母娘狩人のお盆休み  その2



まとまって連休がとれるお盆休みの間に、上位に行きたい!・・・という、とても自然な希望を持つ娘と、彼女が上位に行って、武器・防具のいい物を作って強くなってくれれば、あのクエストも、このクエストも手伝わせることができるんじゃないか?・・・という、とっても不順な動機でちょっかいを出す母親のコンビが、集会所の緊急シェンガオレンを出した時間帯というのは、

「いいかげん、おフロ入って寝ないと、明日が今日になる!」

という、深夜でした。


私としては、☆5のリオレイアに勝利したところで、娘の上位進出は時間の問題だ・・・と安心しきっておりまして、これで、フロ入って、明日娘が緊急クエストをプレイする気になったら、またマゼてもらおうかな・・・と、入浴準備で着替えをひっぱりだしていたんですが・・・
なんか、娘がPSPを持ったまま、真剣な顔をして、なにかやっている。

「なにやってるン?」
「なにって、砦に行くんだよ。」
「えっ?!」

掛け時計を見るまでもなく、まもなく日付変更線で〜す・・・・・・って時刻だよ。

「今から、緊急クエストをやるの?」
「やるの!」
「え〜〜〜っ!?!」

なんつうか・・・


娘からオーラが立ち昇っている?!


こうなると・・・・・・ちょっかい出しといたしましては、引けませんわなぁ。

フロは、35分後でもいいや。
PSPの電源を入れて、アイテムと食事をあたふたやっていたら、

「いっしょに行くの?」
「そりゃ、行きますよ。タダなんだし!」  (←キッパリ。娘の緊急だからねぇ。支払いは娘)
「ンじゃ、集会所でクエスト引き受けてくる。」




娘にとっては、初めての「砦」攻略です。
一応、攻略本の「砦」のマップのページを見せて、
「ここから移動バトルがスタートして、この障害物はプレイヤーが突破できないので、毎回キャンプにもどって、迂回しながら隣エリアに移動という形で、こっちのゴールまで行くっていう話。」
「ふ〜ん・・・・・。」

と、見せられたところで、正直、最初はそのマップに立ってみないとわからんよなぁ。

「たぶん、相手の脚に踏まれないように注意しながら、攻撃しまくって、最後までもてば帰っていってくれるだろう・・・という予定。」
      うっわぁ〜、身もフタもない計画。

娘の武器が近距離攻撃なので、最初から「おひきとり」計画なんですね。
1番の目的は、上位進出なんだから、クリアすればOK。
倒したければ、後日いろいろ武器とか戦略とか研究してくれればいいってことです。




間違っても、体験者である私が、シェンガオレンに踏まれてキャンプ送り・・・では目もあてられませんから、メイン・プレイヤー(娘)の脚をひっぱらないように、防御だけはガッチガチに高くできるようにして出撃。

最初のデモ映像で
「うぉ〜っ、砦、古めかしい砦・・・・・・なに、これ・・・?」
「ラオシャンロンの頭蓋骨を宿にかぶった大型やどかりもどきモンスター・・・のはず。」
「ラオシャンロン、4コマ漫画しか見ていない。」
「次の緊急で、出てくるから。生きてるヤツ。」
「・・・・・・・ヤドカリ・タカアシガニ・・・・・・・・」

あ、やっぱし、そう見えるか。



体験者・・・つったって、ず〜〜っと脚をひっぱたいていたら、35分後に相手が帰っていった・・・というクリアしかしていない私ですから、特別解説できることがあるわけじゃなし、バリスタの弾が落ちている場所だけ教えて、さっさと最初の攻撃エリアに移動しちゃいました。

「ここで調べると、バリスタの弾が5発以上は拾えるからさ。」
「そもそもバリスタって何?」
「そこに立っている、戦国時代の歩兵用ヤリみたいなのが弾になって発射される巨大洋弓みたいな砦専用兵器だな。最後のエリアに2機設置してあるから、弾を拾っていって、迎撃に使う・・・」
「ふ〜ん。」
「大砲の弾は、あそこで拾えるけれど、イーオス3体がじゃまする場所を突破するタマゴ運びイベントをしないと、大砲まで行き着けないんだな。」
「あうう・・・・・」

これ、人海戦術が使える場合は、あらかじめイーオスをバンバンやっつけておいて、弾運びを楽にする・・・という戦略とかが、使えるんでしょうかね?
私は、1人だけの場合、毎回最初からあきらめているんですけれど・・・




娘は、とりあえず砦のあちこちを見学してから、私のところにやってきて
「それ大タル爆弾?」
「大タル爆弾G」
「爆弾って、1回も使ったことがないんだよね。」
「実は・・・どのくらいの効果があるのか、私も知らないんだけれど、相手は確実にここを通過するんだから、しかけられる物は、なんでもやってやろうって感じ。」
「爆破方法は?」
「石をぶつけてもいいし、ペイントぶつけでもOK。」
「ふ〜ん。今度やってみよう。」

