ギルガメッシュ (その3)



前回、ビッグブリッジにて、急用を思い出したために「逃走」しちまったギルガメッシュと、第3戦をやらかしてきました。




この、「急用を思い出したぜ!」とか
「今日は、このへんにしておいてやるゼ!」
という、負けたヤツの決まり文句って、なんでこんなに笑えるんだろう・・・

RPGで、実際にこの手のセリフを口にするボスには
なかなか、お目にかかれるものではありません。




今回は、ゼザの大船団でのイベント・バトルです。


主人公たちが脱出した後、エクスデス城はバリアで覆われ、外部からの攻撃がまったくできない状況になってしまいました。

主人公パーティが、優先的に解決しなければならない問題と立ち向かっている間に、他国の艦隊が、エクスデス城に接近します。

指揮するのは、かつて、ガラフたちと共に、エクスデスを異界の地(主人公たちの世界です)に封印した「暁の4戦士」の1人、現サーゲイト城の国王、ゼザ・マティアス・サーゲイト。

海路、エクスデス城に攻撃をしかけようとしているかに見えるのですが・・・・・
バリアで覆われたエクスデス城には、まったく手がでない状態です。

しかし、これは、実はみせかけのおとり作戦で、海上の大艦隊に敵の注意をひきつけ、その隙に海底からバリアを発生させている4つの塔に接近、その1つを破壊しようという大作戦だったのです。

主人公たちは、飛竜に乗って、艦隊の旗艦に降下、合流することになります。



ゼザ船団の旗艦めざして接近する主人公たちの飛竜

これ、大スペクタクル・シーンってやつ?!
いっぺん、最新鋭技術で作られた、この場面のムービー・シーンを見せてもらいたいものです。



戦友ゼザに迎えられたガラフと主人公たちは、艦内で一泊した後、作戦に参加する予定だったのですが、翌朝、敵モンスター軍団が来襲し艦隊は大混戦になってしまいます。

このモンスター軍団を率いてきたのが、ギルガメッシュ。

こう書くと、ものすごい緊迫したシーンのはずなんですが、なぜか、ヤツは、旗艦の先端に立って、のんきに歌なんぞ、歌っていたりする。



・・・・・・・・・・・・・、なんなんだろうなぁ、この中ボス。


この時点で、彼が連れてきた魔物たちは、ゼザ艦隊の兵士たちと戦闘の真っ最中なんですけれどねぇ。

まぁ、ほっといたら、話が先に進まないんで、話かけてとっととバトルに突入することになります。

最初は、4(味方)対1(ギルガメッシュ)のボス戦なのですが、今回は、ある程度ギルガメッシュのHPをけずると、相棒(?)のエンキドゥがかけつけてくることになります。

毎回、多彩な青魔法を使ってくるギルガメッシュですが、エンキドゥもホワイトウィンドなど、青魔法の使い手で、隣で全体回復されたんじゃかなわないから、さきにこっちをたおしてしまうというのが定石でしょう。

もっとも、この援軍のエンキドゥなんですが、ジョブ:魔獣使いの「あやつる」が効く相手で、これを成功させると、「仲間割れ」状態で先にギルガメッシュを倒して(死なないけれど)しまうことも可能になっています。
援軍に倒される可能性があるボス・・・そうそう、いないだろうな、そういう設定のキャラ。




ところで、この援軍がエンキドゥという名前である点なんですが・・・・・

これは、おそらく、ギルガメッシュ同様、その元ネタが「ギルガメッシュ叙事詩」あたりから出ているからなのではないかと思われます。


ギルガメッシュ叙事詩:

古代メソポタミア文明の研究で解読された、世界最古の叙事詩。
箱舟がどこそこの山にたどりついた・・・だの
ハトをはなったら、とまる場所がなくて帰ってきた・・・だの
「ノアの大洪水」の元ネタみたいな記述があるらしいんだけれど
私には考古学の知識がまるで無いから、さっぱりわからない。汗

詩人のリルケはこれを読み、「人に衝撃を与える最高傑作」であると絶賛したそうだが
そんな昔の書板が、長年にわたる発掘で発見され、
翻訳に成功しているというだけでも、ビックリな話である。

どうやら、ギルガメッシュというのは、
紀元前2600年頃、シュメールの都市国家を治めていた実在の王らしい。
ありがちなことで古くから、神格化されている存在らしいから、
実在の王・・・と言われても、なんか実感がないんだな。苦笑
3分の2が神で、残りが人間なんだとさ。ううううう

