日本人は「ききなし」が得意
LocoRoco
鳥のさえずり、虫の声などを、それに似通った「言葉」に置き換えて聞くことを「ききなし」と言います。
ウグイスの声を、ホーホケキョウ(法・法華経)と聞くのは、とても有名ですし、これは、たしかにそう聞こえる。笑
コジュケイの声は、「ちょっと来い」・・・だそうで、これも、うなづいてしまいます。
でも、「ききなし」の文字の方が有名になってしまって、実物の声を聞いても、さっぱりわからないというパターンは、いっぱいあります。
コノハズクの声をブッポウソウ(仏・法・僧)と、いかにもありがたく「ききなし」した話は、よく知られていますが、生息地で聞いた実際の声は、ポッポッポッピ〜ン(時報のお知らせ音)にしか聞こえませんでした。
ホトトギスは、「天辺かけたか」・・・とか、「特許許可局」と聞こえるといいますが、私には、キョッキョキョキョキョ・・・としか聞こえない。(許可局の方に近いかな?)汗
ホオジロは、「一筆啓上つかまつり候」・・・と鳴くそうですが・・・・・・こうなると、もう、なにがなんだか・・・・・
スズムシがリーンリーンと鳴くのは、鈴の音で、マツムシがチンチロリンと鳴いている・・・というのは、現在の話なのですが、私には、このマツムシの声がピッピピピ・・・としか聞こえません。
というか、実は、その昔、スズムシとマツムシの名前は、それぞれ逆の虫につけられていたといいますから、こうなると、首をかしげるばかりだったりします。
昔むかし、エゾハルゼミだかヒメハルゼミの声を「みょうきん」さんという僧侶が聞いて、
ミョーキン ミョーキン シネ シネ シネ・・・・・・・
なんと、悟りを開いてしまった・・・という逸話を聞いたことがありますが、これもね、日頃の心構えというか、やっぱ、土台ができていないと、そういう境地には到達できないのでしょう。
心構えの無い私には、ミョーキン ミョーキン ケケケケケ・・・ としか聞こえません。
ダメだね。
ゲーム・ネタの場所で突然、なんの話が始まったのか・・・というと、最近、娘がPSPのゲームを紹介してくれたんですよ。
大学の友人が、携帯ゲーム機で遊んでいたので、のぞいて見ると、見慣れない不思議な画面が表示されていたんです。
なにやら、丸っこいものを、ゲーム機の画面を傾けることで、右に左にころがして移動させ、ゴールまで連れて行くゲームだそうです。
この、ころがる丸っこい物の名前がロコロコ。
愉快な歌を歌うくらいしか芸がない、とても平和的な生き物という設定らしいですね。
我が家のゲームというと、斬ったはったの殺伐ゲーが多いような気がしますが・・・
なんというか、ホワワ〜〜ンとしたゲームが気になって、さっそく娘が私に情報を提供してきた・・・というわけです。
ロコロコ(LocoRoco)、うん、一年くらい前に発売されたゲームですね。
少なくとも、RPGの分野ではないし、何をどうするゲームなのか、パッケージを見ただけでは、いまいちよくわからなかったので、見かけてもスルーしてしまっていたのですが・・・
最寄の小売り店に1本ありましたので、ゲットしてみました。
LocoRoco・・・・・・・、全然意味のわからない題名だったんですが、コロコロところがして運ぶゲームなので、コロコロをひっくりかえしただけの題名なんでしょうかね?
舞台設定としては・・・この平和なロコロコが住んでいる星に、ある日、宇宙からモジャという生物がやってきまして、どんどんロコロコを食べてしまうという大事件が発生したんです。
星は、ロコロコを安全な場所に誘導することにしたんですね。
Lボタンを押すと、画面が左に傾きます。Rボタンを押せば右に。
PSP本体をかたむけてもダメですよ。使うのは、LとRのボタン!
