20年前のFF(つづき?)




前回、20年前のFFでは、お店で売っているようなアイテムも、攻略上の必須アイテムも、同じ場所に保管されていた・・・ということを書きました。

必須アイテムを売ったり、捨てちゃったりされると困りますから、それらは、カーソルを合わせて説明を見ようとすると特別の注意事項が表示されたりしたんですね。

たとえば、「ねずみのしっぽ」。
竜王バハムート様から、試練の城に行って「勇気の証」を手にいれてこい・・・・・と言われまして、城中さがしまわるのですが、どこにも「勇気の証」という重要アイテムは存在していないんです。

貴重な武器や防具が拾えるのはうれしいんだけれど、1番奥まで攻略しても、入手できるのは「ねずみのしっぽ」だけ。

なんなんだよ、この「ねずみのしっぽ」って!!

プレイヤーなら、普通そう思うわけです。
で、アイテム欄を開いて確認してみる。

すると実は重要アイテムですから、なくさないようにプレイヤーの行為がキャンセルされているわけです。

勝手にパーティメンバーがおしゃべりするシーンが「文字」で表示されまして、
「ねずみのしっぽ?なんだよ、これ。」
「臭ってるぞ、すてちゃうか?」
「すてちゃ、まずいんじゃないか?」
・・・・・・・という趣旨のやりとりがあって、絶対に捨てさせてくれないんですよ。

このやりとりが、とても面白かったんです。


ところが、PSP版の場合、入手した「ネズミの尻尾」は、すぐ「だいじなもの」の場所に保管されましてね、それを確認しても、そのものズバリの説明がポンと出てしまうんです。

ゆうきと ちからの あかし

・・・・・・・・・・。
いや、それは充分わかっているんですけれど・・・・・・・・。

懐かしがってプレイしている人は、ここで、例のまんざいネタが読みたいわけなんですよ。

でも、残念ながら、PSP版では、まんざいネタはいっさいありません。
残しておいてくれたら良かったんだけれどなぁ・・・と思いました。



まんざいネタはカットされてしまっていますが
「ネズミの尻尾」を入手した状態で竜王に話しかければ
ちゃんと、上級職にしてもらえますから、ご安心ください




実は、ファミコン版ファイナルファンタジーでは、「だいじなもの」を使うシーンというのが、今と少々違っていたんです。

最近のゲームだと、「だいじなもの」を入手して、それを使う「場所」に行けば、その「場所」なり「相手」なり「物」なりを「調べる」と、

XXXXXX を 使いますか?

という感じの表示がポンと出て、重要アイテムを「使う」ことができるようになっているケースが多いみたいです。

で、イベントが進みましてね、バトルになったり、新しい道がひらけたり、なんか特別の映像が入って、次の段階に移行するわけです。



ファミコン時代には、容量が不足していたからでしょうが、いちいち映像を作っている余裕はなかったんですね。
「使う」場所で、「アイテム」欄を開いて→「つかう」と命令すると、なにが起きたのか、全部「文字」で表現されたんです。



たとえば、「賢者の洞窟」でもらってきた「土の杖」を使う場所まで行って「つかう」と、アイテム画面の1番下に

「つちのつえをふりかざした。
 せきばんが こわれて かいだんが しゅつげんした」

という感じに説明文が出まして、アイテム画面を閉じると、さっきまでパーティの移動を邪魔していた石版が階段マークに変化している・・・てなもんです。

妙にRPGっぽいです。



でも、PSP版は、容量に困っているわけじゃありませんから、「文字」は出なくて、映像で見せてしまうんですね。

それも、完全に自動的に!



