アイアンクロー  14年半ぶりのイメージ・ダウン



ファイナルファンタジーVがスーパーファミコンで発売されたのは、1992年の12月でした。

発売初日に入手したくて、最寄の販売店に予約していましてね・・・
発売日の朝、息子が言いました。

「今日は、おかぁさんの誕生日だから、誕生日プレゼントに、1日中TVでFFVをやっていてもいい権利をあげるよ♪でも、ご飯はちゃんと作ってね。」

・・・・・・・・・・・。
それって、誕生日プレゼントなんでしょうか?
ゲーム・ソフトをプレゼントしてくれるというのなら、わかりますが、買うのは私。
もらえるのは、1日分のテレビ使用権オンリーっスね。汗
(ドラゴンクエストIIIスーパーファミコン版が発売された時にも、まったく同じことをやられた記憶があったりするんですが・・・・・)





最近プレイしたFFXIIやファイナルファンタジー(PSP版)などで、FFVの登場キャラがゲスト出演していたものですから、ちょっと懐かしくなってしまいました。

もう1度プレイするとなると・・・・・
スーパーファミコンそのものは、すでにどこかにしまいこんでしまったので、PS版もしくはGBA版をすることになります。

GBA版には、おまけダンジョンが追加されていると聞いていますので、そっちを選択。

物語そのものは知っていますから、サラっと楽しもう・・・と思っていたんですが・・・。

たしか、この街には、取りのがしがちな「宝箱」が1つあったはずだ・・・とか
しまった、モンスター○○○に出会う前に、住みかのダンジョン崩壊させちゃった・・・とか
あいつから、「青魔法」ゲットし忘れている、ひきかえそう・・・とか

気が付いたら、ちっとも「サラっ」としていないなぁ、おい。





よっぱらった海賊から、失礼きわまりないセリフを浴びせられるヒロイン。
(よ〜く見なくても、とてもかわいく、気品ある女性です)
レナちゃんというのは、この国の第2王女様だったりするんですが・・・
まぁったくもぅ、不敬罪に問われそうですゼ。笑



「サラっ」とした、「こだわり」プレイなんですが・・・ゲーム初期の難関というと、カルナック城10分間脱出イベントというものがあります。
   (私が勝手に名づけているだけなんですけれどね)


「火のクリスタル」の力で繁栄していたカルナックという国があるのですが、その大切なクリスタルが破壊されてしまったために、お城そのものが崩壊してしまうという事件なんです。

主人公たちは、お城の地下5階からスタートします。
制限時間は10分間。
お城が大爆発する前に、地上に脱出してきなさい・・・という内容です。


当然、じゃまをする魔物がウロウロしていまして、それはまぁ、「逃げて」しまっても可。
つうか、いちいちバトルしていたら、時間切れになりかねません。
上手く逃げるのも作戦のうち。
(シーフのジョブの「とんずら」があると便利になります。)

地下5階から、1階正面玄関の出口まで移動するだけなら、時間は充分あります。
でも・・・・・・・

途中あちこちに、宝箱が置いてあるんですよ。
繁栄しているお城ですから、貴重な宝物が15個もあります。
これは・・・・・入手していきたい。
(ただし、ほとんどの宝箱は、開くと魔物が出てきてバトルになります。)

(ゲーム・データに宝箱回収率というものがありまして、ここで取りそこなうと、ずっとデータとして残ってしまうんですね。あぁ、あそこで失敗したんだなぁって、いつまでも、ちくちく・・・と。)

出現する魔物が、この時期としては、わりと貴重な武器をもっていたり、消耗アイテムをもっていたりしますので、できることなら、シーフのジョブに「ぬすませ」ておきたい。

魔物の一部の技を「青魔法」として覚えられるゲームなんですが、ここのイベントで2種類の技が初登場しますので、「ラーニング」もしておきたい。

ここにしか登場しないのではないか・・・という魔物がいますので、それとはバトルして魔物図鑑を埋めておきたい。

こだわり始めたら、きりがありません。

10分? 足りないって!!

