画面が小さくて・・・

                                        ピクロス DS


絶望的に「手」がトロいため、参加できるゲームの種類がRPGなどにかたよっている私は、たまに、無性に別の傾向のゲームをプレイしたくなることがあります。

こういう時、お店に新作のパズル・ゲームが並んでいたりすると、ついついゲットですね。

今回、見つけたのは、「ピクロス DS」です。



ピクロスというパズルゲーム、ご存知ですか?



縦の列と、横の列に表示されている「数字」をヒントにして、マス目を埋めていく思考型のパズルです。
ヒントに書かれているマス目をきちんと全部埋める(鉛筆などでぬりつぶすのが基本)ことができると、そのマス目の部分に「絵」とか「文字」が完成するという遊びです。

ルールは、単純そのもの。
6・3・5 という「ヒント」が書いてあったとすると、その「列」には、まず6つ連続して「埋める」場所があり、その先に、3つ連続して「埋める」場所があります。この6つと3つの間には、必ず1マス以上の空間があることになっています。
そして、3つの先には、5つ連続して「埋める」場所があるわけです。
「埋める」数は指定されていますが、空白がいくつあるのかは、わかりませんので、それは、縦と横のヒントを照らし合わせながら考えることになるのです。



かなり・・・・・・・地道な作業だったりします。



問題用紙と筆記用具があれば参加できるパズルなので、書店のパズル雑誌コーナーに並んでいたりします。

初心者向けなら、マス目の数が少ない物。
問題の難易度そのものが簡単なものがあり、気楽にスタートができます。
上級者向けとなると・・・・・・・
うわぁ、これ、本当に全部埋められるんかいっ?!・・・・・というくらいの大作もあったりします。


楽しむことが目的なので、私は、あんまり上級者向けピクロスで苦心惨憺する気分にはなりません。初心者の上・・・くらいのランクまでで、遊んでいます。

どうせなら、自分の好きな「絵」ができあがってくれる問題だとうれしいので、コミックやゲーム関係のピクロスがあると、入手する機会が多いです。




縦と横の数字をヒントに、マス目を埋め尽くすと、なにかの「絵」が完成!

この写真は、

「ドラゴンクエスト ワールドピクロス」
平成8年3月8日 発売
発行所 株式会社エニックス





ピクロスがゲーム・ソフトになったのは、「マリオのピクロス」あたりが、最初だったでしょうか?(1995年3月発売)
ゲーム・ボーイ用のソフトでした。

携帯ゲーム機の、どうやったって「小さな画面」で展開するピクロスなので、マス目の数に限界というものがあります。
初めてプレイする人のための導入問題、5 × 5 から始まって、最大でも、たった、15 × 15 のマス目で作られた問題だったと記憶しています。
でも、これが、うまくできていたんですよ。

これに味をしめてしまいまして、続いてスーパーファミコンで発売された「マリオのスーパー・ピクロス」(1995年9月発売)をゲット。
こちらは、TV画面でプレイすることになりますので、最大 25 × 20 のマス目が利用できました。

紙と鉛筆でパズルをする時には「ぬりつぶす」ことになる部分が、ゲーム内では、ノミとハンマーみたいな道具で、岩かなんかを「掘る」ようなイメージで「埋めて」いけることになっていました。
この「掘る」作業が、楽しいんだ!
10マスとか、長い距離を連続して「掘れる」ような場所だと、まるでアスファルト舗装の道路を、専用の工事機械で、掘削しているような迫力で

ズガガガ・・・・・・・ッッ!!


と、掘ってしまえる。

おまえ、それって、楽しみどころが間違っていないか?・・・と突っ込みくらいそうですが・・・

なんか、もう・・・・・快感!

