暴れん坊ミミロル




私は学生時代 理系選択だったはずなのに、数学が苦手な人なので (それでどうやって突破したんだろうねぇ)、各種ゲーム攻略サイトの掲示板をみていると不思議でならないことがいっぱいあります。



質問:色違いポケモンにちっとも出会えません。どうやったら出会えますか?

返事:色違いポケモンというのは、8XXX分の1の確率で出現します。ねばるんですね。



質問:ポケルスがほしいのですが、かかりません。なぜですか?

返事:野生ポケモンとバトルした後、ポケルスにかかる確率は、XXXXX分の1です。なかなか罹らなくて当然です。もっている友達がいたら、もらいましょう。



こういう、4桁、5桁の数字がサラっと書いてあったりする。
最近の攻略本は、どれも分厚くなってきていますが、ポケモン関係の場合、ここまで詳細な数字が公開されている本を見た覚えがないんですよ。

販売されたポケモンの攻略本を全種読破したわけではありませんが、
公開許可が出ているのなら、どの攻略本にもそれなりの記述があるだろうと思います。
ファイナルファンタジー・シリーズの攻略本には、きわめて詳細な数字まで
公表されていますが、むしろ珍しいことだと思われます。


自分で熱心にプレイしていると、だんだん細かい数字までわかってくる・・・という種類の話もありますが、こういう4桁5桁の設定上の話が、なぜ一般プレイヤーにわかるのか・・・不思議でなりません。

私は、かなり長時間にわたって、各種ポケモンソフトをプレイしておりますから、自分が出会った色違いポケモンの数と、プレイ時間数の総合計から計算して、

色違いポケモンに出会える可能性は、100時間くらい野生ポケモンとバトルを繰り返していて、1〜2匹程度という低いものです。

・・・という体験談くらいしか答えることができません。
このあたりが、一般プレイヤーの限界でしょう。
ポケルスの感染確率なんか、調査のしようもありません。



なんで、そんな詳細な設定を知っている人がいっぱいいるのか?
・・・・・・・その、ほとんどは、子引き孫引きでしょう。
どこそこに書いてあったから知っているんだ、自分も書いてやろう・・・というパターンですね。

この種の「書いてあるのを読んだから、自分も書く」という、無責任きわまりない行為は、最初の記述が正解、事実であれば問題ないのですが、歴史上、子引き孫引きの最初の部分が大間違いだった・・・という大迷惑な話というものも実は結構あるんですね。苦笑
   (ゲームの話だけじゃありませんゼ。現実の社会、学問の世界にもあるんだ、これが)

さらに困ったことに、伝言ゲームの大間違いパターンで、どこかで読んで入手した情報を正確に伝えることができず(誤字脱字のたぐい)、うっかりミスを書いたものを、さらに次の人が子引き孫引きしてわけわからん状況にしてしまう・・・ということがあったりするんですな。
あぶない、あぶないです。


最近は、ゲーム・データそのものをひっぱりだして研究できてしまう機械も普及しているようですから、おそらく、そういうものを使用して、普通にプレイしているだけではわからないような詳細な数字まで、見つけ出してしまうことができる「人」というのは、いるのでしょう。
で、そういう情報を自分のサイトなどに発表しておくと、
「理屈はわからないけれど、ここにこう書いてあるんだから同じことを書いてやれ。」
という、無断転載人間がワラワラと寄ってくるわけです。



こういう繰り返しによって、公式に発表されていない情報でも、まことしやかにポンポン書き込まれますので、いったいどのへんまでを信用していいのか、正直、頭の痛いことだったりするんですね。
はい、私はかなり疑い深い性格なんですよ。
大人ってヤツは、「なんでも素直に鵜呑みにすると、痛い目を見ることがある」ってことを経験上、知っているんですね。
自力で確認できること以外は、すべからく疑ってかかれ・・・これ、理系発想の基本なんだろうと思います。

じゃぁ、疑問はすべて解決できるように努力しているか・・・というと、興味がわかないと、なぁんにもしない人なんだから・・・いいかげんなものですな。




だぁ〜れだ?

