DSは「本」よりクイズ向き?

レイトン教授と不思議な町


むか〜し、昔・・・・・・・最近こういう話が多いような・・・・・・・・

私がまだ子供だったころ、文庫とか新書と呼ばれている「本」は、大人が読むもの・・・という感覚がありました。

今、本屋さんに行けば、文庫や新書のコーナーには、若い学生さんが特に好みそうな小説などをメインに集めた○○文庫、XX新書のシリーズが、ズラリと並んでいます。
私の子供時代には、そういうものは、まだなかったんです。
小学校時代なら、児童書。
中学になると、少々微妙なんですが、中学生レベル用の「児童書(??笑)」みたいなものがあった時代なんです。

文庫と言えば、岩波、新潮、角川・・・いずれも、文学史にきざまれているような名作、むずかしげな文学作品がずらりと並んでいる世界でした。
(ここで、もし私が文学少女などと呼ばれる、読書大好き人間だったとしたら、ちょっとイメージが違っていた可能性はあるんですけれど・・・・・汗)

新書も、子供が手にとって読みたくなるような「本」とは、思えませんでした。

読書しているより、そのへんの「原っぱ(←これが、すでに現代では存在していませんね)」で、泥んこになって遊び呆けているのが子供たちの普通の姿・・・・・だった時代です。



ある日、教室に、不思議な本が持ちこまれました。

新書タイプの本です。

名前が「頭の体操」。

勉強なんて、大キライ・・・が普通の子供たちなのに、なぜか群がっています。



机の上に、何本かのマッチ棒(注)が並んでいます。

注:マッチ棒  
当時、いくらでも家庭にありました。ただし、子供がオモチャにすると火の用心に悪いので、持ち出そうとするとしかられましたが。


マッチ棒で、なんかの形が作られていて、その何本かを移動させて、別の形にしなさい・・・というクイズを解いているのです。

「勉強」はキライでも、クイズやパズルは大好きというのが、子供。
みんなで、うんうん、うなりながら、答えを考えます。
ようやく誰かが正解を見つけ出して、全員でバンザ〜イ!

ページをめくると、今度は、まったく別の傾向のクイズが書いてある。
かなりの難問。



世の中には、こんな「本」もあったんだ!!
ほしい。
お小遣いが足りませんので、親にせがんで、さっそく本屋さんで同じ本を買ってもらう。
   (本がほしい・・・なぁんて、そうそうないことですから、すぐ買ってもらえたりしてね)
無我夢中で、問題を解きまくりました。

そう、これが、大人も子供も巻き込んで大ブレークした、多湖輝(千葉大学名誉教授)のベストセラー「頭の体操」、光文社カッパブックスとの出会いだったのです。





今回、「レイトン教授と不思議な町」には、実に多数の「ナゾ」が登場します。
この監修をしておられるのが、多湖輝名誉教授です。
登場する「ナゾ」の中には、かつて私が子供時代に「頭の体操シリーズ」で頭をひねった、なつかしいパズルも収録されています。

「頭の体操シリーズ」を楽しんだことがある人であれば、どういう傾向のゲームなのか、想像できることと思います。



一応、メインの物語はありまして・・・・・・

ある町で、桁外れの財産を持つ大富豪が亡くなります。
彼は、膨大な遺産を残すわけですが、その遺産は、町のどこかに隠されている「黄金の果実」を探しあてた者に相続させる・・・・・という、遺言が残っていたのです。
当然、遺産相続の権利がありそうな人たちは、「黄金の果実」を探して奔走したのですが・・・これがみつからない。

そこで、この「黄金の果実」を見つけてもらおうと、考古学者のレイトン教授がまねかれたわけです。
レイトン教授:探偵とか、そういう種類の先生ではありません。ナゾ解き大好き人間として、評判が高い・・・という設定みたいです。

教授にあこがれる自称(?)優秀な弟子のルーク少年といっしょに、この町についたレイトン教授だったのですが・・・・・・どうも、その町は、不思議な町。

情報収集のために、行きかう人に話しかければ、必ずのように「ナゾ」が飛び出してくる。
タッチペンで、画面のどこか(風景や、アイテムなど)をさわると、そこからも「ナゾ」がでてくる。苦笑
やたらめったら、ナゾだらけで・・・・・それを上手く解決できれば、情報が得られるというしくみになっています。

さぁ、あなたの分身でもある「レイトン教授」は、ナゾを解き明かして、無事「黄金の果実」を見つけ出すことができるでしょうか?・・・・・・・という話ですね。



町について、真っ先にやらされるのは、「ネコ」探しだったり、いきなり、遺産相続権利をもつ男性の1人が殺されたり(?!)と、イベントは多彩なのですが、
「おい、殺人事件の真っ最中に、パズルやってていいのかよ?!」
というツッコミは、この際、横に置いておいて、すなお(?)に、ナゾ解きを楽しんじゃってください。
かなりの難問もあるでしょう。

やがて、プレイヤーは、「町そのもの」のナゾに気付くことになるはずです。

「不思議な町」の真相が判明したとき、きっとプレイヤーは、感動のエンディングを迎えているに違いありません。





・・・・・・・・・・ そこで、です・・・・・・・・・・・

「頭の体操」シリーズは、現在でも、文庫タイプになって、入手が可能なのですが、「本」とDSのゲームとでは、かなり楽しさが違っているんですね。

問題そのものは、同じわけですから「本」でも「ゲーム」でも違いはありません。

でも、1つ、決定的な違いがあるんです。

問題を読んで、それを考えます。
「解けた!」
と、思って、答え合わせをしようとします。

これが、正解の場合は、なんの問題もありません。

違いというのは、「解けた」つもりで、間違っていた場合なのです。

「本」の場合、答え合わせをしようとすると、自分の答えが間違っていることが判明すると同時に「正解」がわかってしまうんですよ。
答えが書いてあるページを読むわけですからね。

でも、ゲームの場合は、正解がわかりません。

答え合わせしようとしてボタンをタッチすると、「正解」の場合には、各種コメントなどがでてくるのですが、「間違って」いるときは、「まちがいです」と知らされるだけなのです。
もう1度、考え直すことになるのです。

「正解」が出せるまで、プレイヤーは、ひたすら「考え直す」必要があるのです。
(どうにもならない場合、そのナゾをパスすることは可能ですし、ゲーム内で入手できるポイントを利用して3つのヒントをもらうこともできるようになっています。)



パズルとかナゾ解きというものの楽しみ方は、答えがわかりさえすればOK・・・というわけじゃないんですね。
むしろ、1番楽しいのは、どうやったら解けるのか、考えている間なんです。

「これで、どうだっ?!」
「ぶ〜っ、残念でした、はずれです。」
「なにぃ?違っている?!待て、答えを言うな、もういっぺん、考えさせろ!」

これが、DSゲームでは、可能になっている。笑

「待って」もらいたいのに、正解がわかってしまう「本」より、すぐれものです。



画面内で、マッチ棒やコイン、液体の入ったカップなどを動かして、解いていく作業も、タッチペンを利用して、たいへんスムーズに操作ができます。

思うにDSって、「頭の体操」タイプの問題を解くためには、絶好のゲーム機みたいですね。


パズル関係、大好きのプレイヤーさん、ぜひ1度、このゲームを手に取ってみてください。


あ・・・・・・・・、もし、どうしても「ナゾ」が解けないという場合は、そしらぬ顔で、その問題をお友達が集まっている場所などで取り出して、まわりをまきこんで解いてしまうという荒技も使えそうですので、利用してみたらいかがでしょう?




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