漢字を利用したパズルゲームについて


猛暑だったもので・・・・・携帯ゲーム機でかる〜く楽しめるゲームがないものかと思い、パズルゲームをいくつか入手してきました。
クーラーが利用できる部屋に逃げ込んで、ゲームでもやろうと考えたんですよ。苦笑

その1本が「ジュクゴン」。
2字の熟語を利用して作られた「落ち物タイプ」のゲームです。

6行ある画面に上から漢字が1つ落ちてきます。
プレイヤーは、これを誘導して熟語を作ります。
熟語は縦書きなら上→下、横書きならば左→右で単語になっていなければなりません。

たとえば「愛知」という県名を作る場合、

   愛知

   愛
   知

ならばOKですが、「知愛」じゃダメなんですね。


熟語を作ることに成功すると、その熟語の意味が画面左側に解説されます。
そして、同時にその文字に使用された漢字が画面から消滅します。
時間内に、画面にあったすべての漢字を消すことができればクリアになります。

1つの画面の問題は90秒程度です。
短時間で自分がどの程度、漢字をしっているかを確認したり、あたらしい熟語をおぼえて、生活に役立てたりして楽しみましょう・・・・・・・というゲームらしいのですが・・・・・・・。







「熟語が学べる面白パズル!!」という宣伝文句ですが、ゲームが落ちものタイプであるため、知らない熟語をたまたま発見できても、時間に追われ、じっくり表示される「辞典の解説」を読んでいるヒマなどありません。
「解説」に気をとられていたら、すぐに文字がつまってゲームオーバーになってしまうのです。
また、落ち物ゲームにはテンポも重要ですから、「解説」を読むために、いちいちポーズをかけていたんじゃゲームにならないんです。
だから、せっかく「解説」が表示されても、それを知識のために活用する余裕がないのです。

また、ゲームであるために利用される2字熟語は、たいてい、普段そんな単語利用するか?・・・というものばかりが登場します。
するとどういうゲームになるのか?

せっかく「知らなかった熟語」を見つけても、ろくに「学べ」ないのです。
熟語そのものが、時間に追われるゲームの中で、記憶に残ることがあまりありません。
   プレイヤーは、次に消すべき漢字を探しているんです。
「解説」が読めない状況では、ますます「記憶」に残せません。
とりあえず、このゲームをプレイしてボキャブラリーの貧困をなんとかしよう・・・・・ということは無理と考えたほうがいいでしょう。




じゃぁ、新しいことを無理に覚えようとしなければ楽しめるゲームであるのかどうか?

まず、知らない熟語は作りようがありませんので、ゲームが進みません。
私は、自分がそれほど漢字が苦手な日本人だとは思っていなかったのですが、初級であっても、すぐにゲームオーバーになってしまいます。
そりゃもう、あきれるくらい「熟語」を知らない人間!!ってレベルです。

初級でも参加できないようでは、どうしようもありません。困ってしまいましてねぇ・・・・・

このゲームには、テーマ・モードという場所がありまして、そこに行くと、ちょっとマニアックではあるけれど、そのテーマに関係した熟語ばかりが登場することになっています。
でね、初級でもゲームオーバーのダメ人間がテーマで遊べる場所に行ってみたわけですよ。

テーマにもいろいろありまして、一般的なものならば、「県名」「県庁所在地名」というものがあります。
関東地方在住のプレイヤーさんなら、「山手線の駅名」というのは、いかがでしょう?
中国文学が趣味の方は「三国志の武将の名前」「水滸伝の登場人物の名前」「中国の地名」というテーマもあります。
そうかと思うと、「日本の元号」「色の熟語」「日本の空母・戦艦」「雲の名前」「組長以上の新撰組の人名」・・・・・いろんなテーマがそろっています。

もうね、知らないテーマの場合は、まるっきり手がでないような問題になること、間違いありません。

でも、特定のテーマに詳しい場合は参加できることになります。
というか・・・・・・・
今度はその「テーマ」の熟語なら充分知っているわけですから、いくらでもどんどん消していけちゃうんです。
1つクリアすると、続いて次の面。さらに、次の面・・・・・
いつまでもゲームが終わりません。

私の場合、県名、県庁所在地、山手線、新撰組あたりは、途中でいいかげん飽きてきて、自分で電源を切りましたよ。




つまり、初めてプレイをすると、まったくできないか、終わらないくらい続くか・・・どちらかのゲームになってしまうのです。


ゲームの面白さというのは、
「クリアできるだろうか?」
「・・・あぁ、ダメだった、次こそクリアするぞ・・・」
「よし、今度はうまくできた!」
・・・こういう緊迫感が重要なのだと思います。

まったく参加できなくても、飽きるほどいくらでもできてしまっても、両方面白くないんですよ。
そう考えると、残念ながら、このゲームは、おすすめできません。





別の面から考えても・・・・・・

熟語の「上」になる漢字を1番右端の列に落としてしまったら、それだけでクリアができなくなってしまいます。

たとえば、テーマ「県名」で「愛」という漢字を間違って右端の列に落としてしまったらゲームオーバーです。
県名で「愛」の字が下にくるものが存在していないからです。
こういう、どうしても熟語にできそうもない組み合わせの漢字が・・・結構あるんですよ。
このゲームでは、そういうフォローがされていないんです。

漢字を落ち物ゲームに利用することが、まずたいへんにむずかしいことだろうと思うのですが、それにしても、まだまだシステムに改善の余地があるでしょう。


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