名のって魚さん

FOREVER BLUE



これ以上もなく、衝動買いをしたソフトですね。

娘とゲーム販売コーナー前を通りかかったら、Wii ソフトの新作として並んでいたんです。
暑い日でして・・・パッケージの海の様子がいかにも涼しげに見えたんですよ。

まるっきりゲーム情報を持っていなかったので、なにをするソフトなのか、ぜ〜んぜんわかっちゃいなくって・・・

これは、きっと、南の島のさんご礁などで、アクアラングをつけて潜水し、きれいな海を満喫するゲームに違いないっ!!

勝手に決め付けたんですが・・・
まわりの冷静な目をもっている連中は、きっちり突っ込みを入れてきます。

画面の端にエアーゲージとかが表示されていて、残量見ながら、時間とにらめっこして潜るゲームだったら、手トロ・プレイヤーに参加できるの?

・・・・・・・なぁんて聞いてくる。

空気が足りなくなってきたら、Bボタン連打で、必死こいて泳ぎまくったりしてね・・・・・

・・・・・・・おい、お店の販売員さんが、買ってくれそうなお客をおどして、ど〜すんだよっ!

これだから、ゲーム販売コーナーの店員さんとうっかり馴染みになると油断できない。
買っていくゲーム・ソフトの種類を知っているから、
ゲーム分野の好み、ゲーマーとしてのランクなんかも、ちゃぁんと把握しているのに違いない!
新作RPGは薦めてもいいが、手がトロそうだからアクションの話はしない・・・とかね。汗




幸いなことに、このゲーム、空気の残量を気にしなければならないようなシーンは、無いようなものでした。
(もちろん潜水できる時間的限界というものはあるんですが、かなり充分な時間、潜っていられることになっていまして、うっかり空気のことを忘れていて、いよいよもう残りがありません・・・ということになっても、その場で注意書きがポンと表示され、自動的に帰還させられるしくみになっておりました。つまり、帰るための計算をして行動する必要はゼロということになります。ものすごく、気が楽です。)



で、いったい何をするゲームなのか?

よくわかりません。

主人公(男性、女性を選択できます。能力的な違いは、おそらくありません)は、ある架空の海域をもつ島国(なんだろうと思う)の公務員もしくは、それに準ずるような立場の職員として、仕事で現地にやってきます。
新人さんです。

どんな仕事なのか、かなり長時間プレイしていますが、いまだに、さっぱりわかりません。

毎日、ダイビングをして、遊びほうけているようにしか見えなかったりする。
これで給料がもらえるのなら、私、すぐにでも転職したいです。笑


まぁ、所属機関の上から紹介されてくるダイビング目的の観光客を希望の海域に案内する「ガイド役」をしたり、いろんな場所に潜って、調査したデータ(正直、とんでもねぇデータがゴロゴロ出てきているはず)が、科学的研究、考古学的研究など、いろんな分野に貢献しているのだろう・・・ということはわかるんですけれどね。


まぁ、なんです、「仕事」と言っても、好きなだけダイビングをして、楽しんでいれば、それが仕事になっている・・・という、たいへんにのんきで、うらやましいゲームと考えていいのでしょう。




舞台になる海域は、申し分なくステキな海です。

透明度の高い、きれいな海。
最初、ラグーンからスタートしますので、これは、サンゴ礁が発達しているような、充分暖かい海域なんだろうなぁ・・・・・・・と思うわけなんですが、開始早々、何度か潜水して基地ともいうべき「船」にもどってくると、パートナーの女性(キャサリンさん)が、ペンギンとたわむれていたりする。


ペンギンっ?!


ケープペンギンなんですけれどね・・・・・・・それって、アフリカ南端、ケープ地方を生息地にしている鳥だったですよね?

えぇ〜っと・・・・・・・このゲームの舞台になっている海って、世界地図でいうと、どのへんなんでしょうか?



なぁんちゃって、最初はマジに頭ひねったりするのですが、これはもうね、ゲームだからできる「夢の海域」に「船」がいる・・・と考えちゃったほうがいいらしいです。



なにしろ、「船」にはいろんな海獣、鳥などが訪問してくるのですが、アデリーペンギンは来る、エンペラーペンギンは来る(南極在住の方々ですな)、白クマは来る(北極在住ですな)、フェアリーペンギンは来る(タスマニアだったかな)・・・・・・・深く考えたら負けさ・・・・・・・という世界です。

ちょっとプレイしていれば、次に何がきたって、もう驚かないぞ・・・という気分になってしまいます。



潜水しても、同じ「世界中の海」が、いっぺんに体験できてしまいまして、絵葉書にして残しておきたいような、サンゴ礁の場所には、絵具箱をひっくりかえしたようにカラフルな熱帯魚たちが、ドッサリと泳ぎ回っています。

