名探偵になれるかな?

名探偵コナン 探偵力トレーナー 他


私は、推理小説大好き人間です。
コミック関係も、推理物はいろいろ楽しませてもらっています。

どうも、自分の中に一定周期で推理小説が読みたくなる波みたいものがあるらしくて、ドワァア〜っと読んで、しばらく、お休み。また年月が経過すると、バババ〜ッと読みふける・・・そういう、ファンだったりします。

最初の出会いは、ありがちだけれど、小学生時代の児童書タイプ推理小説。
名探偵ホームズ、怪盗紳士アルセーヌ・ルパン、明智小五郎と少年探偵団・・・・・。
「モルグ街の殺人」というのも、児童書で読んだけれど、あれって、もしかして世界最初の「推理小説」ということになるんでしょうか?

モルグ街の殺人:エドガー・アラン・ポー作、1841年発表
探偵の名前は、オーギュスト・デュパン



年齢がすすんで、アガサ・クリスティ、エラリィ・クイーン、横溝正史にハマった時期もあったなぁ。
刑事コロンボが飼っている、でかい犬がほしくなったことも、赤川作品に影響されて、三毛猫が飼いたくなったこともあります。(三毛猫ならどれでも名探偵つうわけじゃなかろうにねぇ)

外科病棟に入院している時、ヒマつぶしに「鬼平犯科帳」と西村京太郎作品を山ほど積みあげて読んでいたら、看護婦さんが妙な顔をした・・・という体験もあります。
やっぱ、あれ?入院患者が、斬ったハった殺した・・・という本を読みふけるのって・・・まずいっスか?(だったら、売るなよな、購買コーナーで)

ある時、
「なに?推理小説が好き?だったら、これ、今これを読まずしてどうする?!」
と、熱心に紹介してくれた人がいて、その作者の本を買ったら・・・・・・
やたらと波長が合ってしまったことがあります。
波長が合った作品なので、ものすごく面白い!
ところが・・・
あまりにも、波長が合いすぎたのか、どんどんトリックとか、犯人とかわかってしまう。
別の作品でも、ネタが途中でバレてしまう。
これって・・・まずいんですよね。
どうやら、推理小説の場合は、波長ピッタリのちょっと手前でないと、
「あぁ、そうだったのか、全然わかんなかったよ!」
という楽しみかたができないんだ・・・ということを、実感いたしました。

推理小説や手品は、ネタがわからん状態でなければ楽しめないものだったんですね。




ゲーム関係で推理物というと、アドベンチャーが主流になります。

テレビドラマの刑事物をネタにしたアクション・ゲームというのもありますが、そういうのは、最初から手がトロくて、私には参加できていません。

アドベンチャーならOKか?・・・・・というと、実は、名作「ポートピア連続殺人事件」で、当時どうにも3Dマップというのがうまく攻略できず、途中で何度も投げ出した・・・という、恥ずかしい過去を持っていたりします。

ポートピア連続殺人事件:エニックス 1985年11月発売。
てがけたのは、堀井雄二氏。
パソコンゲームからのファミコン移植だったが、
コマンド選択でゲームを進める方式を確立した草分け的作品としても有名。
このコマンド選択方式の成功が、後のドラゴンクエストなど各種RPGの成功にも繋がったと思われる。

プレイしていなくても、犯人を知っている・・・というゲーマーが多いのも事実?




人気コミックの登場人物をゲームに持ち込んだ作品もいろいろあるので、「金田一少年の事件簿 −悲報島 新たなる惨劇−」など、何本か攻略したのですが、いまいち、ノリが悪いです。
なぜか・・・というと、ゲームの場合、本格的謎解きであればあるほど、プレイヤーが、それこそ重箱の隅をつつきまくるようにして、ヒントをさがしだしたり、重要ポイントを発見していかないと、「解決」につながらないわけですよ。
それこそ、最初から最後まで、つつきまくりです。

小説やコミックの場合、最初はさらっと読んでいって、
「さぁ、これで全部の謎が出されました。考えて解決してください。」
という場面がありますから、そこで、もう1度、読み直しをしたり、調べなおしをしたりできるわけです。

解決できれば、それで良し。
まったくお手上げになったとしても、解決編を読んで
「そうかぁ、いやぁ、やっぱ、あんたは名探偵!!」
と絶賛していれば、充分楽しめていることになります。

