ニブルヘイムの七不思議
クライシス コア FFVII のメイン・シナリオをちょっと離れた「ミッション」に悪ハマりしたため、ちっとも本来の物語が進んでいかなかった私なのですが、
「これでは、いかん!!」
と、シナリオを進展させまして、いよいよ問題のニブルヘイムに到着したんですよ。
本編のFFVIIでは、数年前、この偏狭の地で発生した事件が星そのものを滅ぼすかもしれないできごとの大きなきっかけになっておりました。
いったい、過去のニブルヘイムで何が起きたのか?・・・・・この点を詳しく見ていくことが、クライシス コア最大の目的であったはずなんですが・・・・・・・・
村に入ったすぐ後で、立っていた少年と話をしましてね、彼が言うんですよ。
このニブルヘイムには、七不思議というものがあるって。
学園ホラー物なら、お約束の七不思議なんですが、ここはまぁ、FFVIIの7つながりってとこで、枝葉な話に決まっているんだろうなぁ・・・・・・・・と、頭ではわかっているのですが・・・・・・・・・
そんな話をふられてしまうと、気になってしかたがありませんよ。
(ミッションにハマるタイプの人ですから。汗)
で、ついスタートしてしまいました。
ちょっとだけよ・・・・・・・という気分で。
(まぁた、本編後回しにして・・・)
このイベント、メイン・シナリオを進めるためには、一切無視しても問題がありません。
でも、もしやるつもりなら、最優先で謎解きをし、少年に報告する必要があるイベントになっています。
(ゲーム上、メイン・シナリオが優先されますので、うっかり後まわしにすると、シナリオの方が勝手に進んでしまうんですよ。七不思議を全部クリアしたいのであれば、シナリオの流れを完全に無視して、報告にもどる・・・というシーンも出てきます。)
最初の謎は、「赤い色に染まる水」。
うん、ありがち。
突然、水が赤い色なったら、もしかして「血」?
うわぁ〜〜っ、怖いっ・・・・・・・というパターンなんですが・・・・・・・
FFVIIは、ホラー関係のゲームではありませんので、オカルト以外のオチがあるに違いありません。
偏狭の村のことですから、送水管に鉄の赤サビでも流れこんでいるんじゃないの?・・・・・・・(過去に実体験しておりますので。いや、管がさびると、本当に水が真っ赤になるもんなんですね、自慢になりませんが)・・・・・とか思いながら、村の中央の貯水桶を見に行ったら、中に赤い色のマテリアが沈んでおりました。
この色が水に溶けだしていた・・・という話なんですよ。
この時、入手できる赤い色のマテリアは、召喚獣フェニックスのマテリアでして、手に入れておけば、以後D.M.W.(デジタルマインドウエーブ)の絵柄リーチ時に乱入する、召喚獣が1種増えることになっています。
まぁ、これくらいはプレイしておいて損はないのでしょう。
この報告を少年に持っていくと、2つめの不思議について、話を聞くことができます。
宿屋の2階にある少女の絵。
この少女が、絵からぬけだしてさまよい歩くのである・・・・・という謎です。
んな、アホな・・・・・と、鼻で笑って宿屋に行くのですが、確かに、さっき見たときには少女が描かれていた絵から、少女だけが消え去っていたりするんです。
うっそぉ〜〜っ!!
この謎が解けなくて・・・・・しばらく宿と外をうろうろ、ウロウロ。
無視して、メイン・シナリオを進めることなんかできないんです。
気になるから!!
結局、これも人の動きに注意をはらっていれば、解ける謎だったんですが・・・・・なんのことはない、ミッションの悪ハマりと同じで、ここで完全に七不思議にハマっちまったんですね。
あぁ、ありがちな。(反省のポーズ)
せっかく、メイン・シナリオにもどってきて、そこで枝葉に行って、どうするよ?!
3つ目は、村のまわりに多数出現するボムとは、色が違う特別のボムがどこかにいるらしい・・・という話。
これは、子供たちの話を聞いておけば、「証拠」にあたる品をバトルで入手することが簡単にできることになっています。
4つ目は、ちょっとニンマリ。
神羅屋敷の2階にある「笑う金庫」の謎。
FFVII本編をプレイした人であれば、2階の金庫のナンバーを屋敷のあちこちから探しだし、それをそろえて、中から飛び出してくるモンスターとバトルをする・・・というイベントを覚えていることと思います。
それのクライシス コア バージョンつうわけですね。
それにしても、魔物とバトルするのなら「笑う金庫」という表現は、変なんだけれどなぁ・・・と思いながら、4つの数字を探すのですが、これがよくわからない。
4つの「開かずの間」を鍵穴からのぞいて、見えるものの中から「床に落ちているヒントが書いてある紙」にある「数字」を見つけようという謎解きなのですが、なぜか上手くいきません。
視界がよくない上に、数字の元(モンスターの数という問題が1つあるんです)が、出たり消えたり動いたりするもんですから、ちっとも数えられなくて、金庫が開かない!!