ゲーム開始早々に、ナポレオンフィッシュにも、マンタにも出会えてしまったりする。



マンタつっても、↑こっちのマンタじゃなくて
現実世界のマンタの方ね



初期に出合えるのは、わりと小型の個体ですが
いずれ、とんでもなく大きなマンタの大集団を見ることも可能になっています



移動可能な海域には、4種のクジラが回遊していますし、巨大なジンベエザメが表層を泳いでいる区域もあります。

海底鍾乳洞、完全に水没した古代神殿の遺跡、深海魚が生息する大深度の海底には「クジラの墓場」、謎の「海賊船」に連れていかれる「船の墓場」・・・・・・・なんでもそろっていたりします。



そんな、なんでもありの海域で、好きなだけダイビングをして、出会った魚たちとスキンシップ(?!)をはかると・・・・・・・相手が「懐いて」くれれば、その生物に関する情報が入ってくることになっています。
(図鑑の説明文は自分で集めるゲーム・・・というやつです。)

スキンシップ:指さきでチョンチョンとつついてみるとか、魚体を手のひらで、なでなでしてみるとかですね。エサをあたえるという方法もあります。
「懐き」の段階は、3段階。
1日に最大1段階しかあげることができません。
3段階まで「懐かせる」ことができると、「図鑑」の説明が完成するというしくみです。

魚は、そのへんにいくらでも泳いでいるのですが、特定の場所に行かないと出会えない相手もあります。
それなりに、Wiiリモコンを駆使して、ポイントさがしをしないと見つからない小さな魚もいます。

出現場所を見つけて、図鑑完成・・・・・・・どうも、こういう類のゲームは、私のツボだったりするんですね。



あらかじめ、あたえられている「図鑑」には、ゲーム内に存在しているほとんどの生物のシルエットが表示されています。
(ほとんど・・・というのは、特定のイベントを出さないと図鑑のページにも出現しない相手が2種いる・・・ということなんですが)

出会っていない生物は、いつまでたっても、シルエットのまま・・・ということになります。
これが、気になってならない。笑



イカだよ、イカ。
このシルエットは、イカの仲間だよ。
どこに住んでいるんだ?!

     ・・・・・・・・・という具合ですね。



初めて出会った生物は、「???」と表示されますので、とりあえずは、なんとかして1段階「懐いて」もらって、どういう名前なのか確認する必要があります。

たいていの生物は、チョンチョンとつついてみるか、エサをあたえれば「懐いて」くれるんですが、特定の方法でないと「懐かない」相手というものもいたりします。
このへんが、問題なんですね。
「懐かせ」方がわからないと、出会っていても、いつまでたっても図鑑はシルエットのまま。

「出会えない」以上に、くやしいんですよ、これが!




特に、小さめの生物は、デカい人間につつかれたんでは、ダメージくらってしまう・・・からなのか、つついてスキンシップをしようとしても懐いてくれません。
そろりとナデナデするのが効果的だったりします。

このナデナデが、最初うまくできませんで・・・Aボタンを押しながらコントローラーを軽く左右に動かすんですが、コツがつかめるまでに、かなり時間がかかってしまいました。
(私が、Wiiリモコンのボタン操作に慣れていないからだったんでしょう。)

つまり、初期には、せっかく出会っているのに、小さめの生物から総スカンをくらい続けちゃったんですね。



ダイビング・ゲームですから、実際にダイビングを楽しんでいる人たちに人気がある生物というのは、優先的に登場することになっているのだろうと思われます。

一般人には、あまりなじみがない「ウミウシ」の種類が、かなり多めに登場するのも、ダイバー人気のせいなんでしょう。


だったら・・・・・・いるに違いない!

探しましてね。

ウデフリツノザヤウミウシ、近年人気上昇中の「海のピカチュウ」という生物です。
小さな生き物なので、画面には直接表示されていません。

「ここに小さな生き物がいますよ」というマークの場所を、わざわざ拡大して調べてみないと、発見できないというグループです。

見つけたんです。

おぉっ、海のピカチュウだ!

(ピカチュウの形に見えるような角度からは、なかなか見られない・・・というのが、難点なんですが、それにしてもうれしかったよぉ!)