サラっとプレイしろよ・・・・・・・できないんだな、これが。
たぶん、情報を知らなければ、サラっとプレイできるのだろうと思います。
でも、以前プレイしていて、いろいろ知っているから気になってしまう。
困ったもんです。





ゲームですから、ありがちな話で、この脱出作業の最後の場所に、ボスというか、強敵が配置されているんです。
逃げることも回避手段もありませんから、この相手とだけはバトルして、勝利しなければなりません。

(したがって、宝箱を取ったり、ラーニングしたりに費やせる時間は正味9分程度になってしまいます。)

このボスの名前をアイアンクローと言います。

FFシリーズでは、おなじみになっている魔物の1つで、身体の両側に何本かのするどいツメのようなものが生えている敵です。


こいつが、ものすごい攻撃技を使ってくる!


1体をターゲットにして、相手を瀕死の状態にし、さらにマヒさせてしまうという「デスクロー」。HPは一桁にされるし、しばらく行動できなくなるし・・・たまったものではありません。

サラっと攻略してきて、うっかりレベルの低いパーティだったりすると、これの突破は至難の技だったりします。
ついでに、この「デスクロー」という技は、「ラーニング」で覚えることができることになっていますから、問題はさらにややこしくなってしまう。苦笑

(覚えるためには、ジョブを青魔道士にしておくか、アビリティにラーニングをつけておくことになります。)



スーパーファミコンでプレイした時の記憶では、ひたすら強く、怖い相手だった・・・という印象だけが頭に残っておりました。



記憶って・・・・・・ずいぶんと、あいまいなものだったんですね。




せっかく久々にプレイするんだから、いっちょこの場面をパーフェクトにクリアしてやろうじゃないか!・・・よけいなことを考えちゃったんです。

まずは、あらかじめ攻略に必要になるアビリティを入手しておく必要があります。
余裕でバトルを突破し、時間もかからない状況にするためには、思い切りレベルをあげておくことも大切でしょう。

宝箱を開けながら移動する経路も、頭にたたきこんでおく必要があります。

時間をかけて準備をととのえまして・・・・・・・



最深部でカウントダウンがスタートしたら、直後にあるセーブポイントで、まずはセーブ。
最短距離で宝箱を開きながら、移動します。
飛び出してきた魔物から、エアロガをラーニング。(コツがある。笑)
魔法使いタイプの魔物から、メイジマッシャーを強奪。
やたら逃げやすい「軍曹」という魔物を撃破。

自分でも、あきれる程度にはレベルが高いですから、なんか余裕です。

いよいよ、正面玄関出口。
この、すぐ先にボスが待っています。



出てきた、出てきた、犬(魔物です)を引き連れた軍曹が。笑

攻略中に、よく見かける敵パーティの1パターンになっています。
でも、ここだけは違っている・・・というヤツですね。
前衛になっている魔物の犬を倒してしまうと、普通なら逃げ出してしまうはずの軍曹がちっとも逃げません。変だな・・・と思いながら攻撃すると・・・軍曹が正体を現すというしかけです。


この場面にセリフがあったんですね。
完全に忘れておりました。

これを見て・・・・・しばし、目が点。


「おまえ、ただの軍曹じゃないな?!」
「ふっふっふ、我こそは、賞金かせぎのアイアンクロー。

 変身!



いや、あんた、変身って・・・・・・・・・

こいつ、こんなに、おチャラケたキャラでしたっけ?

頭の中から、「強く」て「怖い」アイアンクローのイメージが、ガラガラと音をたてて崩れていきましたともさ!!



思うに、14年前のプレイ、私のパーティは、レベルが低めだったんでしょうね。
脱出するだけで精一杯。
セリフ読んで笑っている余裕なんか、全然なかったに違い有りません。

せっかく「強く」て「怖い」アイアンクローだったのにね。

14年後のGBA版、カルナック城とともに、アイアンクローも完全崩壊ということになりました。(合掌)




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