失敗するのも、楽しみの1つというのが、推理物なんです。

でも、ゲームでは、そういう「楽しみかた」は、させてもらえません。

あっちも、こっちも、何か無いか?後々問題になるようなことは出ていないか?・・・ひたすらチェック入れまくりで、解決するか、行き詰って進めなくなるか、2つに1つ・・・ということになりがちです。
(最後まで、ゲームはやらせてもらえるけれど、事件は未解決というパターンもあります。)

解決しようとするのなら、ストーリィの流れ・雰囲気とか、人物関係の面白みとか、いっさい無視して、(おいしいところを、あえて二の次にして、もしくは完全に捨てて)つつきまくることが最優先。苦笑
大事なものを楽しむことができなくなりがちです。

こまったことに、推理物の場合、犯人やトリックが1度わかってしまうと、2度目を楽しむということができなくなっちゃいますしねぇ。


プレイしている本人は、チェックチェックでじたばたしているのに、隣で見ている人は、
「いやぁ、おもしろい話だった。」
なぁんて、勝手に本来の楽しみかたをしていたりして、ムカっときたりする。


こうやってみると、推理物をゲームに持ち込んで成功させるためには、ゲーム・メーカーさんも、並大抵じゃない苦労をしなければいけないんでしょうね。きっと。





この春、DSソフトで発売された「名探偵コナン 探偵力トレーナー」は、つつきまくって、謎解きをしましょう・・・という種類のゲームではありません。

探偵にとって、必要とされる5つの能力を鍛えて、探偵力をトレーニングしましょうという名探偵育成ゲームです。笑

週刊少年サンデーおよび、TVアニメーションで活躍中のコナン君と、原作キャラクターたちがガイド(?)などをひきうけてくれます。



探偵にとって必要な5つの能力とは、なにか?

集中力、判断力、記憶力、分析力、観察力だそうです。
とりあえず、このゲームでは、そういうことになっております。

でね、多数用意されたミニ・ゲーム的なものを攻略しながら、それらの能力を高めていこうというわけです。

いろんなミニ・ゲームがありますよ。
それこそ、スタートは、ジャンケンしろ!・・・なんてものもあり。
画面に表示されたグー・チョキ・パーに「勝て」「負けろ」「あいこにしろ」という指示に従って、時間内に何回正解がだせるのか・・・というゲームです。
確かに、集中力や判断力のトレーニングには、なりますわな。笑

逃走する車のナンバープレートを見て、その番号を記憶しろ・・・というゲームもあります。
う〜ん、これは、なんとなく探偵っぽいかな。

表示された「顔」を記憶して、モンタージュを作成するゲームもあります。


どれも、最初の頃は、難易度が低め。
だんだんと難しくなっていきます。


トレーニングが進んで、ポイントがたまってくると、「事件ファイル」に新しい項目が増えたり、「ライバル対決」ができるようになったり、だんだん、探偵っぽい楽しみがふえるしくみになっています。



どうしても、一念発起、やっぱり、私は世界的名探偵になりたいんだぁ〜っ!!という希望の大人がいたら、このゲームでトレーニングをしてもかまわないんでしょうが・・・・・
まぁ、メインのターゲットは、小学生くらいのゲームですかね?


なにしろ、どのミニゲームも、「制限時間以内に・・・・・」どうこうというパターンが多いです。


悲しいかな、年齢がすすむにつれて、この種の「制限時間以内に」という条件は、つらいものになってきます。
ついでに、「記憶力」は衰えてくるしねぇ。笑


どうやら、私は、ちょっとやそっとのトレーニングでは、「名探偵」にはなれそうにありません。



でも・・・・・・・・
以前から、私が好きだった、世界の名探偵(もちろんフィクションの世界ですが)というと、名前をあげる必要もないくらい超メジャーな方々もいっぱいいるけれど・・・

ジョゼフ・ルールタビーユ「黄色い部屋の謎」など:ガストン・ルルー作
ブラウン神父:G.K.チェスタートン作
ミス・マープル:アガサ・クリスティ作
ドルーリ・レーン「Yの悲劇」など:エラリー・クィーン作
鬼貫警部「黒いトランク」など:鮎川哲也作
隅の老人:パロネス・オルツィ作

なんか、あんまり行動派じゃないみたい。
つうか、安楽椅子タイプの探偵さん、多くないか?



このゲームのトレーニング内容をクリアできそうな人、あんまりいないような気がする。
DSでトレーニングをつまなくても、名探偵になれる人は、なれちゃっているんじゃないかと思ったりしております。




もどります



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