ボケと突っ込みの法廷?


逆転裁判2



私は根が単純なので、「正義は勝つ!」という、わかりやすいシナリオが大好きです。

したがって、TV番組の場合、「水戸黄門」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」「○○○捕物帳」「名探偵 or 警察関係が主役」といった、番組の終わりに必ず悪役がやっつけられるタイプの話は、見ていて気が楽でいい
推理小説が好きなのも、探偵役もしくは警察官だれそれが、ちゃんと謎を解いてくれるはずなので、安心して読んでいられるわけです。

どうも、なにをどう考えるのがいいのか、結論が出るとは限らないような問題を扱うややこしい文学作品は・・・苦手ということになります。



ここ、2本ほど名探偵が活躍するタイプの推理ゲームをプレイしましたので・・・今度は、法廷物として人気シリーズになっている「逆転裁判」に手をだしてみようと思いました。



最初1〜3はGBA用ソフトとして登場
後にDS用に移植されました
2008年4月にはBest Price版も発売


こういう場合、普通ならシリーズ第一作をプレイするのがいいんでしょうが・・・
例によって、近所のお店に一作目が無かったんですね。
初めてプレイする人は一番を買いますから、売り切れだったんでしょう。
1本ごとに事件そのものは完結しているはずですから、最初が2でも・・・まぁいいか。
どうも私は、シリーズ物に手を出す場合、2番以降からやる場合が多いみたいだなぁ。
マリオ、DQ、FF、メガテン、モンハン・・・笑



推理小説の場合、主人公が探偵さん、もしくは警察官である場合には、事件の謎を解いて、真犯人を無事逮捕できれば、めでたしめでたし・・・で、終了することが普通です。

でも、犯罪事件というのは、実際はそこで終わりじゃないんですね。
逮捕の後には、裁判というものが残っています。

逮捕した犯人が、裁判をうけて「有罪である」という判決が出なければ、主役が警察官側である場合、意味がありません。
ここで名検事として登場するのが推理小説なら、「赤かぶ検事」さんとかだったりします。


赤かぶ検事:
和久峻三氏の法廷物推理小説シリーズに登場する名検事さんのニックネーム。
柊さんという名前の検事さんなのだけれど、ニックネームの方が通りがいい。笑
最初に登場した小説で、裁判所に出かける途中、朝市で大好物の赤カブを見つけてゲット。
それを持ったまま、法廷にのぞんだのですが、途中でなんのはずみか
机の内側にしまってあった赤カブがゴロゴロと床に転がり出てしまい
被告人側の弁護士さんが、なにごとか・・・と、思わず確認に出てくるという迷シーンに発展。
あっという間に「赤かぶ検事」のニックネームが広がってしまったということになっております。


逆に、なんらかの罠にはめられて、無実の人が罪に落とされようとしているのを、さっそうと救う名弁護士!・・・というタイプの法廷物推理小説には、「ペリー・メイスン」などが有名です。


ペリー・メイスン:
E.S.ガードナーが送り出した法廷物推理小説の主人公
代表作は「すねた娘」「義眼殺人事件」など
奇妙な依頼を持ち込む依頼人の相談を引き受けているうちに
なぜか、その依頼人が巧妙な罠にかけられ、無実の罪に落とされてしまう
・・・・・というパターンが多く、名弁護士ペリー・メイスンは
巧みな法廷戦術で依頼人の無実を勝ち取るだけでなく
事件の真相もあばいてしまう・・・という名探偵でもあります。
1960年代には、TVドラマで人気を博したこともありますが・・・
つまり、推理小説としては、かなり古典ですな。年齢がわかるってか?



弁護士や検察官が主役という場合、裁判所法廷がメインの舞台になるお話ですから、「名探偵が大活躍!」というタイプの推理小説よりイメージが厳粛で固めだったりします。

だから、今回も、弁護士が活躍するゲームと聞いていたので、それなりの気構えでスタートボタンを押したのですが・・・・・・・

なんか、思ったより軽い。
・・・・・・というか、こんなん弁護士にしといていいのだろうか?・・・というイメージの主人公が出てきちゃった。
   (主役だけでなく、脇役にも・・・かなりのボケ体質?がいる)



最初の話は、私同様、1作目をプレイしていなくて2作目を買ってしまった・・・というプレイヤーに、どうやってゲームを進めていけばいいのかを説明するために作られた事件だったのでしょうから、いつもいつも、この種のノリで進んでいくシナリオかどうかわからないのですが・・・
   (まぁ、あまり主人公の人格つうのは変わりませんので、ずっと、このノリかも・・・)


初心者プレイヤーのために、ゼロからスタートということで、なんと、この主人公君、冒頭で何者かに頭をなぐられ、一時的な記憶喪失になってしまいます。
そのまんま、直後の法廷にたってしまうんですから、むちゃくちゃな話ですな。大笑

事情を説明して、延期してもらえよ、おいっ!