困ってしまいまして、だれかに聞こうかと思ったんですが、実はここの「数字」プレイヤーごとに異なっているものだったんですね。
つまり、前もって、先行プレイヤーから聞いておくことは不可能というやつ。
ズルしないで、ちゃんと自分で見つけなさいね・・・ってことだ。
それにしたって、問題になる数字をいくつか別の物に置き換えれば、何度めかで「あたり」になりそうなのに、なぜ開かない?!
おかしい、おかしい、おかしい・・・・・・・
散々悩んだのですが、なんのことはない、この数字だけは絶対に5だ・・・と思い込んでいたものが、1つ見落としがあったために、6だった・・・という、おいおいなミスでひっかかっていただけだったんですが・・・・・・・ずいぶん余計な時間を費やしてしまいました。
注意力が足りないねぇ、自分。
1つめの数字:本箱の上に乗っている本と、画面右などに落ちている本の数の合計
2つめの数字:部屋にいるモンスターの数
3つめの数字:リンゴと、缶詰の数の合計
4つめの数字:椅子の数
あ、金庫が開いても、強敵モンスターがバトルをふっかけてくる・・・というイベントではありません。
心配しないで、開いてしまってOKです。
5つ目の不思議は、これまたVIIのプレイヤーさんには興味がある話。
神羅屋敷の地下にある棺おけから、謎のうめき声が聞こえる・・・というもの。
あはは・・・ヴィンセントさんだよ、これ。
そこに彼が眠っていることは、すでにVIIのプレイヤーは知っているわけですが、このイベントをやったら、彼と話しができるようになっているんだろうか?
勇んでやってみたんですが・・・・・残念ながら、話をすることは不可能でした。
ザックス君が、眠っているだれかさんを起こそうとは、してくれなかったんですね。
棺おけを開いて、そのまま閉じてしまうザックス
そうだねぇ、こういうシーンに出くわしたら、
彼の意見は正しいのかもしれないなぁ。
ちなみに、彼が眠っている棺おけ以外を開くと
モンスター(虫3匹)がでてくることになっています。
まぁ、落ち着いて考えたら、ここでヴィンセントさんを起こしてしまうと、彼、絶対、その地下の部屋にいるセフィロスに会いに行ったでしょうから、物語の流れが変わってしまうんですよ。
つうか、ここで起こしていたら・・・・・書類には残らない過去の事実を知っている人物が出現することになるので、ニブルヘイムの惨劇はさけられたのかもしれません。
う〜ん、惜しかったね、ザックス!!
この5つ目の不思議だけは、報告のチャンスが微妙でして、棺おけの謎を解いたら、メイン・シナリオを無視して、少年のところに報告にもどらなければなりません。
もし、先に、地下施設の扉を開いてしまうと、シナリオが進んでしまい、ニブルヘイムが炎上してしまうからです。
面倒でも、一度村の入り口近くまで、もどりましょうね。苦笑
6つ目の不思議は・・・・・炎の中の宝物。
少年は、「これだけじゃ、なんのことかわからないから、もう少し調べておくね」・・・と、言ってくれるのですが・・・・・プレイヤーには、容易に予想がつくわけです。
シナリオ上で、村が炎に包まれるあの時に、なにかが発生する・・・ということなんでしょう。
(実際、炎上している場面だけに出現する宝箱は存在しています。)
これを発生させるのは、ごく簡単です。
シナリオを進めれば、必ずそのシーンになります。
(ただし、七不思議の5番めまでをクリアしておく必要があるイベントらしい)
神羅屋敷の地下施設に閉じこもって1週間、過去の書類を読みふけっていたセフィロスは、突然、ニブルヘイムの村を炎上させ、多くの犠牲を出してニブル山に去ろうとします。
異変に気づき、宿屋を飛び出したザックスは、その場で、燃えさかる家の前から逃げようともしない少年を見つけることになります。
「家の中に、まだ母ちゃんがいるんだ!」
業火に包まれ、崩壊寸前の民家に入るのは、危険きわまりないことです。
視界も利かず、手探りで1分以内に少年の母親を救出することができるかどうか?!
