最初はサメ呼ばわりだった



初めて砂漠に出かけられることになった頃、キャンプを出て早々に、はてしなく(?)拡がっている砂地に、なにやら猛スピードで移動している物体がいくつもあって、ビックリしたものです。

見た感じ、海面に背びれだけを見せて泳いでいるサメとかイルカというイメージだったんですね。
ボヤっとしていると、これが砂中(という日本語があるかどうかわかりませんが)から跳ね上がってきて、どか〜っ!とダメージをくらわせられたりする。
なんて迷惑な・・・・・・・。

この時点で、どっちかというと人間に友好的であるイルカのイメージは消え、危険性が高いサメのイメージだけが残ったんですね。



各種ゲームの中にサメをモチーフにした敵キャラというのは、多種多様に登場するのですが、水中・海上などで出会うのならともかく、
「そんな場所を、すばやく移動することなんか、できるはずないよ!」
という、水以外の中から出現・・・というモンスターも多いんですね。

モンスターハンターのように、生息環境として、ありえない場所を泳ぎまくっている姿をありありと見られるゲームというのは、迫力があってすごいです。

この種の、ありえない場所を泳ぐモンスター(?)で、いままで感動したのは、Devil May Cryシリーズの床でも壁でもおかまいなしにヒレだけ見せて、集団で泳ぎまくる悪魔だったりするんですが・・・もしかしてCAPCOMって、そういう映像を作るのが好きなのかねぇ?


※ うっかり感動して見ていると、集団ボコボコ攻撃をくらって
たいへんなことになるんですけれど・・・・汗



最初は、油断しないで避けていれば良かったのですが、これ(および、こいつのドス親分)をターゲットにして狩ってこいというクエストは、初期に「音爆弾」がそれなりにレアだったもので、苦戦したものでした。

でね、何度かバトルしている間に、私のサメ認識が変化したんですよ。

砂の海を泳いでいる間はサメなんですが、地上にでてくると、あの三角っぽい頭と、有るのか無いのかよくわからん目玉(?)の方が気になってならない。

生物屋の目には、この頭部がどうしてもプラナリアに見えちゃうんです。



プラナリア・・・・・・なじみのない単語ですよね。
普通、中学・高校生物の教科書なんかに再生実験の材料として登場したのを記憶しているくらいかな?
三角頭にひらっぺったい体がヘラっとついている扁形動物なのですが、きれいな水中の石の下なんかに住んでおりますので、見かけることはほとんどない生き物でしょう。

きわめて再生力が強く、たとえば、身体を真っ二つに切っても、前半分からは、後半分が再生し、後半分からは、前半分が再生してきて、なんと二匹になってしまうという・・・とんでもネェ存在だったりします。
   (尻尾再生つうのはあっても、頭部再生というのは、あんまり無いもんね)

また、頭の部分をV字型に切り落としておくと、各々の方向に頭部が再生して、頭が2個あるプラナリアになってしまうことでも有名です。
これ、3つ角があるように切っておけば、頭が3つになるんですね。
4つ、5つ、なんぼでもできるみたいですが、そこまでうまく切れるかどうかがむしろ問題になるでしょう。

身体全体を細切れにする再生実験の方では、なんと雌のプラナリアを使って、100に切り刻んでおいたら、みごと100匹のプラナリアに再生した・・・という報告もありますので、すごいというか、なんというか。
むしろ、そんな実験を実行した研究者の方がある意味すごいんじゃないかと思うのは、たぶん私だけじゃないだろうと思います。

こんな、とんでもネェ生物が存在したら、死の恐怖もなんのその、世界中がプラナリアに埋め尽くされてしまうんじゃないか・・・・・・・と思ったりするのですが、実は、この生物、水質の汚染にはきわめて弱く、環境がちょっとでも悪化すると、簡単に溶けて死滅してしまうんですな。
つまり、プラナリアが住んでいる場所というのは、たいへんきれいな水がある場所ということで、もし、自宅付近で見つけることができるようなら、その自然環境を自慢しちゃっていいことらしいです。
私は、野外では、1回しか見かけたことがありません。
まぁ、わざわざ出かけるたびに、探しまくっているわけでもないんですけれどね。


一般人にはなじみがない名前でも、生物屋には知れ渡っている生き物なんです。


で、私の中では、砂漠で砂の中を泳いでいるモンスターは、プラナリア・・・・・・ということになっておりました。



これを、何度か口にしたようで、いつの間にか、娘にも、プラナリアで通用するようになっちゃったんですね。
聞くところによれば、娘も最初に見た時のイメージは、サメだったようです。
そして、地上に飛び上がってきた姿は、頭部が左右に広がって見えたので、シュモクザメ(ハンマー・ヘッド・シャーク)を連想したらしい。

でも、シュモクザメの特異な頭部というのは、かなづち状に左右にはりだした部分の先っちょに目玉がついているわけです。
この点が、根本的に違っていたんだな。
そこに、私が、プラナリアを連呼するものだから、同じ理系の彼女は、そっちに染まっちゃったってことですよ。




「よっしゃ、でかい方のプラナリアを狩りに行くゾ!」
という場合、我が家では、砂竜ドスガレオスをターゲットにして、砂漠に出かけておりますので、よろしく。




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