この叙事詩にエンキドゥも登場しているわけで、
でも、さすがに隣に立って、回復役をやっているわけじゃぁなかったりする。

1970年代後半に石森章太郎(石ノ森章太郎)氏がこれを元ネタにして
SFコミック「ギルガメッシュ」(全6巻:少年画報社)を出しており、
さらに、これを元ネタにしたTVアニメーション(26話)が2003年に作成されている。
これにも、円輝道(まどか てるみち)という登場人物がいて
読み方を変えたらエンキドウつうことになるんだろう。笑

このコミックス、ウチのどこかに保管されているはずなんだけれど、
どこにしまいこんだのかなぁ・・・・・

FFVのエンキドゥは、頭部に2本の角がある人型で、
背中の羽のせいで、全体は鳥をイメージさせるのだが、
最近ゲスト出演したFFXIIでは、犬や狼を連想させる姿になっていたりする。



援軍が到着した後は、ジョブ:シーフの「ぬすむ」「ぶんどる」で、ギルガメッシュから「源氏の小手」を盗み取ることが可能になっています。
このアクセサリー、チャンスはこのバトルだけですから、ぜひとも入手しておきたい一品です。



ギルガメッシュとエンキドゥを撃破すると、足場の悪い場所でバトルをしていたことになりますので・・・ギルガメッシュが海に転落しそうになります。


ところが、パーティメンバーはとっさに横棒にしがみつくことに成功するんですね。



え〜っと、汚いと言われてもねぇ・・・



去り際に「覚えていろ」は、負けたヤツ・・・

きっちり、お約束のセリフを残して、
このまま、海を流れていってしまうギルガメッシュ  汗

親分のエクスデスがお城から望遠鏡で見ていたとしたら
ボーナスの査定に響きそうなシーンですな。


パーティメンバーは、つかまっている手がもたなくなって
あわや、転落・・・という直前に
飛来した飛竜に救出されることになっています。




なんつうか、徹底的にコメディをやらかしてくれるのですが・・・・・・・



この第3回戦の後、主人公たちと、ゼザは海底からバリアの塔に侵入することになります。
二手に別れ、ゼザは単独で塔の最深部に、主人公たちは最上階に向かいます。
最深部にある塔の動力部のスイッチを止めた瞬間に、最上階のアンテナを破壊する予定なんですね。
4本あるバリアの塔の1本を壊してしまえば、バリアそのものを消滅させられるというわけです。
連絡を取り合うための携帯電話がわりのアイテムは「ひそひそう」。
襲い掛かる強大な魔物をしりぞけ、最上階を守る「アトモス」を排除し、主人公たちは、ついにアンテナの破壊に成功するのですが・・・

動力室の破壊工作を請け負ったゼザは、動力室の崩壊に巻き込まれて、脱出をあきらめてしまうことになります。
実は、最初からある程度、ゼザにはこの状況が予測できていたんですね。
だからこそ、動力室にむかったのは、自分自身。
クリスタルに導かれた戦士たちに、世界の未来を託し、消滅していく「暁の4戦士」。

当然、ガラフは戦友の救出に向かおうとします。
しかし・・・



すでに覚悟を決めているゼザは、断固それを拒否



パーティは、なすすべも無く、崩壊するバリアの塔から脱出することになってしまいます。




この種の悲劇が随所に発生するシナリオなので、せめて、敵キャラくらい、明るめのヤツがワキャワキャしていないと、プレイヤーが精神的にもたなくなっちゃうんでしょうね。



蛇足ですが、FFVで、どうやってもゼザを救出することができず、涙をのんだ体験をしているプレイヤーは、FFVIの魔大陸で再度同様のシーンに出くわして当惑するわけです。

暴走を始めた魔道の力に巻き込まれた「魔大陸」から、パーティメンバーを脱出させるため時間かせぎをするシャドウ。

「この先に、飛空艇が待っている。
 先に行け。オレは、必ず後から追いつく。」

脱出ポイントまで到着しても、そのまま飛空艇に飛び降りることがためらわれ・・・カウントダウンぎりぎりまで、シャドウを待ちつづけたプレイヤーは、残り5秒ぎりぎりで追いついてくれたシャドウに、どれほどうれしかったことか。

VIの「世界崩壊後」までシャドウを残す攻略方法というのは、もしかしたらVのこだわりだったのかもしれません。




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