タライが降ってくる話　（ちびロボ　他）

手のひらに乗る程度のちいさなロボット、ちびロボを操作して、いろんな作業をさせたり、家族の問題を解決したりする不思議ないやし系（？）ゲーム「ちびロボ」。
この中で、ちびロボの活動条件を左右するのが充電状態。電池切れになると、ちびロボは動けなくなってしまうため、頻繁にコンセントから充電する必要があります。ところが、なぜか、充電が完了した時、上空からタライが降ってくることがある！
毎回ではないのです。ランダムらしく、なぜ降ってくるのかも、公式には不明ということになっています。（一応、謎の登場物体：コンセントマンがあやしい・・・という話はあるのです。しかし、謎は謎のまま終了してしまいます。）

なぜか、日本では上から非常識にも「降ってくる」物というと「タライ」ですねぇ。ギャグ的シーンの定番です。
「ちびロボ」以外のゲームでも、「タライ」は登場します。
たとえば、鋼の錬金術師。現在ＰＳ２で発売されている３作では、いずれもエド君が路上の物体を錬金して、なぜか「タライ」を作ることができる場所というのがあちこちにあります。錬金された「タライ」は、どういう事情なのか勝手に上空に舞い上がり、敵ユニットの頭上に降ってくることになっています。見ていて笑えるシーンなのですが、これが結構便利で・・・つい、そういう場所を見つけると「タライ」を作ってしまう私です。

ちょっと前になると、ファイナルファンタジーＶＩＩＩにも「タライ」が登場しました。
ファンタジーの世界に「タライ」が降るのですよ。めちゃくちゃなシーンですよね。
これは、さすがにしょっちゅう発生するシーンではなく、特定のイベントでしか見ることができません。まぁ、ＦＦで始終「タライ」が降ってくるようでは、プレイヤーがひいてしまうでしょう。
ＦＦ８では、ＦＦシリーズでは売り物の１つである「召喚獣」の扱い方が特殊です。入手方法にも凝ったものが多く、その１つがトンベリです。
ただでさえ強敵の１種である魔物のトンベリを２０体以上たおしていることが条件。この条件をクリアした上で特定の場所でバトルするとランダムでとてつもなくでっかいトンベリが出現！それに勝利すればＧＦトンベリが入手できることになっています。
この、でかいトンベリが曲者で・・・強敵であることはいいンですよ。ボスなんですから強いことは許せます。なんか、妙な攻撃をするんです。ジタバタ（としか見えない）した後、上からいろんな物が降ってくる。バトルする場所は「遺跡」なんですが、どうしてそんな物が登場するのかさっぱりわからないような「日常雑貨」がバラバラ落ちてきて味方のパーティにあたる。これが、結構馬鹿にならないダメージをくらうのです。で、お約束で最後に降ってくるものは必ずタライです。笑

そういえば、女神転生シリーズの中にも「仲魔」の攻撃方法の１つに「スイートトラップ」というものがありました。どちらかというとヒーホー系とかが使う場合が多いような気がするコミカルな攻撃方法（でも、結構強かったりする）なのですが、上空からなにか物を落っことして相手にぶつける技だったりします。これ、きっちりと映像を書き込んだら、もしかして「タライ」も降ってきたりしてね。

意味もなく上から降ってくるものは「タライ」である・・・というのは、私くらいの年齢だと、どうしても「８時だよ！全員集合」というＴＶ番組のなかで行われた寸劇が出所のような気がしてならないのですが、いったい最初に「タライ」を降らせたのは、誰だったんでしょうか？
この「タライ」は、ぶつかった時のクワァ～ンという間の抜けた音も大切なので、必ず金ダライと決まっています。合成樹脂製では音がいけない。笑
つまり、木の桶の時代ではだめだったんですね。ギャグ・シーンで「タライ」が降るようになったのは、それほど歴史が古いわけではなさそうです。
だれか、私に最初に「タライ」を降らせた歴史的瞬間がいつだったのか、教えてくれないかなぁ。

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