ところが、これが名乗ってもくれない。

スキンシップをはかろうとしても、イヤ〜ンという態度なんです。
なにしろ「小さい」から、つついちゃダメという相手だったんでしょう。

ナデナデがうまくできるようになるまで、何日通っても、フられ続けました。
今だから、笑い話ですが、小さい生物→ナデナデという方法が認識できるまで、すっごく悲しかったです。




「つつく」「なでる」「エサをあたえる」「海笛を吹く(イルカ・クジラに有効)」
・・・・・・・・快進撃をつづけまして・・・・・・・

ある日、海溝を見つけましてね、普通のアクアラングでは潜れるはずもないような場所。
ゲームですから、ありがたいことに、特殊装置がドンと開発されることになっていまして、それの実験をかねて、発見した海溝を調査してほしい・・・と指令されたんです。

もう、渡りに船。

すげぇ新兵器ですよ。
なにしろ、見た目は、まるっきり普通のアクアラング装備のままで、100メートル以上の大深度までいっきに降下(もちろん急上昇も可、ゲームだから)できてしまうというスーパー・アイテム。

これを入手すれば、百科事典の「深海の生物」コーナーでもなければ見ることもできないような生物たちに、ばんばん出会えてしまったりします。

「リュウグウノツカイ」とか「ダイオウイカ」とかね・・・・・・・

泳いでいる姿を見るだけで、おぉぅっ!!ってな感じですよ。



     あれに見えるは・・・・・シーラカンス?!
     もう、なんでも居そうな、海溝の深部だったりします



ルンルン気分で、深海の生物を懐かせようとするのですが・・・・・・・

なぜか、どうやっても懐いてくれない相手がいくつかいるんです。

「なでなで」のテクニックもちゃんとできるようになったのですが・・・・・見向きもしてもらえません。

おいっ、そこの「フクロウナギ」と「ヒレナガチョウチンアンコウ」、お前たちは、どうやったら懐いてくれるんだっ?!!


まったく懐いてくれないわけですから、コントローラーのポイントを魚に固定しても、名前は「???」表示のままになっています。
でも、私自身は生物屋なもんですから、一応相手が何者であるのかはわかっているわけ。
いくら私自身が「知って」いても、ゲームの攻略には影響しないのが悲しいですね。



ヒントみたいなものは出ているんですが・・・

魚を懐かせるためには、相手の好みをおさえなければならない・・・というんです。
深海に住んでいる生物は、光りを好むものですよ・・・というもっともな話。

「光」といいましても、夜間潜水のためのヘッドライトくらいしか装備はありません。
というか、大深度に潜る場合には、最初から使用しておりますわな、これ。
水中カメラをもっていますので、それでフラッシュくらい使えるのだろうか・・・とも思って、撮影をしてみましたが、これもはずれ。

どうやっても、方法が思いつかず、ず〜〜っと放置状態になってしまいました。

もしかしたら、ゲームが進めば、深海用強力ライトかなんかが開発されるんじゃないだろうか・・・それならば、その時期まで待とう・・・というわけです。



でも、他のシナリオなどが終了していきまして、「深海用強力ライト」なんか、どうやら開発される様子もないんですね。


う〜〜むむむ・・・・・・・・・



ある日、とうとう、「フクロウナギ」の謎が解ける時がやってきたんです。

     やけっぱち行動が、功を奏したっつうだけだったともいいますが・・・・・・



実はゲームを始めて、まだそれほどプレイが進んでいなかった頃、「ガイド」をたのまれた相手から「水中ペン」というアイテムをプレゼントされていたんです。

これを使うと、水の中にいても文字が書けてしまうという、ちょっと笑えるアイテムです。

どのへんが笑えるのか・・・というと、専用の板をもちこんで、それに「水中ペン」で文字を書きこみ「会話」に役立てる・・・という常識的な方法ではなく、なんと、海そのものに文字(ライン)が書けてしまうというしろものだったんですね。


面白いけれど、ネット通信を利用して、他のプレイヤーさんといっしょにダイビングでもしないかぎり、使い道はないなぁ・・・と、お蔵入り状態だったんですが・・・

これをひっぱりだしたんです。

色は「黄色」と「白」、思いきり「明るい」やつですね。

これで、「フクロウナギ」のあたりに、キュキュキュっとラインを書きなぐりまして・・・・・・・

深海が、まっ黄色。
明るいと言えば、明るいのかもしれない(汗)。

そうしたら、なんと、このメチャクチャな状況を「フクロウナギ」が喜んじゃったんです。


光りだ、光りだ、うれしい、うれしい、私の名前は「フクロウナギ」・・・・・



そう思ったかどうかは、知りませんが、取りあえず「1段階懐きました」という合図のチロリロリ〜ンという専用音が鳴って、「???」表示が「フクロウナギ」に変更。



う〜〜〜〜〜、懐いてくれたんだし、ゲームなんだから、まぁ、いいか・・・・・・・



水中ペンを喜ぶ、ヒレナガチョウチンアンコウ




というわけで、本日もまた、謎の水中ペンをもって、大深部まで、フクロウナギを懐かせに行ってまいります。

あ、毎日のように、きれいな海に潜ってはおりますが、今年の猛暑対策には、いっさい関係していないらしいというのが、感想ですね。

見た目は涼しそうですが、ちっとも涼しくなりません。
あたりまえっちゃぁ、あたりまえなんですけれど・・・




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