逃げない人


私はRPGをプレイする場合、出会った敵から「逃げる」という行動をほとんどしない人です。
特定の作業をすることが目的の時、または、神経を集中して謎解きなんかをしたい状況の場合に「敵と出会わないようにする」ことはあります。(エンカウントしないようになる呪文とか、装備・アイテムを利用するわけですね)
しかし、攻略の途中で出会った敵は、バトルに勝利して先に進むことになり、戦わずに逃げるということはしないのです。

低レベル・クリアや、短時間クリアをめざすプレイヤーさんにとって、ザコとのバトルから「逃げる」ことは重要なことなのでしょうが、私は、ひたすら「かかってきなさい」状態なんですね。

なぜ、こういうことになったかというと、たぶん、ファミコン時代のRPGの影響が大きいのではないかと思います。

ファミコン時代、つまりTVゲームとしては、初期の頃、多くのRPGでは「逃げる」と不利になることが結構ありました。
一定の地域を攻略するために必要とされるレベルが決まっているRPGが多かったのです。
レベルが充分でないと、ボスに勝利するどころか、ザコとのバトルにも苦労してしまいます。
レベル上げのためのバトルが延々と必要になるようなゲームがあそこにもここにもいっぱいあったわけです。

しかも、最近のゲームのように、ザコとのバトルをすることによって
「レアなアイテムを落としてもらえるかもしれない」
「魔物が仲間になってくれるかもしれない」
「特別のアビリティを早めに覚えることができるかもしれない」
・・・等、経験値かせぎ以外に楽しめる要素があるのならいいのですが、たいていは先に進みたいのに、よけいな時間がかかるだけという単純作業だったのですね。
要は、ゲームの作り方がへただったわけです。

そういうゲームでは、新しい地域に行くたびに、たいていの場合レベルは不足ぎみです。
逃げようとしても、逃げそこなうケースが多くなります。
逃げ損なって危険な目にあうくらいなら、かたっぱしから戦いまくる方が結果的に短時間でことがすみます。
逃げても、どこかでその分の経験値かせぎをすることになるのでは、あまり逃げる意味もありません。

こんなことが度重なれば、自然と
逃げるくらいなら、蹴散らしてしまえ・・・」
という、殺伐たるゲーマーが育ってしまうわけですよ。

したがって、ファミコン時代の「低レベルクリア」は今よりうんと難易度の高い作業だったりしたんですね。笑

一方、ゲームの作り方が上手いメーカーの作品となると、普通に攻略して出会ったザコとのバトルをこなしていれば、自然とボスの場所に着く頃には充分な強さに育っている・・・という形になっていました。
こういうバトル・バランスの計算が絶妙なゲームでは、わざわざプレイヤーが「逃げる」ことによって、バランスを壊してしまってはテンポが悪くなってしまいます。
出会ったらバトル・・・私の方針は、ますます固まる一方ですな。笑

最近のゲームの作り方は目を見張るほど上手くなっていて、つまらない気分のままで経験値かせぎをしなくてはならない・・・なぁんていうことは、ほとんどありません。

それで、
「たまには、逃げてみようか」
と思ったわけです。

FF7で「チョコボックル」を強化するために逃げまくったことと、FF10のODタイプのために、とんずらしまくった時くらいしか敵前逃亡をしたことのないゲーマーなので、結構新鮮な感覚でした。
(もっとも、根がビビリ虫ですから、すでに充分強くて、逃げ損なっても危険が少ないパーティでプレイしたんです。苦笑)

私が知っている中で「逃げる」ことが最もヤバいゲームは「満月」の時の女神転生
このシリーズには「月齢」というものがあって、新月〜三日月〜半月〜満月〜立待月〜居待〜寝待・・・って具合に「今」の状況が変化しているわけです。
(シリーズによっては、これが「月」以外の呼び方をされることもありますが)
月齢によって、敵のテンションみたいなものが変化しますので、会話する場合などには前もってチェックする必要があるのです。
「満月」の日には、敵がパァァ〜っと「ハイ」になっちゃっていますので、話しかけても上手くいかなかったり、「逃げよう」としても逃がしてくれないことになっています。
プレイしていて一番危険な時期ということですね。

で、悪のりして、わざわざ満月(にあたるゲーム設定)の時に逃げてみました。
(真・女神転生IIIマニアクス)
相手は妖精「ジャックフロスト」。
プリクラ・キャラとして、ゲームをしていない女の子にまで知られるようになってしまったかわいい雪ダルマのような「妖精」です。
相手のレベルは7。
こっちは、ヴィシュヌ(93)、シヴァ(95)、ベルゼブブ(95)、メタトロン(95)・・・をアゴで使える状態。
ついでに、カプコンからの特別ゲスト出演「魔人ダンテ」が(一応元東京の街なのに)銃刀法違反を完全無視して突っ立っていたりする。
自称デビルハンターのダンテが。   大笑
どこから見ても「イヂメ」以外のなにものでもありません

こんなヤツらを前にして、ちっちゃなヒーホー悪魔は
「逃げようなんて、甘いっぜ!!」
と、のたまうのです。
   いや、自分が逃げた方がいいって、うん。

テロップで「逃げられません」とか「失敗した」とか出るだけじゃないんですね、最近は。

楽しいかも。

調子に乗って、いろんな悪魔のセリフを聞いてみました。

普通なら(話しかけても、仲魔にはなってくれませんが)紳士口調であるはずの、偉大なる魔王「アルシエル」に
「そこ、帰るなァ〜〜!!」
と叫ばれた時は、悪いけれど、腹かかえて笑ってしまった。

いやぁ・・・あれですね、うっかりTPOを考えず、酒飲んで酔っ払っちまった後の状態みたいなものかも。
うん、笑っていないで、自分も充分注意しておいた方がいいのかも・・・苦笑。

                                            もどります



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送