神・・・・・・なんだけれどなぁ


勇者のくせに なまいきだ。



最近、私がPSPの電源を入れると、と呼んでくるヤツがいるんですよ。


神は神でも「破壊神」なんですけれどね。


「破壊神さまっ、今こそ我らの時代ですっ!」
・・・・・・・と、持ち上げてくる相手は

魔王 だったりする。



地下深くダンジョンを作り、モンスターを生み出し、育て、地上から襲い来る「勇者」をぶちのめそう!!・・・・・・・・という、とんでもネぇゲーム、それが「勇者のくせに なまいきだ。」です。





ただし、私こと破壊神、いまのところ、全然いい思いをしておりません。

なにしろ、ゲームをスタートして、と呼ばれるのはいいのですが、我らが「魔王軍団」、スタート時点では、神と魔王、たった2人だけなんです。



そもそも、この魔王がね、地表からほんの数メートルだけ掘った穴の中にチョンと住んでいまして、冷静に観察するまでもなく、ほとんど、そのへんのアリと大差ない存在だったりします。

(いや、女王アリというものは、スタートは1匹であっても、自力で巣を作り、タマゴをうみ、これを育て、やがてはアリ社会を造ってしまうんですから、ウチの魔王より、よっぽどすぐれものだったりするかも。)

その、アリ以下の魔王が、電源を入れたプレイヤーにつるはし持たせて、「地下ダンジョンを掘れ」つってくるんですよ。



そう、名前だけ破壊神と大仰なんですが、やらされる作業ときたら、つるはしで、コチ〜ンコチ〜ンと穴を掘るだけなんです。



それっぽいポーズでもとって、
「光あれ!」
と、一言口に出したら、無の場所に光が出現する・・・・・・なぁんて、正統派の神とは、ぜっんぜん話が違うんですよぉ。




なんでも、地面のあちこちには、謎の養分みたいなものがありまして、そういう養分が集まっている場所を掘って、穴ができると・・・・・モンスターが発生してくることになっています。

このへんはですね、神がその御手で(つるはし握って)土を掘ると、生命が出現するんですから・・・・・・ちょっと、神っぽくていいのかもしれません。
   (書いていて、なんか、なさけなくなってくるなぁ・・・)



最初に生まれてくるのは、緑色をしたブヨブヨというかドロドロというか、まぁ、スライム状の「ニジリゴケ」というヤツです。

魔王軍のモンスターとしては・・・・・・・激弱!
戦力としては、いてもいなくても変わらないというヤツです。

でもサ、弱いけれど、こいつがいないと、何事も始まらないんですね。
というのも、一見めっちゃくちゃなゲームに見えるんですが、実は・・・・・


なんか、こういう(↑)、中学だか高校の生物の教科書で見かけたような、自然界の食物連鎖みたいな法則が、きっちりできているゲームだったりするんですよ。

「ニジリゴケ」は、一番下層の生産者なんです。
こいつが、さらに養分を集めたり、移動させたり、凝縮させたりして、やがて次のモンスターが誕生するを造ってくれるわけなんです。

うまく「ニジリゴケ」を増やしていけば、次のモンスター「ガジガジムシ」が生まれてきます。

こいつも弱いですが・・・汗・・・一応捕食者でして、ニジリゴケを食べながら繁殖していきます。
すると、さらに次の捕食者「トカゲおとこ」が生み出されてくるわけですね。

以下、繰り返し。


神の仕事は、この、バランスがとれた生態系を維持し、発展させることだったりします。



うぅ〜〜ん、やっぱり、つるはし振り回して、穴掘っているだけでも、神は神なのかねぇ。





でね、一応、いろいろ考えながら穴を掘っていると、時々、地上から「勇者」というヤツが攻め込んでくるわけです。

私ら、ほそぼそと穴掘って、モンスターを生み出しているだけなんで・・・・・・・他になぁんにもやっていないンですから、そっとしておいてくれればよさそうなものなのに、ゲームですから、必ず「勇者」が登場してくるんですよ。

せっかく構築中のダンジョンに、土足で踏み込んできまして(あたりまえか)、モンスターをばったばったとやっつけてくれる。
もし、魔王の場所まで侵入されて、連れ去られてしまうとゲーム・オーバーになってしまうわけ。



これじゃ、せっかくのダンジョンが無駄になりますんで、生み出したモンスターには、ちゃんと成長してもらって、勇者を撃退してもらわなければなりません。

生態系を整えるだけでなく、勇者撃退の作戦も立てなければならない破壊神・・・・・多忙です。



なんとか、勇者をやっつけると・・・・・・・


とりあえず、ほめてくれているらしいんですが・・・・・

ほほう。てきとうのわりには やるもんですな。破壊神さま。
いや、それも サイノウのひとつですぞ。


・・・・・・・・なんか、魔王の方が、えっらそうでないかい?



PSPの最新ソフトなんで、画像は、なんぼでもきれいに作れそうな気がするのですが
なんかねぇ、わざとファミコン時代初期のゴツゴツしたドット絵と
よみにく〜い文字が、使用されているゲームだったりします。笑



ステージをクリアしていくと、魔王軍団は成長していくのですが・・・・・「勇者」の方も、どういうしくみなのかw、どんどこ強めのヤツがせめてくることになっているんです。

それを、また撃退する。

穴を掘る。

生態系のバランスを整える。

モンスターの成長や、勇者撃退の準備を考える・・・・・・・


「勇者」が攻め込んでくると、それだけで、食物連鎖のバランスが壊されることになりますから、撃退しても、その後油断はできません。
ちょっとでも、思い通りに動かなくなると、次の勇者に攻め込まれてしまって、ゲーム・オーバー。



むうう。
われわれ、よくやってるほうだと
思うんですけれどね・・・・・


いや、まったく、そのとおり。



地下ダンジョンの自然生態系を整えているだけの「魔王軍団」に、いちいち喧嘩売りにこんでも、いいだろうが、え?勇者さん!


なんべんかゲーム・オーバーくらうと、不思議なくらい自然に、

勇者のくせに なまいきだ!!


このセリフが、口から出てくることになりますな。





世の中に、名作、大作ゲームは数ありますが、そういうゲームだけをプレイしていると・・・・・どうしても疲れますし、たまには毛色の違ったゲームをプレイしたい気分になってきます。

ちょっと、おサイフに余裕があって、気分転換できるゲームをご希望の方は、このソフト、一度おためしになってはいかがでしょうか?



あ、PSPの電源を切ったら、破壊神は終了ということで、普通の人格にもどっていただく・・・つうことで、ヨロシク。




もどります



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