・・・・・・・・だれか、私を京都の美味いものを食べさせてくれるお店めぐりとかに、連れていってくれませんかねぇ。




ちなみに、「京都スタンプラリークイズ」で「紅葉ちゃん」が目的地のスタンプを入手するところまで行きますと、「おまけ」がもう1つ増えることになっています。

それが「美紗ちゃんリサイタル」




さすがに、美紗ちゃんが歌ったり踊ったりする「おまけ」ではなくて、ゲームで使用されたBGMを楽しむことができるサウンドトラックの場所なんですけれどね。

「雑学手帳」というのは、本編をすすめていく過程で登場するいろんな語句を解説した「おまけ」コーナーです。
思わぬ専門用語も出てきますので、勉強になるかも?
コンプリートするためには、本編をクリアする必要がありますな。




実は、かつてファミコン時代だった頃、私は1本だけ山村美紗さんのサスペンス・ゲームをプレイしたことがあるんですよ。

京都花の密室殺人事件(発売元:タイトー)1989年2月

探偵役はキャサリンさんだったはずなんですが・・・どういうシナリオだったのか、まったく覚えておりません。(なさけないなぁ。)

ただね、当時、そのソフトを見つけた時、
「これって、どういうゲームなの?」
と、なじみの玩具屋さんに聞いたら、
「ファミコンで推理小説を読むゲームなんだよ。謎は自分で解かないといけないから、もし、途中で謎が解けないと、そこから先に全然進めなくなるんだな。」

・・・・・・つって、おどされたことだけはハッキリ覚えているんだ。笑

でも、プレイしてみたら、途中でつまるような場所はまったくなくて、さら〜っと終了。
   (あんまりサラっと解けてしまったから内容が記憶に残っていないんですわ。)
これなら、本屋さんで推理小説を買ってきて読んだほうが安上がりだし、楽しいや・・・と思ったわけです。
山村美紗さんの推理小説なら、それこそよりどりみどりで、本屋さんにいっぱい並んでおりましたからねぇ。


この、サスペンスを楽しみたいのであれば、「推理小説を買って読んだ方が安い」とか、「TVのサスペンス・ドラマで充分だよ」という問題は、現在でも同じことが言えるわけでして、ゲーム・メーカーとしては、「ゲームソフトだからこそ楽しめる作品」を仕上げないといけない・・・という重要課題が最初にドカ〜ンとあるわけですね。

正直、私自身も、「京都花の密室殺人事件」以後、サウンドノベルと呼ばれる「弟切草」がチュンソフトから発売(1992年)されるまで、サスペンスゲームの類からは遠ざかってしまいましたし・・・
(サウンドノベルは、その後「かまいたちの夜」など、これこそゲームソフトであるから可能な作品群に発展しましたので、今後の動向も楽しみです。)


近年では、ゲーム機そのものがいろんなことができるハードになってきましたので、その機能を生かした新しいサスペンス・ゲームの登場が期待できます。

今回プレイした、2本のサスペンスゲームは、DSならではの楽しみかたも取り入れられ、力の入ったソフトになっていました。
   (おまけも充実していましたからねぇ。できれば謎の難易度はもうちょっと高めでも・・・笑)

これから、この分野がゲーム界でどうなっていくのか、サスペンス・ファンとしては楽しみな時代になってきたと思います。




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