子供の選択肢

                     ポケットモンスター新作予約についての話



今、あちこちのゲームソフトを取り扱っているお店で、ポケットモンスター・シリーズの新作「ダイヤモンド」「パール」の予約が受付られています。(この文章は、2006年9月12日に作成しております)
ゲーム専門店はもちろん、玩具店はわかるのですが、コンビニエンス・ストアにも、でかでかとポスターが貼ってあるあたり、メジャーなゲームなんだなぁ・・・と思ってしまいます。

2種類同時発売なのですが、今回も、ゲームの物語内容そのものは、どちらをプレイしても、変化はないだろうと思います。
どこが違うのか・・・というと、主に出現するポケモンの種類が違っているという点だけなのでしょう。(いままでが、そうでしたから)
「ダイヤモンド」にしか出現しないポケモン、「パール」でないと捕まえられないポケモンというものがいて、全部のポケモンを入手しようと思ったら、もう一方のソフトでゲットされたポケモンを通信交換でもらいうけるしかない・・・・・・そういうことになっているのだろうと思います。


金銭的に余裕がある「大人ゲーマー」である私の場合は、予約受付開始とともに、あたりまえのように「ダイヤモンド」も「パール」も予約をしてきました。
先着順に、予約特典のフィギュアがもらえることになっていますので、それをほしがって初日に予約に行くあたり、自分でも笑える。
2本同時にプレイできるはずもないので、どちらか1方を先行プレイすることになるでしょうし、どうしても1方だけを重点的にプレイすることになるのは間違いないのですが・・・・・さっさと押さえておかないと「売り切れ」ってこともあります。2本同時予約だと、さらに特典がつきますから、どうせ2本とも買うのなら、急げ急げってことですね。

でも・・・・・・
少ない「お小遣い」をやりくりして、ゲーム・ソフトを買っている少年少女ゲーマーの場合は、そんなぜいたくを言っているわけにもいきません。
「ダイヤモンド」にするか、「パール」にするか・・・・・・考え抜いて、どちらか一方を予約してきた子供たちは、きっといっぱいいることでしょう。



実は、私が毎日のように立ち寄る近所のスーパーマーケットの玩具売り場では、早々に
「ダイヤモンド 予約特典 終了いたしました」
という文字がポケモンのポスターに書き込まれました。
ついで、2本同時予約の特典も終了。
1番最後に、(昨日9月11日) 「パール」の予約特典も終了した・・・という表示が書き込まれたのです。

う〜ん、今回、我が家の近所では、圧倒的に「ダイヤモンド」の人気の方が高かったようですね。



ゲームコーナーで入手したアイテム達
彼らにゲームの中で会える日が近づいてきました

カイオーガは・・・通信で持込できるんでしょうね?



その昔・・・・・と、いっていいくらい前の話になりそうですが、1番最初のポケモン・ゲームが発売された時、私が住んでいた岡崎の街では、「赤」の方の売れ行きが「緑」を大きく上回り、いつも「赤」だけが「売り切れ」状態だったのを覚えています。

ポケモン・シリーズをプレイした方ならご存知でしょうが、「赤」と「緑」はGBAに移植された「ファイアレッド」「リーフグリーン」の原型です。
どちらのゲームも、物語は同じ。
違っているのは、野生ポケモンで登場する種類だけでした。
伝説の鳥ポケモンと呼ばれた、ファイアー、サンダー、フリーザーも、さらに最強のポケモンとも思われたミュウツーも、「赤」「緑」いずれでもゲットできたのです。

それでも、なぜか「赤」にばかり人気が集中する。
不思議に思って、近所の子供たちが集まっている場所で質問してみました。

「ポケモン知っている?」
「やっているよ。」
「どこそこまで、行ったんだ。」
「○○○○をゲットしたんだぜ!」

どの子も皆プレイしていたようです。

「どっちを買ったの?赤?それとも緑?」
「赤!!」

きっぱり、声をそろえて「赤」ばかりでした。

これじゃ、どうやっても、150種(ミュウをのぞく)コンプできないでしょうに・・・・・


内容が同じなのに(小学館の学習雑誌を初めとして、いろいろの雑誌に、ゲーム内容は同じであることが、ちゃんと書かれていました)、なぜ、子供たちは「赤」をほしがるのでしょう?

聞いてみたら、答えは簡単でした。

だって、リザードンの方がかっこいいじゃん!

