固定敵が出る床があった時代



某ゲーム攻略サイトの質問コーナーを見にいったら、

「PSPのファイナルファンタジーで、宝箱が置いてある部屋に入ると、やたらモンスターがでるように感じます。宝がある部屋って、エンカウント率が高くなっているのですか?」

という質問がありました。

このプレイヤーさんは、注意力がありますねぇ。
バトル状況をきっちり観察していて、すばらしいです。笑



これ、答えはNOです。
宝箱が置いてある部屋のエンカウント率が高くなっている・・・ということはありません。

その床の上に立つと、必ず敵が出る場所というものが設置されているだけなんです。


なに、それっ?!・・・・・・・・・20年前のファイナルファンタジーを知らない、若い世代のゲーマーさんには、寝耳に水かもしれませんね。

ファミコン版ファイナルファンタジーには、「固定敵が出る場所」というものがあったんです。

で、これ、少なくとも、プレイステーション版、PSP版には、きっちり同じに移植されていたりします。



この困った床ですが、見た目には、普通の床とまったく区別がつきません。
でも、その上に乗ると、決められた魔物が出現して必ずバトルになるわけです。
この場合、魔物もパーティを組んで出てきますから、「決まった魔物がいるパーティ」と言ったほうが正しいかもしれません。

レッドドラゴン1体が必ず出ます・・・・・という場所もあれば、
レッドドラゴン1〜3体が出ます・・・・・という場所もあります。
後者の場合、1体ですめばバトルが楽ですが、3体出ると、おいおい・・・ってことになりますね。

○○○が1〜2体、XXXが1〜4体なぁんて場合もありますから、魔物の数はその時しだい。
数の多少はあるけれど、魔物の種類は決まっているわけです。

同じ場所に2度行けば2度、3度行けば3度、必ず敵が出てきます。

小部屋のドアを開いて、1歩踏み出した場所に「固定敵の床」があったりすると、入った時に1回バトルさせられて、出る時にももう1度バトルをさせられるという、とても迷惑な話になります。



この「固定敵の床」なんですが、宝箱がある小部屋のドアの隣とか、宝箱に隣接する床などに、こっそり、しっかり設置されているんですね。笑
そのため、宝箱を開こうとして接近すると、1歩手前で必ずバトルになってしまう・・・・・・くそぉ〜っ・・・というわけです。






魔法使いマトーヤの洞窟にいっぱいいて、熱心にお掃除しているホウキくん。
ホウキ相手にどうかと思うのだけれど、話かけてみると・・・

ちゃんと人間語で、秘密の呪文をしゃべってくれる。


トクレセン タボュシッダ

?????
わからない人には、永遠にわからない謎(笑)


ひっくり返して読めば ダッシュボタン セレクト です。
ダッシュボタン(PSPの場合Xボタン)とセレクトを同時押しすると・・・
画面が切り替わって、世界地図が表示されることになっていました。




この便利な「秘密の呪文」なのですが
ファミコン時代には、別の表現になっていました。


トクレセン タボービ

Bボタン セレクト ですね。
やることは同じですが、ファミコンのコントローラーと、プレステ、PSPでは
ボタンの名称が違っているからです。


ちなみに、プレステ版の呪文は

トータスンタボツバ

Xボタン スタート で世界地図が見られたことになります。




最近のゲームでは、こういう迷惑(?)な、「固定敵がでる床」というものは、まったく見られなくなってしまいました。
(少なくとも、私がプレイしたRPGでは、見ていません。)


でも、似たようなものはあるんです。



いかにも、レア・アイテムが入っていそうな宝箱を開いたら、突然、中から強い魔物が飛び出してきた!
これに勝利しないと、中のアイテムは入手できない!!

・・・・・・・・こういうパターンが、一般的ですよね。

1番最初のファイナルファンタジーは、宝箱を守っている(?)敵が、箱に入っているのではなく、隣の床に立っていた・・・・・ということだったんでしょうか。



でもね、決定的に違うことがいくつかありまして・・・・・・・

近年の宝箱から魔物が飛び出してくるようなケースは、たいてい、中身が「いい物」なんですよ。
(その分、出てくる魔物は、激強だったりするんですが・・・)

でも、「固定敵がでる床」の隣の宝箱に、「いい物」が入っているという保証はありませんでした。
バトルしただけ、面倒で、宝箱はスカに近い内容・・・という場合もあったんです。
こうなると、完全なということになりますね。

また、宝箱というのは、上下左右どこからでも開くことができましたので、立つ位置が違えば、バトルなしで開くことが可能・・・というケースもいっぱいあります。


宝箱の中の魔物は、1回バトルすれば、2度と出てきませんが・・・
床の場合は、通過したら、何べんでもバトルになってしまう。笑


逆手を取って、自分に都合のいい「固定敵」が出る床を何度も踏んで、経験値かせぎに利用してしまうということも可能だったことになります。


また、「固定敵」の中には、かなりレアな魔物というのが含まれていて、ここで、この床を踏まないと、1回も見ないままでクリアになってしまう・・・ということも、ないわけじゃありませんね。



PSP版には、「おまけダンジョン」がいくつか用意されているのですが、その中に、「固定敵がでる床」が、見ただけでわかるダンジョンというのがあります。
うろうろしている「民間人」がじゃまでしかたがないフロアなんですが、床が微妙に光っているところがある。
それを踏むと、100%魔物とのバトルが発生します。

邪魔な民間人にイライラするのがいいか、バトルして進んだほうが早いか・・・・・・
まぁ、攻略はプレイヤーさんの好みですか?



この「固定敵が出る床」ですが、宝箱の隣、ドアの隣以外には、ほとんど設置されていません。
でも、1箇所、やたら連続してしかけられているダンジョンがあるんです。

「アースの洞窟」といいまして、わりと初期に攻略することになるダンジョンです。
そのB1F。
出入り口のすぐ左方向に、たんなるループになっているだけの「行く必要」がまったくない通路があります。
この、左端の部分がズラ〜リと「固定敵がでる床」なんです。
1歩移動するごとに、「ヒルギガース」と「リザード」がワラワラ出てきます。

そりゃもう、いつまでも、いつまでも、移動するごとに、バトルバトルの連続です。
知らないとね、このゲーム、壊れちゃったんじゃないだろうか・・・と不安になるくらいのトラップ・ゾーンなんです。

20年前には、かなり有名な迷惑ゾーンだったんですが、今回、知らずにPSP版をプレイして、バグの心配を起こしてしまったプレイヤーさん、大丈夫ですから、あわててメーカーさんに電話するのはやめておきましょうね。



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