歯止めがほしい

                                    ポケモンレンジャー


最近、ゲーム関係の「特別配布」の類がずいぶんと増えましたね。

お気に入りのゲームに、通常のプレイでは登場しない「アイテム」などを、
期間限定で、特別にダウンロード!
なぁんてCMを見てしまうと、
「万難を排して、行かねばならぬ!」
・・・・・・と、思っちゃったりしてね。おいおい・・・・・

「おいでよ、どうぶつの森」では、ゲーム内に登場する「家具のデータ」をもらうために、すでに3度、期間限定特別配信にでかけました。

「どうぶつの森e+」では、ゲーム内に特別の「どうぶつさん」を出現させることができる「カード」が「付録」としてついている「雑誌」を2種購入しました。

ポケモン・アニメーション映画チケットを購入すると、各種ポケモン・ゲームに、特別のポケモンがゲットできるようになるデータがもらえます・・・という類は、毎回のようにいそいそと「前売りチケット」を購入、引き換え時期にゲームを持って、データをもらいに行きました。
いい歳こいて、いまだにアニメ映画のチケットを買おうとすると実は少々人目が気になるのですが、
「いやぁ、前売りチケットにゲーム関係の特別引換券が付いているんでねぇ。引換券目的ですよ、はっはっは・・・」
とか・・・・・妙に胸張ってチケット販売所に行ったりする。
本当に引換券だけがほしいのなら、「子供用チケット」の方が安いわけなのだけれど、ちゃんと大人用チケットを買って、映画が公開されると、今度は、子供のつきそいみたいな顔をしながら、きっちりポケモン映画も見に行っている・・・・というわけ。笑

今なら、ポケモンセンターで「なみのりピカチュウ」「そらをとぶピカチュウ」を配布しま〜す・・・という時(2005年春にありました)には、迷わずポケセン名古屋に並びに行きました。


なんか・・・・・書いている自分も、「ヒマ人だなぁ〜」と思ってしまいますね。

そのゲームをプレイしていない人には、たぶん、まったく興味のないことなのでしょうが、自分がやっているゲームの話となると、無視できないんですよ。

ほら、たとえばです・・・・・・

○月○○日から期間限定
XXXXXXのお店で、特別配布
あなたの「ファイナルファンタジーXII」に14体目の召還獣データをプレゼント


なぁんて広告があったりしたら、FFファンで出かける人多いでしょ?

また、もしも・・・・・・

○月○○日から期間限定ダウンロードサービス!
なんと!あなたの「ドラゴンクエストVIII」に主人公が装備できる「ラグナロク」をさしあげます。
入手方法は、こちら・・・


なぁんて言われたら、ドラクエ・ファンは調べちゃいますよね。
(え?ラグナロクならFFだろうって?いやぁ、今回FFXIIに、ロトの剣もどきの「トロの剣」という武器が実際登場しましたので、そのうちDQにも、なにか出てくるんじゃないかなぁ〜〜〜なぁんてね)



まぁ、そういう「ファンなら気になる」特別プレゼントがいろんなゲームに存在しているっていう話なんです。




今年の夏に公開されるポケモン映画は
「ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ」
といいます。

毎回のポケモン映画の前売りチケットについてくる「特別配布」が今回もありまして、前売りチケットを買うと、「ポケモンレンジャー」のゲームソフトにWミッションデータがもらえる引換券が付いているのです。

映画の前売りチケットを買って、引き換え期間に所定のお店に「ポケモンレンジャー」のゲームソフトと、それを動かすためのDSを持っていくと、ゲーム内に、通常のプレイでは出現しない特別のミッションが2つ入れてもらえることになります。
「ポケモンレンジャー」をプレイして楽しんだ人で、夏のポケモン映画を見る予定の人は、ぜひ、このデータをもらって、特別のミッションをしてみるといいでしょうね。

うん・・・・・・ここまでは、問題ないのです。
映画の前売りチケットを買ってくれた人への特別サービスってことですから。まぁ許せる範囲。笑

問題は、この先です。


実は、この前売りチケットで「ポケモンレンジャー」に入れてもらえる「特別のミッション」で入手できたアイテム(具体的にはポケモンのたまごです)を、さらに後日、別のゲームソフトに送りつけることが可能になっている・・・・・というのです。
送り先のゲームソフトは、現在まだ発売されていません。今年の秋に発売が予定されているのです。ポケットモンスターの最新作ですね。