ストレス解消にも、なったりしていました。




ピクロス関係のゲーム・ソフトは、その後もスーパー・ファミコン用ソフトとして、何本かが発売されたと聞いたはずなのですが、すでに、我が家のハードがプレイステーションとか、64 → ゲームキューブに移行してしまった時期だったこともあって、ほとんど記憶にありません。



これが、今回、DS用ソフトとして、新しく発売される・・・・・と聞いて、気になっていたんです。




で、今回の「ピクロス DS」は、どうなのか・・・・・というと、微妙なんです。



DSは、携帯ゲーム機なので、画面の小ささは、どうすることもできません。
じゃぁ、今回も最大 15 × 15 の問題なのか?・・・・・・というと、どうやら、25 × 20まで(?)ということになっているらしいです。
(まだ、全部の問題を見たわけではありませんので、もしかしたら、通常の問題を全部解いてしまったら、大サービス! 50 × 50 の超大作プレゼント〜〜なぁんておまけが入っているかもしれません。まぁ、そういうことは無い方に1票入れたい気分ですが)


このゲームは、操作方法が2種類あって、「設定」でどちらの方法を使うのか選択ができます。
1つは、十字キーとAボタン、Bボタンを利用してプレイする方法。
こちらを選択すると、ゲームボーイ時代のピクロスとほぼ同じやり方で、普通にプレイができます。難点をあげるとしたら、画面が小さいために、15マス四方以上の問題だと、細かくて見づらいということですね。

もう1つは、DSのソフトらしく「タッチペン」を利用して作業するという方法です。
画面左上に表示されている「彫る」「Xマークをつける」というボタンを「タッチペン」で押して、切り替えながら、画面をコンコンXXXXコンコンコン・・・・・とやっていくことになります。

せっかくDSなんですから、当然この「タッチペン」での作業を選択したんですよ。
10 × 10 までの問題の場合、タッチペンの作業は、とっても便利です。

おぉっ! 時代は、進化している!!・・・・・・なぁんてね、思っちゃった。



              しかし・・・・・・・



初心者用のコースを終了して、ノーマル・ランクというか、普通のコースに入って、レベル2、問題のマス目が 15 × 15 になります。
   (最初からクリアしていかなくても、どのランクからでも、プレイ可能です)

初心者用コースは、10 × 10 くらいの問題を、ゲーム・ボーイ用「マリオのピクロス」同様に、解いていたのですが、それと、同じサイズのマス目で、15 × 15 の問題画面が作られているのです。

「マリオのピクロス」の場合は、マス目が小さく変更されました。
プレイヤーは、ちょっと見づらい点をがまんしないといけませんが、十字キーとボタンで、それを、なんとかうまく「掘る」作業をしたわけです。
  (今回も、十字キーとボタンを選択しておけば、これと同じ状況になります)

「タッチペン」操作にしておくと、マス目のサイズが変化しないんです。
おそらく、あまりにマス目のサイズが小さくなってしまうと、どの場所をタッチしたのか、機械がうまく判断できなくなってしまうのではないかと思います。

最近プレイしている「ドラゴンクエストモンスターズ・ジョーカー」というゲームで、仲間にしたモンスターに「名前をつける」場面が何度もあります。
この時、画面に表示された「あいうえお」などの一覧表を、タッチペンでチョンチョンとたたいていると、頻繁に入力ミスが発生するのです。
「あ」をタッチしたはずなのに、「た」と入力されてしまって、やりなおし・・・・・そんなことが、しょっちゅう起こります。
あの、小さなタッチ画面に50音がずらりと並ぶと、プレイヤーが、いくらきちんと文字をタッチしていても、読み違いが起きてしまうんですね。

この体験から予想すると、もし、ピクロスの 15 × 15 四方以上のマス数の問題を、画面に全部入るサイズで作ってしまったら、上記のゲーム同様、入力ミスが連発することになるのは、間違いありません。

ミスタッチは、減点というか、ペナルティが科せられるゲームですから、ちゃんとプレイヤーが正解の場所をタッチしているのに、判断するDSの方がミスしていたんでは、話になりません。
だから、マス目のサイズを、ある程度以上は、小さくすることができなかったのでしょう。

となると・・・・・・
10 × 10 の時点で、画面いっぱいですから、15 × 15 だと、画面をはみ出してしまいます。

それ、どうするんだよ?