Wii みんなのポケモン牧場 「ポケモンパレット」のミュウ



でも、今回のお話は、子引き孫引き状態に近い話題だったりします。



ある日、「ポケモンをやってみることにした」・・・と娘が言い出しまして、空いていたダイヤをスタートしたんですよ。
(うっかり手をだしてハマるとヤバいゲームとして、ずっとオリジナルのポケモン・シリーズを封印してきたらしいんですけれど・・・笑)

寄り道しまくりでズイタウンまで到達したところで、彼女が
「メタモンあまっていない?」
と言ってきました。

育て屋さんで、なにかタマゴが作りたくなったのでしょう。
私は、別のゲームの攻略に夢中だったので、あまり深く考えずに、パソコンに入っていたメタモンの1体を通信交換しておいたんです。
そのまま忘れてしまっていたんですが・・・・・・・


何日かして、彼女がぼそっと言ったセリフが気になったんですよ。
「なんで、ウチのミミロルは、どれもこれも血の気が多いんだ?!」

なんの話かと質問したら、ズイタウンの育て屋さんでミミロルのタマゴを多数孵化させたらしいンです。
バトルにこだわるプレイヤーじゃないのですが、性別と性格、個性の組み合わせ表現に何か希望があったらしく、10個以上の卵を孵したのですが・・・生まれてくるミミロルが、やたら「暴れん坊」だったというンですな。
「メス11体のうち、8体が暴れん坊なんだよ!なにをそんなに暴れたいんだ?」
            (オスの話が無視されていたんですが、オスを含めたらさらに暴れん坊がふえたらしい。)


この会話での「暴れん坊」って、「個性」の場所に「あばれることがすき」と書かれているという意味です。
「個性」には「ちのけがおおい」というものもあるのですが、会話の「血の気が多い」とは別のことでした。



メスのポケモンに「かわらずの石」を持たせて育て屋さんでタマゴを作ると、メスの「性格」が50%程度、孵化した子供に遺伝する可能性がある・・・という話は、エメラルド時代から発生しまして、ダイヤ・パールでも確認されています。

でも、「個性」というダイヤ・パールになってから加わった要素については、今まで気にしていなかったんですよ。
信頼できるすじから聞いた話では、この「個性」の表現を見ると、そのポケモンの能力のどれが一番伸びやすいことになっているか、判断できる・・・ということでした。

ポケモンは、「性格」の種類で、どの能力が伸びやすく、どの能力があまり伸びないか・・・という判断ができるのですが、それとは別に「個性」というものもある・・・ややこしいなぁ・・・これがダイヤ・パールを入手したばかりの時の私の感想でした。
     (なにしろ、個性って30種類もあったものですから・・・)

プレイヤーの操作で50%とはいえ、希望がかなえられるかもしれない「性格」と違って、どんなものが生まれてくるのかわからないという「個性」では、興味がわかなかったんですね。
で、そのまま放置状態だったんです。

せいぜい、「性格」と「個性」を並べて読んで
「おまえ、矛盾していないか?」・・・とか
「伝説のくせに、妙に枯れているンじゃねぇ?」・・・とか
「特攻重視ポケモンなのに、そういう表現じゃ立場ないだろ?」
・・・・・ってな具合に、笑いのネタにしていた程度ですね。




だぁ〜れだ?

答え:カイオーガ



でも、さすがにタマゴを孵したら8割が「暴れん坊」・・・という話を聞いてしまうと、気になってきたんですよ。
「個性」って、なんだよ?・・・ホントいまさらながらポケモン関係の情報をつつきだしまして・・・わりと短時間で「答え」が出てきたんですね。

「個性」というのは、そのポケモンの個体値について表現されている部分である・・・というんです。


ポケモンの能力6種類について、それぞれ30段階以上に分けられて決定される「個体値」については、いろんな話を聞いておりました。

「個体値」というのは、野生をゲットした瞬間もしくは、タマゴから生まれた時から決まっていて、決まっちゃった物をプレイヤーの努力(?)で変えることができる問題ではないんですね。
この数字が大きいものほど、その能力の伸びがいいことになっていますから、できれば「個体値」が高いポケモンを入手したい・・・と思うのは、だれもが一緒なのですが、簡単に思いどおりにはなってくれないものです。

で、たいへん便利なことに、ネットの世界には、ポケモンのレベル、各能力の数字、性格、努力値の入り方などを入力すれば、そのポケモンの個体値を調べてくれるサイトさんがあったりするんですよ。

私は、バトル関係が不得手な人なので、特別強いポケモンを育てよう・・・という努力をする人じゃないんですが、たま〜に何かあると、そこに出かけていって、個体値を調べて一喜一憂していたんですね。
(こういう便利な場所があるから、個体値についてはまかせっぱなしで、他のことを考えていなかったのかもしれません。)