この作業をすると、送り先のポケモン・ゲームの最新作で、その「特別」のたまごが孵化し、普通にゲームをプレイしただけでは絶対にゲットできないポケモンが入手できることになっているのです。


つまり・・・・・・・
ポケモンの最新作で、特別のポケモンを入手したいのであれば、

1:2006年夏のポケモン映画の前売りチケットを買う。
2:「ポケモンレンジャー」のゲームソフトを買う。
3:引き換え期間内に、Wミッションのデータを「ポケモンレンジャー」に入れてもらう。
4:「ポケモンレンジャー」のゲームを、シナリオ・エンディングまで終了させる。
5:プレイできるようになったWミッションで、たまごを入手する。
6:秋に発売されるポケットモンスター・シリーズの最新作ソフトを買う。
7:「ポケモンレンジャー」から「ポケモン最新作ソフト」にたまごを送りつけて、孵化させる。

これだけの作業が必要になってしまうのです。
一部の作業順番は、このとおりでなくてもいいのですが、「前売りチケット」「ポケモンレンジャー」「ポケモンシリーズ最新作ソフト」の3点が必要になることは絶対条件です。


「ポケモンシリーズ最新作ソフト」に興味がない場合は、問題ありません。
「ポケモンレンジャー」をすでに買ってプレイしていて、映画も見る予定、もちろん秋のポケモンゲームの新作も買う予定でいる人の場合も、問題はありません。

でも、「ポケモンシリーズ」のファンで、最新作に「特別のポケモン」がほしいのに、「ポケモンレンジャー」というゲームソフトに関心がない人は困ってしまうわけです。
今までの例でいけば、最新作のポケモンゲームを買えば、前売りチケットで「特別のポケモン」がもらえたわけです。
でも、今回は、中間段階で「ポケモンレンジャー」を買わなければならない。
ついでに言うのなら、それをクリアしなければならない!

最近、ゲームソフトも映画チケットも、お値段高いですからねぇ。
子供にとって、お小遣いのやりくり、たいへんなんですよ
それなのに、
「ほしかったら、こっちのゲームも買ってね」
というのは、やりすぎなんじゃありませんか?
これじゃぁ、一種の抱き合わせ販売になってしまいます。

売れると思いますよ。
この「特別配布」のために、最初「ポケモンレンジャー」をプレイする予定がなかった人で、あわてて購入した人・・・・・けっこういると思います。

「ポケモンレンジャー」は、「ポケットモンスター・シリーズ」に登場する多数のポケモン・キャラを使ったゲームですが、どちらかというと、アクション要素を必要とする初心者向けRPG
コレクション要素も高い「ポケモン・シリーズ」(こちらは、アクションをほとんど必要としないRPG)とは、かなりターゲットの年齢層にも違いがありそうです。
ポケモンレンジャーより、普通のポケモン・シリーズの方が、うんとプレイヤーのはばが広いのです。
私のまわりには、初期のポケモン・ゲーム(赤とか緑)からのポケモン・ファンで、今でも新作をプレイしている「大人プレイヤー」が何人もいますが、そういう年代の人は、「ポケモンレンジャー」に関心がありませんでした。

「ポケモン」が好き・・・であっても、「ポケモン・ピンボール」「ポケモン・ダッシュ」「ポケモン不思議のダンジョン」「ポケモントローゼ」「ポケモンレンジャー」などなど、すべてのゲームに親しんでいるわけではないのです。
それぞれ、ターゲットになる年齢層がありますし、ゲーム内容にも趣味の違いがあります。
別傾向のゲームを同じポケモンであるからと言って、販売数拡大のために、安易に組み合わせて
「買ってね。」
というのは賛成できません。

この種の販売戦略が成功すると、後日、他のゲームにおいても、似たようなことが起きてくるのではないか・・・という不安があります。

プレイヤーとしては、ぶつぶつ文句を言いながらも、目的のためには、必要と思わなかったものまで購入することになるでしょう。

そろそろ、どこか別の方面から、一定の歯止めをかけておく必要があるのではないか・・・そんなことを考える今日この頃です。

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