DSなので、上下の2画面を利用して問題を解決しているのです。



上の、タッチペンと関係しない画面に「全体」図を表示、作業をする画面は、下の画面ということになります。

うまい考えだと思うでしょ?



ところが、実際にプレイしてみると、ピクロスというゲームは、かなり、頻繁にあっちこっちの場所をポンポンと移動しながら、作業を進めていかなくてはならないゲームであることがわかるのです。
1つの画面に作業ができる全体図がある場合は、単にタッチペンを好きな位置に動かせばいいことになります。
しかし、今回みたいに、一部の画面だけが見えている場合には、まず、タッチペンのスライド動作で、作業をするための画面を上下左右、移動させなければならないのです。

たとえば、右上の場所が「掘れる」とわかったら、まず、そこを「掘り」ます。
その結果、次に右下のいくつかのマス目をどうすればいいか判断できたら、ヨイショっと「画面をスライド」させて、右下の画面にし、おもむろに次の作業をすることになります。
今度は、左方向の謎が解けるかもしれないので、またスライドで、よいしょ。
またその結果、どこかにスライドさせて、よっこらしょ。

・・・・・・・・・・・・・。

めんどい。



まぁ、これは、そのうちに、操作に慣れてくれば、あまり気にしないで、どんどん「スライド&掘る」作業ができるようになるのかもしれません。
     (ならなかったら、どうしよう・・・・・・・)



でも、問題は、もう1つあります。

ピクロスをやったことがある人なら、1度や2度体験したことがあるに違いないのですが・・・・・
途中で、どうにも、作業がつまってしまうことがあるのです。
つまり、問題が解けない時があるわけですね。

ここは・・・・、まだ「掘れ」ないか。
あっちは、だめだな。
そっちなら・・・・・・う〜ん、確実じゃないかぁ。
ぶつぶつぶつぶつ・・・・・・・・・・

こうやって、ヒントの数字を照らし合わせて謎解きをするためには、すでに「掘って」ある場所、「掘ってはいけないことがわかっている」場所、そして全体図がきっちり見えていないと、たいへんにやりにくいんです。
タッチペンで、ぐりぐりスライドさせながらじゃ、混乱する一方になってしまいそうです。
   (少なくとも、私は・・・・・ね)



実際、「ボタン操作」でプレイしていると、わりとスムーズにクリアしていける問題が、「タッチペン」の作業でプレイすると・・・・・・・・進まないんです。

なんかねぇ、画面を移動させるだけで、いらいらがつのってきます。

「思考」ゲームというものは、よけいな「いらいら」が感じられるようじゃ、うまくいかないんですよ。
結局、私は、途中で「タッチペン」設定をやめてしまって、十字キーとA・Bボタンでのプレイにもどしてしまいました。


・・・・・・・・・・・・・。

これって、DSソフトである必然性が・・・・・ありませんよね。




もちろん、「タッチペン」の利用以外にも、DSの機能を生かしたシステムがあります。

「問題」を解くだけではなく、自分でピクロスの問題を作ってしまおう・・・・・という場所があるのです。
作った「自作問題」は、DSワイヤレス通信で、他のプレイヤーさんに楽しんでもらうことができます。
そして、さらに、WiFi通信を利用すれば、遠く離れた場所にいる、ピクロス愛好家のお友達に、「自作問題」を送ることもできるわけです。

WiFiピクロス対戦プレイというのもあったりします。

これは、すごいです。
でも、とりあえず、私には、WiFi通信で「自作ピクロス問題」をやりとりする相手が・・・・・・・いなかったりする。

現在、猫に小判状態ですね。





もう1個、気になっていること。

これは、もしかしたら、単に私のピクロス攻略能力が低いせいだけなのかもしれないのですが・・・・・

問題がね・・・・・「感」をたよりに掘らなければならないことが多いように思えるんです。

私の認識では、この「ピクロス」というパズルは、縦横の数字だけをヒントとして、完全に理屈だけで解き明かすことができなければいけないゲームだと思っているんです。
途中で、謎が解けなくなったから、よし、ためしに「感」で、ここを掘ってみよう・・・・・というのは、本来やらなくてもいいことのはずなんです。

