好青年 = 結構なさけないヤツ




クライシス コアの物語が、ニブルヘイムで終了せず、その先がある・・・・・ということを知った時、すでに主役とクラウドの未来をFFVII本編、FFVIIインターナショナル、アドヴェント チルドレンDVDなどで知り尽くしていた私としては、複雑な思いだったんですよね。

まぁ、残っている「ラスボス」とのバトル&シナリオ上の問題解決はいいとしても、ミッドガルを目の前にして、恋人の元にもどれなくなったザックスを見るのは・・・・・辛いです。

でも、このまま、宙ぶらりんで終わるわけにもいかず、クリアすると、いくつかのデータを受け継いだ状態で2周目ができるという話も聞いていましたので、この「強くてニューゲーム」状態で、やり残した場所をもう1回プレイしたい・・・という希望も強かったんです。

それで、エンディングを見てきました。
万一、不覚にも泣くといけませんので、深夜に・・・・・笑


いくつかのデータ:

ザックスのレベル、持っている金額、持っている一般的なアイテム・アクセサリー
D.M.Wの達成率、持っているマテリアとそのレベルなんかは、受け継ぎできます。

シナリオに関係してくるアイテム(召喚獣、鍵など)、メール、D.M.Wのメンバー
ミッション、マテリア・アイテムの装備数、お店の利用承認などは、最初からになります。




結論としましては、今回の主人公:ザックス君、想像以上の好青年でした。

FFVIIプレイヤーにとって、ザックスというのは、

1.悲劇のヒロイン、エアリスの初恋の相手
2.故郷ゴンガガに残された両親から、安否が心配されている大事な息子さん
3.クラウドを命がけで守りぬいたソルジャー1st
4.中毒症状のため混乱したクラウドが、自分認識のモデルにしたという理想的先輩


・・・などなど・・・という理由で、確実に「いいヤツ」として、認識されているはずなんですよ。

ちょっと、かわいい女の子にホレやすいのよ!・・・という笑える設定もあったみたいですが。



プレイしてみると、実に「いいヤツ」でして、これなら、先輩のソルジャー1st:アンジール氏でなくても、「手がかかるヤツほどかわいい」と言いたくなりそうですわな。



ただし、クライシス コアの物語全体が、暗くて、重くて、悲痛な世界つうことになっていますので、なんとかそれをカバーして話をひっぱっていくために、やたら明るい主人公にされてしまっているわけです。

ついでに、単に明るいだけじゃなく、笑いをさそう「なさけない」点も、これでもかってくらいにクローズアップ!!

もしかして、この短めのストーリーの中で、こんだけ「なさけない」場面をさらけだしたゲームの主役というのは、あんまりいなかったかも?
     (あぁ、全然ほめていないじゃん、これ)



ということで、好青年ザックスの、なさけな〜い場面をいくつか紹介したいです。




その1.サイフの中身は軽そうだ


エアリスに出会って、スラム街を通過する時、彼はスリの少年にサイフを盗られて一文無しになってしまいます。
慌てて、このスリの少年を追いかけるイベントがあるのですが、捕まえた少年の事情を聞いて、ついホロリ。
病気の母親の薬を買うためのお金を入れた自分の財布を、魔物に食べられてしまった・・・というのです。薬代に困って、つい悪いと知りながらスリをした・・・こんなことを聞いちゃぁ、その魔物を退治して、サイフを取り返してやろうと思うのが人情。
魔物がいる場所を聞き出して、バトル、無事少年のサイフを取り返すのですが・・・・・・・



魔物から取り返した少年のサイフの中身をこっそりのぞいて見たら
「・・・・・マジで、俺の財布より入ってる。」


ソルジャー2ndの給料が安いのか、彼の金銭感覚がヘボいのか、どうやらこの主人公、あまりお金に縁がある生活はしていないようです。



その2.マテリア・ハンター・ユフィに困惑


ウータイでの作戦行動中に出会った、やたら元気のいい少女ユフィ。
その場では、適当にお茶をにごしてやりすごしたはずだったのですが・・・・・

なぜか、ミッドガルに帰ってきてから、謎のメールが届くようになります。
差出人は「美人お宝ハンター」
メールは即刻「迷惑メール」の場所につっこまれるのですが、同時に発生するミッションには、お宝目的でついつい出かけてしまうザックス。


ミッションのボスをたおすたびに、肝心のお宝は、毎回どこからともなく出現するユフィのために、かっさらわれて、がっくり。
(実は、そのお宝は、ろくなものが入っていなかった・・・というオチが連続することになっているのですが・・・)

最初のうちは、うっかり「泣かした」子供が気になって、お宝さがし(?)につきあっているものの、やがて

なんで、あいつは、俺のメアドを知っているんだよ?!