基本的に証人の話を聞いて、矛盾点を見つけ、それを追求(「つきつける」・・という行動ですね)していけば謎が解けていくことになっているゲームらしいのですが・・・
どこをどう読んでも、どうってことがない「話」しかしていないままで証言が終わってしまう場合もあります。
そのままじゃ、つっこみの入れようがないので、ネタを仕入れなければなりません。
さらに、別の「話」を聞き出す必要があります。
それが「ゆさぶる」という行動であるらしい。

証人のセリフが1段落するごとに、「ゆさぶる」ための行動が選択できますから、適当な場所で

ちょっと 待ったぁっ!!

とばかりに、口をはさんで、もっと細かい話を聞きだすことになります。
これ、プレイヤーには、どの場面で「ゆさぶり」をかければ、核心にせまる話が聞きだせるかわからないわけですから、頻繁に使用しなければなりません。
使用回数に制限はありませんから、どんどん選択してつっこみまくるのですが・・・
そのつど、マジに、画面上に

待った!

という、でかくて赤い文字が炸裂するので、なんつうか・・・心苦しい。

私としては、もっと普通に
「もうちょっと、詳しい話を聞かせてください。」
と言いたいだけなんですけれどねぇ。汗



でも、その「ゆさぶり」を繰り返していると、
「それって、へんじゃない?」
・・・というセリフが出てきたりするわけです。

そうなったらしめたもの。
ここからは、プレイヤーが推理を働かせて、持っている「証拠」などと照らし合わせ、矛盾点を「つきつける」作業でガンガン論破していけば、それまでわからなかった新しい事実が確認できたり、やがては・・・めでたしめでたし・・・になるの・・・かな?

まぁ、基本的な流れは、そういうことになっているゲームなのでしょう。




手ごわい検察官、迷刑事、なんなんだこいつ・・という証人
実に個性的なキャラクターが登場します

検察官、刑事さんというのは本来の「敵」じゃありませんから
事件の真相解明こそが、醍醐味のゲームであることはまちがいありません
たぶん・・・

やたら大人びたセリフを口にする小学生には
正直タジタジだったりするんだけれど(汗)




でもね、「ゆさぶり」のたびに、核心をつくセリフがでてくるわけじゃなく、多くは、「はずれ」の場所ですから、どうっつうこともない返事しか返ってこないんですよ。
ただの「はずれ」じゃ、プレイヤーがつまんないから、たまに、おいおいってなネタが飛び出してきたりする。

なんべんか繰り返していると・・・・・・・あれ?・・・・・・もしかして、このゲーム、とりあえず「推理」や「事件解決」は二の次にして、あれもこれも「ゆさぶり」まくって、隠れているネタ話を引っ張り出す作業が楽しいんじゃない?・・・って気になってきちゃった。

うん、さらっとしゃべっているけれど、おまえさん、とんでもねぇこと言っていないか(事件とは直接関係ないけれど)・・・という場面もあったりする。



なるほどっ!
純粋に「推理」を武器にして「真相」を追及するゲームというだけでなく、ひたすら、かきまわし、すきあらば揚げ足を取り、つっこみネタで楽しみを見つけだすゲームですか。
そういうことなら、まかせておいてください。
私、無駄につっこみを入れることなら、しつこく熱心にやるタイプの人間ですから!!


あ、いや、その・・・現実社会じゃ、一応自重しておりますが
ゲームの中なら、なにやろうと勝手ですわなぁ・・・にんまり。


・・・・・・・・・・・。
というわけで、最初に予想していた「厳粛な法廷の場で、検察官側と火花を散らすような推理合戦!」の場面は、ちょっと横に置いておいて、へんな方向にハマりつつあるんですが・・・・・・・

うん、いいか。
たぶん、他のプレイヤーさんも、似たようなことやっているに違いないし・・・




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