ソルジャー1stとしては、後には引けませんよ。
(最初からあきらめるという選択もあります。)
チャンスは、1回。
たった1分だけ。
(したがって、地下施設のドアを開く前には、必ずセーブを残しましょうね。笑)
民家に飛び込んで、右に移動。ちょっと奥(画面上)に移動して左。これで階段をあがり、2Fで手前に移動。そして、右の部屋に入ると、少年の母親が発見できます。
(会話が開きますので、○ボタンで送ります。)
逆コースをもどって、制限時間内に出口にもどれれば、救助成功。
炎の中の宝物は、路上に置かれている宝箱ではなく、大切な人の命だったことになります。
ここで、ようやく気づくわけですよ。
この、七不思議のイベント、実は、完全な枝葉の話じゃなかったんですね。
いえ、イベントそのものは枝葉なんですが、このゲームのメイン・テーマをつらぬく、親子の有り方について、「本来の姿」を表現する重要なシーンがここで描かれていたわけなんです。
ファイナルファンタジーVIIの事件は、人災と言えます。
もともと、神羅という会社が、星のエネルギー(ライフストリーム)を利用しようとしたのは、人間の生活を豊かにしようと思ったから。
最初、そのエネルギーがどういうものであるのかについては、まったくわかっていなかったはずですから、使えるものは使って、より良い生活をしよう・・・というのは、普通の考えかただったのでしょう。
その結果、会社は大発展をとげるのですが・・・・・いつの頃からか、そこに、各種の問題が発生してくることになります。
神羅は、より有利にエネルギーを入手する手段をもとめるようになります。
この結果、会社が軍事力を持つようになり、侵略戦争に近い状況で、力での世界進出が始まります。
(当然、問題がごろごろ)
エネルギーについての、認識が変化し、利用をやめるべきだ・・・との意見が表面化してきます。
(反対勢力が出現し、事件やテロがつづきます)
会社に有利なように・・・という限度を逸脱したような、人体実験をもいとわない科学研究がいくつもなされ、ひずみが蓄積されていきます。
これらの問題が、一気に表面化したのが、FFVIIで語られた物語だったんですね。
その7年前、クライシス コアの世界には、すでにその前兆が見えていたわけです。
侵略への復讐。
企業内での権力抗争。
プレジデント神羅に捨てられて、失意のうちに死亡した女性の息子は、復讐心から企業崩壊に手を貸そうとします。
人体実験の結果、生み出された子供たちは、実験による問題点に直面して、企業への攻撃を開始します。
そして、さらには・・・・・・・・
どっちを向いても、ドロドロとした、目をそむけたくなるような「親子」関係がつきつけられてくる世界です。
でも、これ、当然、普通じゃないのな。
親の薬代に困って、すりをしてしまう少年。
炎に包まれた家から逃げ遅れた母親を見捨てられず、呆然と立ち尽くす少年。
故郷の両親の安否を祈るザックス。
あちこちに、普通の人間の姿がさりげなく散りばめられている作品だったんです。
ごく自然に発生するはずの「親子の愛」、それすらも存在しなかった場所には、悲劇が待っていたとして、不思議ではなかったのでしょう。
ゲームのわりと初期に、
血のつながりはなくても、愛がある親子はある。
実の親子でも、愛がない場合もある。
・・・・・・・という、なにが言いたいのか、もらった時点では、よくわからないメールがあるんですが、ゲームの伏線みたいなものだったんでしょうね。
「愛」は、親子間だけに限りませんが、まぁ、だれでも基本的に持っていそうな、親子愛がない人間というのは・・・・・つらいよな。
有ってあたりまえの「親子愛」というやつ、不幸にして壊れて、修復不能になってしまったりすると、逆にとんでもないうらみつらみの元になってしまうことが多いので、問題です。
(こういうの、どろどろタイプの推理小説の原因になっていることが多いなぁ。)
基本の「愛」に恵まれなかった者、もしくは、「愛」が無いと思い込んでしまった者の悲劇、これがクライシス コアの事件だったのかもしれません。
七不思議の少年は、火災の直後に村を逃げ出すことになります。
これが幸いして、事件後の「もみけし」工作の犠牲になることもなく、人体実験によるセフィロス・コピーにされることもなく、無事、新しい生活を続けられることになったようです。
ある日、村に行ったら、壊滅したはずの村が、以前のままの姿でそこに存在していた。
びっくりして、村のあちこちに行ったのだけれど、暮らしている人々は、だれも、自分が知っている人ではなかった。
ニブルヘイムの村そのものが、7つめの不思議になってしまった・・・・・・・後日、ザックスは、少年からのメールを受け取ることになっております。
まぁ、この件は、本編FFVIIで明らかにされる内容だったんですね。
枝葉をクリアして、シナリオへのからみを確認し、満足して物語を進めたんですが・・・・・
その後、なにが待っているのかは、最初からわかっているわけですね。
ミッションのせいで、充分以上に強くなっていた主人公は、なんの問題もなく、強敵セフィロスに勝利いたしました。
すでに知っている有名シーンの再現を見まして、これでエンディングかな・・・・・・・と思ったら・・・・・・・
まだ、続きがあったのな。
え〜っ、このまま、ミッドガル直前の最終シーンまでプレイさせられるんだろうか?!
見たいような、見たくないような・・・・・
複雑な気分。
とにかく、セフィロスとのバトル・クリアが条件だったらしいミッションが、ドンと増えたような気がしているので、そっちも気になってしかたがない、困った私だったりします。
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