(なんか、プレイしていると、夢中で本体を動かしたりしちゃいますが・・・汗)
LとRを同時に押して、放すと、ロコロコがピョンとジャンプいたします。
移動する道にある「実」を食べると、ロコロコが増殖し、だんだん大きなロコロコに成長することになります。
○ボタンをチョンと押すと、あら不思議、大きなロコロコが基本タイプの小さなロコロコに分解するしくみになっていたりします。
(狭い場所を通過することができます。)
○ボタンを長押しすれば、分解していたロコロコを大きなロコロコに合体させることも可。
画面の傾き、ジャンプ、分解、合体・・・これを上手く利用しながら、ロコロコを増殖させ、ゴールまで連れていけばOKというゲームです。
途中に、ロコロコを捕食しようとする敵や、さわるとダメージをくらう原因になるものもありますので、そのへんはプレイヤーさん、注意して運んでね・・・というわけ。
ためしにプレイしてみると、画面そのものは、いたってのほほんとしたものなのですが、テクニックというか、コツが必要です。
できる操作が限られていますので、プレイヤーの腕にかかってくるゲームということになりそうです。
ロコロコが始終歌っている「歌」が、これまた奇妙なものでして、ロコロコ語なのか、意味はさっぱりわかりません。
でも、なんとなく、聞いていると気持ちがいい。笑
いくつかの単語(?)が耳にこびりついてしまって、いつまでも頭の中で曲が流れていたりしてね・・・
ロコロコのうた
pacchonnbo- mo-inoinoi chakaretapatton pankorakettonto-n
パッチョンボ〜 モ〜イノイノイ チャカレタパットン パンコラケットント〜ン
no-ra churere-rotton poraporapetton pu-rorattantan
ノ〜ラッ チュレレ〜ロットン ポラポラペットン プ〜ロラッタンタン (後略)
取り扱い説明書の最終ページに、全部書いてあったりする。
私は、手がトロいので、2つ3つの面をクリアしたところで、セーブして、そのうちまた続きを、ゆっくりプレイしよう・・・・・と思っていたら・・・・・娘がこれを発見した。
あ、買ってきたんだ♪
どうぞ、どうぞ。セーブ複数作れますので、安心してプレイしてくださいませ。
私よりは、手先が器用な娘は、チョイチョイッとプレイをして
「う〜ん・・・・・・、いまいち趣味にピッタリというゲームじゃなかったなぁ・・・・・・」
ふ〜ん、そういうものですか。
そのわりには、続きをやっていますねぇ。
ちょうど、FFVの第2世界の物語がクライマックスを向かえておりましたんで、私はGBAの方に夢中。
エクスデス城の攻略を無事終了して、晩飯作成タイム、晩御飯の後片付けが終了して、いよいよ第3世界でピラミッドの石版をゲットしても・・・・・・・
娘は、延々とロコロコをプレイ中。
なぁ、その状態って、充分ハマっているといいませんか?
結局その日、娘のロコロコ・プレイ時間は3時間半でした。
(宿題があったらしくて、あわててやりに行ったよ。ありゃ徹夜だな、きっと。)
でね、最初に書いたあたりでも想像できることなんですが、私には、どうも「ききなし」の才能がなさそうなんです。
鳥の声、虫の音・・・頭の中で電子音的処理がされているらしい。
それで、ロコロコがたまに発する言葉(?)も、音としては聞き分けているのですが、日本語にあてはめて聞いていなかったんです。
近くに敵がいるから注意しなさい・・・という音声は、聞き分けられます。
黒くてトゲがはえている、ぶつかるとヤバい物があるから注意しなさい・・・という音声もわかっています。
特別、何も考えずにプレイしていたんですよ。
ところが、どうやら、娘は「ききなし」の才能があるらしいんです。
かなり、ロコロコの発する音声を、日本語として聞いている。
・・・で・・・、黒いトゲが近くにいる場所に来ると、ロコロコが少々問題ある発声をする・・・と言い張るんですよ。
なんか、言ったか?トゲのそばで・・・?
娘の耳には、「頭部に毛髪が無い人のことを示す単語」に聞こえるっつうわけだ。
HAGEHAGE!
TOGETOGEであるなら、なんの問題もありません。
HAだと・・・・・・まずいんでないかい?
不思議なもので、一度指摘されてしまうと、それまで気にならなかった音声が、私の耳にもHAGEHAGEと聞こえてきてしまうようになっちゃった!
この音声だけが「日本語」として聞こえるものだから、もう、よけいに気になって気になって・・・・・・・
なんつうか、あわわわわ・・・状態。
どうやら、ワールドが先にすすんで、別の形態のロコロコが出てくると、そっちは、TOGETOGEと発音するらしいのですが・・・
これは、さっさと次のワールドまで進んだ方が、精神面の安定につながるんでしょうかねぇ。
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