バグ発生の話



私がゲームをスタートして、数日が経過したころ、購入先のお店のゲーム販売コーナーに、メーカーからの緊急連絡が貼り出されました。

ゲームの途中から利用できるようになる「アクアリウム」という場所に、特定の「魚」を配置すると、ゲームが進まなくなってしまうバグが見つかった・・・というものです。

取りあえず、対策としては「アクアリウム」に、その「魚」を配置しなければOK・・・ということだったのですが、後日、このバグの原因が解明され、それに伴い、購入者はバグ取りをした製品と問題があるソフトとを無料で交換してもらえることになったのです。

交換を希望する場合には、公式HPから入れるメーカーさんの専用書き込み場所に、住所・氏名などを連絡すれば、順次、宅配便で交換品が届けられるということになりました。

こういうのって・・・・・・メーカーとしても、たいへんなことなんでしょうね。





ゲーム・ソフトというのは、複雑な情報の上で動いているものですから、どうしてもいろんなバグが発生してしまいます。

製品として販売されるまでに、できる限りのバグ取り作業がされているはずなんですが、それでも、発売された後、かなり大きな問題が見つかるというケースが、このごろ目立っているような気がしてなりません。



特定の時期に召喚獣「オーディーン」関係のイベントをすると問題が発生する・・・というファイナルファンタジーVIII。(これは、新聞ネタにもなったものです。)

購入後、1年以上経過すると、ゲーム内の時間が流れなくなってしまうという、ポケットモンスター「ルビー」「サファイア」の「木の実バグ」。(後発のシリーズにバグ取りのためのデータが組み込まれたことは、記憶に新しいです。)

DSのGBAソフト差込口に「ポケモン不思議のダンジョン赤」以外のソフトを入れた状態で、「ポケモン不思議のダンジョン青」をプレイすると、GBAソフトのセーブ・データが消失する危険がある・・・というバグ。

DSステーションで特別配信(1回目)されたモンスター「キャプテンクロウ」のデータに問題が発生したドラゴンクエスト・モンスターズ・ジョーカー。

四天王と対戦する特定の場所で、通常ならするはずのない「なみのり」をすると、暗黒の世界を歩けるようになるという、ポケットモンスター「ダイヤ」「パール」のバグ。

これを上手く利用すると、まだ入手方法がないはずの、伝説ポケモン2種が出現する場所に行けてしまう・・・という情報が流れたため、多くのプレイヤーが「暗黒の世界」に入ったのですが、うっかり、歩数をまちがえてしまうと、そこからもどることができなくなってしまう・・・というケースが続出しました。
メーカーからは、「この裏技をしないでもらいたい」という発表があったのですが、注意にもかかわらず、わざわざ危険を承知でバグを発生させ、しかも失敗するプレイヤーが続出したため、そのバグ解消のためのダウンロードがDSステーションで現在でも行われているようです。
「やめろ」と言われていることを無視して「やって」、バグがおきたからなんとかしろ・・・これって、自業自得じゃないかと思ったりするんですけれどねぇ・・・・・。
メーカーとしては、放置するわけにもいかないんでしょう。
現在、新しく販売されている「ダイヤ」「パール」のソフトでは、すでにバグが発生しないように対策がとられているようです。



ゲームソフトのバグと聞いて、ざっと思いだすだけでも、なんかボロボロ出てきますね。


これ、どういうことなんでしょうか?


もしかして、最近のゲーム業界、バグ取り作業に充分な時間をさくことが不可能になったりしているんでしょうか?
だとしたら、問題ですよね。

発売後に、バグが見つかって、「お取替え」になってしまったら、手間隙も経済面も冗談ごとではすまないはずです。
メーカーだって、いいかげんな仕事はしていないと思うんですけれどねぇ。





じゃぁ、昔はどうだったのか・・・というと・・・・・・・・・これがどうも、結構あやしかったりする。笑





私自身の体験談なのですが、あるゲームで特定の場所をクリアした後、あやまって再度その場所に行ってしまうとフリーズが発生する・・・というソフトを持っていました。

メーカーさんに電話で質問したところ、すでに有名になっていたバグであったらしく、応対に出た担当員からは、
「クリアしたら行く必要がなくなる場所ですから、2度とそこに行かないようにしてください。」
と、あっさり説明されてしまったんです。

これ、変なことなんですよね。
実は、行く必要がないことは、充分承知なんですが、攻略途上で、まちがってその場所に「行ってしまう」というケースが、往々に発生するような状況だったからこそ問題が続出したわけなんです。

あらかじめ、問題が確認された時点で、注意をうながす公式発表があったわけでもありません。

お客様電話相談窓口で質問されても、自社のミスに対して
「申し訳ありません。」
の一言さえもなかったんですよ。

かなりムカっときまして・・・・・たぶん、こういう扱いを受ければ、他のプレイヤーさんだって、頭にきたことでしょう。
これ、当然、以後のソフトの購入に影響が出たはずです。
「もう、あそこの製品は買わない。」



おそらく、これは、特別のケースというのではなくて、かつてのゲーム業界というものが、多かれ少なかれ、こういう「売り手の方が偉い!」という感覚をもっていたんじゃないかと思われるふしがあるんです。
なにしろ、作れば「売れる」という時代があったことは、事実だったんですから。



でも、いつまでも、そういう時代は続きませんよね。



より良い製品、ちゃんとしたサービスを提供しなければ、お客は満足しません。
あたりまえの話が、ゲーム業界にも該当するようになったわけです。



どんなに充分な注意をはらっていたとしても、バグが発生してしまうことがある・・・という事実については、文句を言っても無理があるのはわかります。
問題は、その対応策でしょうね。



バグを公表して、問題が大きくなることを未然に防ぎ、対応策をきちんと考える・・・これでなければ「お客」はついてきてくれない時代になったわけです。

近年になってから、バグが多く見つかるようになった・・・のではなくて、バグへの応対が的確になってきた・・・そう考えたい気分です。



たぶん、何年か前の製品をチェックしたら、大問題が発生するわけではないけれど、小さなバグなら山盛りだ・・・というゲームソフトは、いっぱい存在していることだろうと思います。最近のソフトって、むしろバグの数がうんと少なくなっているはずですよ。

なにしろ、かつては、バグ取りが間に合わなくなったら 「それは、裏技である!」ということにすればいい・・・なぁんてジョークが、半ばマジで存在していたみたいですから。




近年、以前のゲームソフトと違って、セーブデータを保存する場所が別になっているゲームが多くなってきています。

ソフトの中にセーブデータを保存する形のゲームの場合、バグが見つかって、それを解消する方法があったとしても、その過程でだいじなセーブデータそのものが初期化されてしまうようであっては、ほとんど意味がありませんでした。

セーブデータは、いままでどおりに利用できて、問題の場所だけが修正できるのであれば、メーカーとしても、対応しやすい状況になってきているのだろうと思います。

こまったバグが発生しない・・・にこしたことはありませんが、主として子供が利用者である場合が多いゲーム業界です。
「お客」が泣き寝入りしなくてもいいサービスが今後もつづいてくれることを、願ってやみません。




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