もちろん感による「ためし打ち」を利用しちゃいけない・・・という話ではありません。
考えつくしたつもりであっても、「見落とし」というものは、あります。
どうにも手詰まりになってしまったら、最後の手段として、1箇所を掘ってみる。
その結果、うまく次の手が続いていくようであれば、「正解」とみなして、先に進む、ダメなら、「ためし打ち」する前までさかのぼって(ケシゴムで消すわけですね。笑)やりなおす。
難問相手の場合には、やってしまうことです。

このゲームでは、ノーマルの問題の場合、間違った場所を「掘る」と、ペナルティが科され、同時にその場所の正解が表示されることになっています。
まぁ、ペナルティ覚悟で、正解を知ってしまおう・・・という使い方は、できることになりますが、これ、中級者〜上級者向けの問題である「フリー」の場所では、使用できません。
「フリー」の場合、もし間違えて「掘った」場合でも、間違いを教えてくれないのです。
    (あたりまえと言えば、あたりまえの話です)
謎が解けなければ、「?」という、ためし打ちをやらせてもらって、正解を見つけ出すことになります。
でも、ためし打ちというものは、
「この1手が、判断つきさえすれば、なんとかなるはずなんだよ!」
という場所でこそ、威力を発揮することなのです。
まだ、ろくに進んでいない状態で、利用したところで、まず役に立つものではありません。

「ノーマル」をプレイしていて、何度も、スタート初期のうちに
「これ、次の1手が打てるのか?」
という場面に出くわしてしまうんですよ。

「フリー」問題でも、こんなに「次の1手」に悩まなければならない状態になってしまったら、おそらく攻略不可になります。

とっても、不安なんですよぉ!!

(問題スタート時に、ヒントをもらうかどうかが質問されます。はい、を選べば、縦1列、横1列の正解が最初から表示されている状態で、問題を始めることが可能になっているのです。この縦と横の1列は、高速で表示が移動している列をボタンで決定して出すものなので、希望した列が見られるかどうかは、わかりません。でも、さすがに、縦横1列ずつがわかっていれば、難易度がぐんと楽になります。さんざん頭をひねって、どうにもクリアできなかった問題が、このヒントを利用すれば、たいていクリアできてしまいます。でも・・・・・これって、縦横1列がわかるくらいでないと、どうしようもない問題が多い・・・ということですか?う〜ん、歳とったせいで、頭ボケてきたんだろうか?ヤバイです)



プレイが進むと、だんだん正解の「絵」などが浮き上がってくるわけですから、その「絵」から想像して、
「この場所は、掘れるのではないか?」
と、手詰まりのヒントを得ることもあるのですが、こちらも利用しづらい。

実は、完全に完成させても、それが、いったい「何の絵」なのか、わからないことがあるのです。

作業をしている間は、白黒画面というか、「掘ったコマ」「掘らなかったコマ」の区別しかありませんが、完成すると、一呼吸おいてから、「絵」に色がつくことになっているのです。
そして、その後、「絵」が動きだす。
ちょっとしたアニメみたいに、完成作品が動くことになっているのです。

この「動きだした絵」をみて、初めて
「あぁ、○○○○の絵だったのか・・・・・」
と、わかったことが、何度もあったんです。

つまり、完成した「絵」に、カラーをつけて、ようやく意味をなす場合があるのです。
これは、困ります。

これでは・・・・・・途中のヒント用には、あてにして使えそうにありません。
白黒(単色の組み合わせ)だけで、完全になんの「絵」であるのかが、わからないと、攻略のヒントにならないのです。



う〜ん、はたして、今回、どこまでクリアしていけることでしょう?

ピクロス・ファンとしては、携帯ゲーム機専用よりも、TVの画面でプレイできるソフトを、作ってもらいたい希望があるんですけれどねぇ。



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