・・・・・・・・・シェンガオレンを前にして、初心者が初心者に教えているシーンって、けっこう笑えるのかも。



いよいよ、霧のかなた・・・なのか、砂煙のむこう・・・なのか(正直、どっちなのかね、あれ?毎回、見通しの良くない悪天候)から、ガシャコガシャコと、タカアシガニがやってきました。

最初は、なんとなく全体が見えるのだけれど、立ち上がったら、脚(と手?)だけの世界ですからねぇ。
たくさんもちこんだペイントを、ノーコン投手がぶっつけて、大タル爆弾Gがドカ〜ンと破裂するシーンは見たのですが・・・

「あれって、効いたの?」
「・・・・・・だから・・・・・・よくわからんのだわ。」
「そうだよねぇ。」
     う〜みゅ、なっさけない会話だこと。



でまぁ、2人で相手の真下あたりに走りこみまして、ねらった「脚」を攻撃したのですが、1人で1本だけ攻撃しているのと、2人で2本をぶん殴っているのでは、当然ダメージが違うわけですよね。
なんか、ちょくちょくタカアシガニがヘタれまして、本体が降りてくる。
これをねらって、ポコポコたたきまして・・・・・・

1人でプレイした時には、ぜんぜん見た記憶が残っていない、ヘタれっぷりなんかも何度か見たんですよ。

で、不安になっちゃったんだ。



当たり前の話なんだけれど、シェンガオレンとかラオシャンロンという「砦」攻防戦の相手の最大HPというのは、プレイヤーがどういう状況であろうと決まっていると思うのですよ。

たとえば、最大HPが100ポイントだとします。

これを「やっつけました!」という勝ち方をするのであれば、100ポイントを0にしなければなりません。
初めての攻略を1人でプレイしている場合、それはとってもむずかしいものであるから、「追い返しました!」というクリア方法が残っているわけですよね?

どういう状況になれば「追い返せる」のか?
     砦の耐久力は、無事だったという前提ですが・・・

100ポイントを0にすることは不可能だったけれど、決まったポイント数、たとえば半分はけずったから帰ってちょうだい・・・という形なのでしょうか?

それって、単純でわかりやすいんだけれど、やっぱし人数が1人だと不利ですよね。
複数でプレイしたほうが、ポイントはけずりやすい。
もともとが、1人ではクリアしにくいのを、カバーするためにもうけられている勝利方法なんですから、もしかして、1人の場合は判定が甘くなっていたりしないか・・・という不安がわいてきたんです。

1人の場合は、50ポイントけずっていればクリア判定になるけれど、2人でプレイしているのなら、80ポイントとかけずっていなければ、帰ってあげない・・・・・ってな設定になっているとしたら・・・ヤバいです。

うわぁ、どっかにそういう話、書いてなかったっけ、あの、やたらブ厚い攻略本!!
    ブ厚すぎて、チェックしきれていないんですよ、正直。



面白半分に私がついて来たために、「追い返し」判定がきつくなっていたりしたら、えらいこっちゃ!!っス。

やることは、1つ。

殴れ、殴れ、殴れ〜〜っ!!


一応、何らかの頭脳労働はやっているみたいなんだけれど
結果は・・・毎回、肉体労働にもどってしまうプレイをしているなぁ、私。



途中、踏まれたのか娘が2度キャンプ送りになり、後がないんでチョッピリ緊張。

最後のエリアで、バリスタを撃ち終わったら、
「相手を充分ひきつけてから、中央の砦武器を発動させてよね。」
「え・・・どうやンの?」
「○ボタンで調べれば、スイッチ入れたことになるよ。1回しか利用できないみたいなんで、よろしく!」

さっさと下に飛び降りて、役にたつかどうかわからんけれど、最後の大タル爆弾Gとか設置したりする。

砦武器が発動して、なんか娘が
「おぉっ、ドリル、ドリル!」
とか喜んでいるよ。
うん、初めて見ると、あれは楽しい。笑


左上の時計が点滅し、娘が
「目標、生き残ること!」
とか、ボソっとつぶやいているのを聞くと、こりゃ、踏まれるわけにいかねっス。

せっかく、ここまできたんだから・・・・・・

帰れ。

シェンガオレン、帰れっ!!!


帰ってくれぇ〜っ!!









目標を達成しました



あ・・・クリアだ・・・。


この瞬間、私の中から、プシュ〜ッと空気だかなんだか抜けたみたいな気がしました。


見覚えがあるシーン。
シェンガオレンが、ズゾゾ・・・って、砦から帰って行きます。
うん、2人がかりでも、たおすことはできなかったってことだ。



気が付いたら、PSP持っている両腕に、汗がビッチリ!
エアコンなし、扇風機だけの暑い部屋だけれど、たぶん、それだけじゃなかったと思うなぁ。
うわぁ・・・・・気持ち悪いんでやんの。

「じゃ、次は、ラオシャンロンの緊急でお会いしましょう♪」

とか言って、さっさとお風呂に駆け込みました。
だってさ、先にお風呂に入らないと、終い風呂かたづけるの、面倒じゃん!大笑




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