という、もっと早くに気付かんかいっ!!・・・・・という謎解きのため、どんどん難易度の高いミッションに出かけていくことになってしまうザックス。

アイテムをせびられ、小遣い銭をまきあげられ、どこで間違ったのか突如出現する強大な召喚獣から命からがら逃げ出して(バトルにならないイベントというやつです)・・・・・ユフィ関係のミッションでボロボロにされるザックスって、かなり惨めだったりする。
    (まぁ、途中でいいものが拾えるから、プレイヤーは面白くていいんだけどさ。)



その3.口では子供に負けるソルジャー



神羅のソルジャー2nd(やがて1st)といえば、当然戦闘力は抜群!・・・・・なんだけれど、どうもこの主人公は、脳みその回転は、あまりいい方じゃないらしいです。

メイン・シナリオでも、ややこしい話になると、理屈に頭がついていかない。苦笑

理屈はわかんなくても、彼の選択する行動は、すじが通っていてそれなりに好感がもてるのですが・・・



バトルを離れると、どうも、口では、小学生程度の年齢に見える子供たちからもやりこめられる青年であるらしいです。



スラムのだれからも愛されるエアリス。
その恋人候補には、スラムの人々からのチェック度も高めです。

住民たちから
「エアリスにふさわしい男になれ!」
と、ハッパをかけられるのは、まだいいんですが・・・・・・


子供からもハッパかけられている状況って・・・どうよ?



挙句の果てに、花を売るためのワゴンを作成して、それをエアリスが待っている教会に届けようとすると、ワゴン作りに協力してくれた少年が、一人でさっさと帰ろうとする。

「おい、いっしょに行かないのか?」
と呼び止めると・・・・・



何言ってるんだよ
僕は空気読める子供だよ?

あとは、若い人たちで・・・・


なぁんて言われてしまう。

負けている、完全に負けているぞ、ザックス!!




その4.ほめ言葉がほめていない状況になるミッション



FFVII世界の有名リゾート地、コスタ・デル・ソル。
メイン・シナリオの途中で、ザックスは1度、この地域を訪問することになるのですが、バカンスを楽しむヒマもなく物語が進んでしまうことになっています。

これでは気の毒だ・・・と、思われたのか・・・ミッションの場所で、このリゾート地でバカンスを楽しめるかもしれない・・・という話がもちあがります。

まぁ、お約束のパターンで、せっかくもらった休暇が、毎回毎回モンスターの襲来などでボツにされてしまう・・・というミッションなのですが。
     (複数あるミッション、完全に最後まで、バカンスは楽しむことができません。)


なにしろ、バカンスに来ているという設定なので、事件に巻き込まれる時の服装は、バカンス一色。
水着一丁。
当然、武器もなし。

どうするかっていうと、その辺にあったビーチパラソルを引っこ抜いて、敵に立ち向かうという映像になります。



こんな、感じ

かまえているのはバスターソードじゃなくて、ビーチパラソル
マテリアはめる穴、存在しているのかよ?



このあたりのミッションになってきますと、たいてい、すでにメイン・シナリオでクラウド君と出会っているわけです。
リミットブレイクでメテオレイン(クラウドが3枚そろうと発動)が登場すると・・・さびしいよ。

このリミットブレイク技、通常は、高々とジャンプしたザックスが、上空でバスターソードを振り下ろし、複数の敵に大ダメージをぶっつける・・・という映像になっています。

同時に、クラウドのセリフがかぶって
「これが、ソルジャー1stなのか・・・」

たいへんにカッコいいです。

当然、このクラウドのセリフは褒め言葉のはずでして、「すごいな」とか「あこがれるな」ってな続きがありそうなものですよね。



でも、このミッションの時だけは別。

リミットブレイクだろうが、上半身裸、水着にビーチパラソルですべてが進んでいきます。

メテオレインが発動して、水着男がパラソルを振り回し、クラウドのセリフがかぶると・・・・・・

何べん聞いても、

「俺、1stになる夢、やめておこうかな・・・」
とつづきそうに思えてならない!!



うん、やっぱし、どんなに強くても、見た目って重要だったんだよね。




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