・・・・・・・・・・・。

ポケモン「赤」のパッケージには、リザードンのイラストが描かれていたのです。
ちなみに「緑」はフシギバナ。

念のために書きますが、リザードンというポケモンは、ゲームの最初にプレイヤーに与えられるポケモン(3種から1体を選択)のうち「ヒトカゲ」というポケモンを選んでおくと、それが成長し、進化して「変身?」していった姿であるわけです。

「赤」を買っておかないと入手できない・・・というポケモンじゃないんですよ。
「緑」を買っても、最初のポケモンでヒトカゲを選び、それを育てれば、ちゃんと仲間になってもらえることになっています。

それでも、子供たちはパッケージのイラストにひかれたんですね。
かっこいいリザードンが描いてある「箱」のほうが、買いたくなっちゃったわけです。

むむむ・・・・・、たかがパッケージ、されどパッケージ。
売れる品物を作るということは、たいへんなことなんでしょうねぇ。

でもさ、そこまでこだわって「リザードン」が描いてある「箱」を選択したのに、ろくにその「箱」をたいせつにしないで、ポイ捨てしてしまう子供が多いのって・・・・・・どういうことなのサ?!
このあたりが、大人としては、さっぱりわからなかったりするんです。



いや、子供の感覚だけじゃないかもね。
大人にも、いたんですよ。
「赤だよ、赤。あの、リザードンのパッケージがいいんだよ。わからんのか?」
と、私に胸はって持論を展開した大人プレイヤー。

そりゃ、好き好きなんで、かまわないのだが、それなら、なんで君は、最初のポケモンにゼニガメを選択しているのかね?
「きまってるじゃないか。ゼニガメがかわいかったからだよ。」

つまり、なんだ、大人だって、けっこうチャランポランなことを考えているってことなんだな。うん。






ちなみに、ポケモン金・銀は、パッケージにホウオウとルギアのイラストが描かれていました。
こちらも、物語内容そのものに違いはありません。
入手できるレベルに違いがあるものの、ホウオウもルギアも、両方のソフトでゲットできることになっていました。

ここでも、我が家の近くでは、ルギアのイラストが描かれたパッケージである「銀」の方が、圧倒的人気をほこっていたのです。
う〜ん、ルギアの方が、ホウオウよりも人気があったのかなぁ?



GBAバージョンになると、話が少々違ってきます。
物語の進行そのものは、きわめて類似しているのですが、伝説と呼ばれるようなポケモンが1方しかゲットできない・・・・・というシステムになってしまったのです。

たぶん、子供たちは、よけいに考えこんだことでしょう。

「ルビー」「サファイア」の場合、我が家の近所では「ルビー」に軍配が上がりました。
グラードンをほしがったプレイヤーの方が多かったことになります。

「ファイアレッド」「リーフグリーン」は、新イラストになりましたが、やはり「リザードン」と「フシギバナ」のパッケージ対決になり、「リザードン」のほうに軍配が上がりました。
他の地域では、どうだったのでしょうか?




今回、「ダイヤモンド」と「パール」では、伝説ポケモンの選択問題がありそうです。
でも、正直なところ、お店の宣伝映像を見ただけでは、私には、どちらのポケモンがいいのか、よくわかりません。
どっちも、同じようにカッコイイ(死語でしょうか?笑)気がします。
強さは・・・プレイしないと、わからないでしょう。

でも、人気は、圧倒的に「ダイヤモンド」みたいです。

子供たちの情報網では、「ダイヤモンド」でゲットできるポケモンの方が、よほど人気が高いのでしょうか?



そんなことを考えながら、たまたま、お店に同行していた大学生の娘に
「ダイヤモンドの方が、人気が高いみたいだねぇ。」
と、話かけました。
すると、彼女は、あたりまえのように答えたのです。

「ダイヤとパールなら、普通ダイヤがほしくなるからねぇ。」

え・・・・・・・・

もしかして、宝石関係の話でしょうか?
まぁ、普通に考えたら、ダイヤモンドの方が値段が高そうな気がしますが・・・・・
   (すみません、私貴金属宝石関係まったくのシロートです)

「ポケモンの話だが・・・・・」
「ポケモンでも、ダイヤとパールと聞いたら、子供ならダイヤでしょう!」

そう・・・・・なのか?
少なくとも、私よりは、うんと年齢が「子供」に近い、若い彼女の意見です。
う〜〜ん、そうなんだろうか?


でもさ、それでいくと、「金」「銀」の時には、当然「金」の方が人気があってもよさそうだったわけです。
貴金属としての値段ならばね。
でも、実際は「銀」の方が人気がありました。




結局、本当のところはわかりません。

どこかに、ポケモンをプレイしそうな年齢の子供たちが集まっていたら、ぜひ、このへんのところの意見を聞いてみたいと思っているところです。


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