でも、そういうハッキリした数値を調べることができなくても、実は「個性」の場所の表現を見れば、そのポケモンの個体値について、一番きわだったところなんかがわかるシステムだったようです。

エメラルドのゲームに、ポケモンの個体値について意見を述べてくれるおじいさんがいまして、ここでポケモンをみせると、
「平均的だ。」
「すぐれものだ。」
「おぉっ、すんばらしいっ!!」・・・・・・という表現じゃありませんけれど・・・
という全体的な話と、6つの能力の中で秀でているものがなにであるかを教えてもらえたんですね。

ダイヤ・パールには、このおじいさんがいなくなってしまったのですが、どうやら彼に該当するものが「個性」の表現であったらしいです。

でも・・・・・・・・
「個性」にどのように書かれていれば、そのポケモンがどういうポケモンであるのか・・・一番肝心なことが攻略本をみても、ハッキリ解説されていない。

たぶん、きっちり解説しようとしたら、ややこしい話になってしまうからやめになっちゃっているんじゃないかな?




だぁ〜れだ?


答え:キルリア



でね、どうもこの「あばれることがすき」というのは、攻撃の能力があがりやすい個性であるらしいんだ。
うん、納得できる表現だよなぁ。

娘は、物理攻撃技を使うミミロルを育てる予定だったので、これは好都合・・・という結果だったわけですけれど・・・

私が気になったのは、なんでそればっかし8割も生まれてきたのかってことだったんですね。



個体値というものは、親から最大3つまでだか遺伝するという話を聞いたことがあります。
ですから、もし、どの個体値も最高にすぐれもののメタモンを用意することができたとしたら・・・それを親にして、タマゴを作りまくると、自分に都合のいい能力がとっても伸びやすいエリート・ポケモンちゃんが生まれてくる可能性が高くなる・・・はず・・・という理屈になりそうです。

ただし、これ、机上の空論だよ・・・と言われそうなくらいたいへんな前提でありまして、どこにそんな夢のようなメタモンがころがってるんだよ?!ってなもんですね。

通常プレイでは、出会えること自体、夢幻にすぎない
6つの能力の個体値が全部最高になっているメタモンなんですが・・・
ゲーム・データを改造してしまう機械にかかれば簡単に入手できてしまう
しろものだったりします。
これが、俗にV6メタモンと呼ばれている存在ですね。
まぁ、持っているプレイヤーは・・・ほぼ、改造でしょう。
・・・・・・でないのなら、私も1匹ほしいです。笑


全部の能力が最高!・・・・・というのは、不可能に近いとしても、もうちょっと現実的な話ならなんとかならないか・・・

そんなことを考えて、かつてエメラルドでメタモン集めをしたことがあったんですよ。

ドンドコどんどこメタモンをゲットしましてね、かたっぱしから、個体値を見てくれるおじぃさんに見せに行った。
その結果、どうやらよさげなメタモンに「HP」とか「こうげき」とかニックネームをつけまして、パルパーク経由でダイヤ・パールに移動させていたんですよ。
もしかしたら、これが・・・・・・・?

娘に聞いてみました。
「なぁ、暴れん坊ミミロルって、親の片方がメタモンだったりする?」
「ん?あぁ、そう、もらったメタモン。」
「もしかして、そのメタモンのニックネーム、こうげき・・・ってついていた?」
     ズイの育て屋さんに確認に行って・・・
「こうげき・・・だった。」
「メタモンの個性の場所に、あばれることがすき・・・って書いてある?」
「書いてある。」

原因は、おまえかぁ〜〜っ?!



やっぱ、偶然の話じゃなかったんですね。

だけど・・・

親メタモンからの遺伝結果を考えても、いくらなんでも8割方「あばれることがすき」という話は変です。
これは、もしや・・・

「なぁ、親のミミロルって、個性の場所になんて書いてあるんだ?」
「ん?・・・・・・・・あぁ、あばれることがすき・・・・・・・・・」


両親そろってかよぉっ!!


そりゃ、遺伝も環境も整っておりますわなぁ。8割出てきても納得するわ、私。
   (ポケモンに環境という要素はないんですけれど)

親になったミミロルですが、ハクタイの森で適当にゲットした個体だったはずなんですよ。
特別ものすごい数からえりすぐったわけじゃなかっただろうと思います。




かくて、我が家の、あっち見ても、こっち見ても暴れん坊ミミロル事件は、無事、原因究明に成功したのであります。

長くプレイしていると、こういう笑話もでてくる・・・・・・ってことですな。




もどります



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送