さっきの場面なら、「土の杖」を「だいじなもの」に入れて、禍々しい感じの石版を調べると、パッと階段が出現したりするんです。

うっかりしていると、え・・・今なにがあったの・・・で終わっちゃう。苦笑



なにか「調べる」物がある場合は、まだいいのですが、「場所」まで行っただけで、完全オートで重要アイテムが発動してしまうこともありますから、油断できません。大笑



「ふゆうせき」(浮遊石)という重要アイテムがありまして、これを入手して、「三日月の下の砂漠」へ行くと「なにかが砂の下から浮かび上がる」という予言があるんです。

別の予言には、「この世界のどこかに飛空艇というものが隠されている」というものがありますので、プレイヤーは、いよいよ空が飛べるようになるぞ!・・・と、喜んで砂漠に出かけていくわけです。

ファミコン版では、広い砂漠ですから、このへんかな〜?って、うきうきソワソワ状態でアイテム欄を開いて、「ふゆうせき」を使ったものだったのですが・・・・・・・



これが、PSP版だと完全自動使用。笑

高い山に囲まれて、画面下の1箇所からしか入れないリュカーン砂漠に1歩踏みこんだとたん、勝手にイベント・ムービーがスタートしちゃうんです。

一直線に亀裂が走った砂漠が左右に大きく割れて、古代超文明の遺産、巨大な飛空艇が出現する・・・というシーンです。



PSPの小さな画面がじれったくなるような迫力ムービー!

真っ二つに割れる大地は、モーゼの十戒か、マジンガーZの発進か・・・・・
                   いや、その、あはは・・・・・連想しなかったか?本当に・・・



まぁ、ちゃんと飛空艇はもらえるんだからいいとはいうものの、できれば、自分で「ふゆうせき」を「使って」、ムービーを見たかったなぁ。





シナリオが進んで、北の大陸にある砂漠で、キャラバンから「ようせいのびん」(妖精の瓶)という50000ギルもする、謎のアイテムを購入することになるのですが・・・・・

この重要アイテムも、本来「ガイアの町」でプレイヤーが「使って」、中の妖精を泉に返してあげる・・・というイベントのはずなんですよ。

でも、これもPSP版では、完全自動使用。

「ようせいのびん」を持っている状態で、一歩でも「ガイアの町」に入ろうものなら、突然、なにか光るものがパーティから飛び出して、逃げて行っちゃうんです。

前もって、各地の情報を全部聞いていれば、なにが起きたのかわかりますので、問題ないのですが、このへんまで話が進むと、歩きではなく、飛空艇で飛んでしまうために町への到達順序がどうなっているのか、わかりません。まったく拘束されていないんです。

を聞いていないプレイヤーには、なんのことか、さっぱりわからないでしょう。

わからなくても、いずれ「妖精の泉」に行けば、さっき逃げて行った妖精さんが待っていて、
「怖かったから逃げてしまいました。ごめんなさい。」
と、ちゃんとあやまった上で、重要アイテム「くうきのみず」(空気の水)をゲットしてきてくれますから、ゲームの進行には、まったく問題はありません。

でもねぇ・・・・・・やっぱり、こういうイベントは、ちゃんとプレイヤーが納得の上で行動を起こしたいと思います。

あまりにも、親切設計で、「使う」場所までくれば、自動的に「使われ」ちゃうのは、勘弁してもらいたいなぁ。




あ、この「妖精の瓶」ですが、ファミコン時代は50000ギルでした。
PSP版では、値下がりして、40000ギルで買うことができます。

ファミコン版と極力同じ条件で移植がされたプレイステーション版の場合は、普通の場合が50000ギル、イージー・モードが40000ギルということになっていました。

あはは、イージーなみの値段ですか。ちょっとうれしいかな?
(このへんまで物語が進むと、物価がものすごく高くて、大変なんですよ。ついでに、レベル8などの高価な魔法の値段もイージー・モードと同じに安くなっています。PSPファイナルファンタジーのお店、バーゲンセール中なんでしょうか?笑)

妖精の瓶を買った後は、キャラバンで買えるアイテムが、ポーションなど、ありきたりの消費アイテムになってしまいまして、たぶん、2度と訪問するプレイヤーはなかったんじゃないかと思います。
でも、PSP版の場合、この品揃えがずいぶん変化していまして、戦闘中だけHPが増加する薬とか、戦闘中だけ防御が高くなる薬とか、バトル時専用ドーピング・アイテムの販売所になりますので、利用客があるかも・・・です。
(これらの今時風アイテムは、当然20年前には、存在すらしていませんでした。)




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