新型ハード発売記念ゲーム?

                                ゼルダの伝説 神々のトライフォース




「今までやった中で、1番面白かったのは、ゼルダの伝説だよ。こいつには、むっちゃくちゃ難しい裏面があって、オレはそっちも最後までクリアしたんだぜ。え?やってみたいって?やめとけよ。あんたじゃ、無理無理。」
これは、私がよく利用していた本屋の大将に何度もきかされた自慢話です。

ファミコン時代のアクション・ゲームには、とてもユーザー・フレンドリィとは言えないような、理不尽にむずかしいシーンのあるゲームがたくさんありました。
なにしろ、作れば飛ぶように売れる時代というものがありましたので、粗製濫造そのもの・・・というゲームも多かったのです。
たいてい、そんなゲームはユーザーから、さっさと見捨てられて消えていきました。
でも、同じように難易度が高くても、納得がいく作品であれば、それらはユーザーの心をとらえ、やがてシリーズ化して何作も作られていくことになったわけです。

ファミコン時代のゼルダの伝説(ディスクシステム1986年2月発売。後にファミコン・カセットになったので、ディスクシステムがなくてもプレイ可となった)は、アクションRPGの草分け的作品で、限定された条件の中でどうやったら敵ボスに勝利できるかという謎解き要素をふんだんに取り入れた名作とされていました。
ただし、本屋の大将のセリフのとおり「むずかしい」。

ディスクシステムには、もう1作ゼルダの伝説の2作目「リンクの冒険」(87年1月)があるのですが、あいにく我が家には、そのハードがなく、また、こちらも「むずかしい」と脅かされておりました。

評判が高いのに、自分だけが参加できないということは、かなりくやしいことでしてねぇ・・・。
そのうち、スーパー・ファミコンが発売される時代となりました。
発売日(1990年11月21日)に買ったソフトはスーパーマリオワールドとF−ZERO。
残念ながら、この時も私はろくにマリオに参加することができなかったのです。涙

しかし・・・そんな私が、何を思ったのか、SFC版ゼルダの伝説「神々のトライフォース」を買う気になってしまったんですよ。
CMに引かれたのかなぁ・・・それも、あったかもしれません。

いやぁ、むずかしかったです。
なかなか先に進めません。

このゲームには、経験値でレベルUPできるというシステムがありません。ですから、移動できる範囲内で入手、利用できる物で、できるだけ最大HP(ハートのうつわの数)を高くし、回復作業をし、テクニックで切り抜けなければなりません。
これが、不思議なバランスでできているゲームでして、最初はとても、私では先まで行けまいと思ったわけです。
ところが、何度も失敗しながら、メゲずにやりなおしをしていると、なんとなく、「手」がついてくるようになる。笑
普通のプレイヤーがサッサと通過する時間の3〜5倍かけてもいいのであれば、ノロノロとではあるけれど、クリアしていけることに気づいたのです。

    もしかして 私 進歩している?

こうなると
「無理だ、無理だ」
と言われ続けてきていますから、意地でもクリアしてやろうじゃないか!!という気分になっちゃったんですねぇ。

やたら時間だけはかかりますが、それでもやがてコツのようなものがつかめてきました。
子供達が「難しい」と言うセリフの大半は「謎解きがむずかしい」という意味であるようです。
謎解きの方はね、わりとスムーズにできたんですよ、私は。
理屈がわかっても、アクションができない・・・というだけ。
それは「練習」というか、時間が解決してくれるようになってきたんです。

不思議でしたよ。
私が任天堂に挑戦しているのか、任天堂が私という「手のトロい」プレイヤーでも、ギリギリできるゲームを作ってやろうと挑戦してきたのか、わからないくらいの奇妙な話。

クルクル動き回る「デカい、イモ虫」みたいな敵の特定の場所に切りかかろうとして・・・何回「場外負け」→「やりなおし」をくらったかわかりません。

なんとか最大HPをふやしたくて、目を皿のようにして「ハートのかけら」を探しまくりました。

そして、とうとう最後のバトルに勝利してしまったのです。
ちょっとした奇跡ですよ。
やりなおし回数は・・・あきれかえるほどの数字でしたけれどね。

これで味をしめてしまったんです。
ゼルダの伝説は、時間さえかければ参加できる!!

メーカーが、わざと意識してやったことなのかどうかわかりませんが、任天堂から新しいハードが出ると、やがてそれを追いかけるようにゼルダの伝説シリーズが発売されることにも気がつきました。

ゲームボーイにも進出。「夢を見る島」1993年6月。
最初白黒画面だったゲームボーイが、ゲームボーイ・カラーに進化(?)すると、ゼルダの伝説もカラー画面であることを生かした作品が作られました。「夢を見る島DX」1998年12月。「ふしぎの木の実・時空の章、大地の章」2001年2月。

64になると、青年リンクと少年リンクをあやつる物語(「時のオカリナ」1998年11月)が登場。さらに「ムジュラの仮面」2000年4月が続きます。

GCになると「風のタクト」2002年12月。

GBAでは「ふしぎのぼうし」2004年11月。

いずれも、私にとっては
「最初からアクションにヒーヒー言っているわりに、なぁんとなく、先まで進んでいけるゲーム」
になっています。

今後も、ぜひ、これ以上にはアクションがむずかしくならないゲームであってくれることを祈らずにはいられません。

あぁ、後日、FCの「裏ゼルダ」もやってみましたが・・・さすがにこっちは、無理でした。
本屋の大将の目は確かだったことになりますね。笑

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