波長の問題?


今年の春は、思いがけない入院問題のドサクサで、せっかく入手したのにプレイしないまま放置されたゲーム・ソフトがいくつもあります。

退院後、まず途中になっていたゲームをクリアし、遅ればせながら、他のゲームにも挑戦中です。

後回しにされていたゲームの1つが「ポケモンレンジャー」。
後回しになった理由は、RPGというより、アクションの要素が高そうなゲームであること。
つまり、うまくクリアできるか、自信がなかったんですね。
もう1つ、ゲームのターゲット年齢層が低そうであること。
(自然と、シナリオがお子様にわかりやすい内容になりがちです。年少者にわかりやすく、大人も楽しめる物語を作るというのは、製作者にはたいへんなことですから・・・あんまり無いのですよ。実際にプレイしてみたら、シナリオはお子様向けでしたが、各所にある会話内容に結構ひねりが加えてあり、大人でもニヤリとするシーンが多数ありました。)


ところが、そのうち、夏のポケモン映画前売り券を買って、「ポケモンレンジャー」にWミッションを入れてもらうと、そこで入手できる「たまご」が、秋のポケモン新作に重要な役割をもっている・・・という情報が入ってきました。

私、今回も秋に発売予定のポケモン・シリーズの最新作(ダイヤモンドとパールだそうです)は、優先順位高めでプレイするつもりになっているのですよ。
もちろん、なんとかして登場するポケモンを全種集めてやろう・・・と思っているわけです。
コンプに大切な「特別のポケモン」を入手するためには、この「ポケモンレンジャー」のWミッションをクリアしなければならない・・・・・・あせりました。
まったくの手付かず状態だったものですから。

とりあえず、前売りチケットの説明を読んだら、Wミッションの引き換えには、DSと「ポケモンレンジャー」のソフトさえあればOKということでした。
どこそこまで、ゲームを進めておいて下さい・・・・・という条件はなかったのです。
ただし、そのWミッションというものは、プレイするための条件が付いていました。
シナリオ・イベントを進めて、1度エンディングを見ている必要があったのです。

クリアしていないソフトだと、折角Wミッションを入れてもらっても、それを選択させてもらえないのです。


まずは、最寄の引き換え店で、ソフトにWミッションを入れてもらってきました。

こいつを、クリアしないといけないのか・・・・・・・汗

その引き換え店に新着ゲームを紹介するためのでっかいTVがありまして、春先に「ポケモンレンジャー」のゲーム画面を見ていたんですよ。
なんだか、ベーゴマみたいなものとヒモを使って(予備知識がない状態だったんで、そう見えちゃったんです)、ポケモンをグルグルと取り囲む。
すると、一定数グルグルに成功すると、そのポケモンが仲間になる・・・・・という感じの映像でした。

手先の器用さと、すばやさが必要になりそうなゲームです。

ヤバイです。

アクション、だめなんですよ。

もちろん、捕まえようとしているポケモンがじっとしていてくれるはずはありません。
当然、チョロチョロと動きまわるでしょう。
    あのぉ〜、ポロック投げつけて、しばらくじっとさせておくこと、できないでしょうか?
また、たとえ大人しいポケモンだって、まわりでへんなことをされれば、その「ベーゴマ」「ヒモ」相手に攻撃もしかけてくるに違いありません。
(ポロックありませんでした、このゲーム。でも、じっとさせるための戦略は存在しました。)

規定の回数をグルグルするのはたいへんそうだなぁ・・・・・と思っていたところ、実際にプレイした方のブログに
「ぐるぐる回数20回!」
なぁんて、さらっと書いてあったりします。

え・・・20回?
(いやぁ、実際冗談抜きで、ボス扱いのポケモンをキャプチャーするためには、15回以上のグルグルが普通に必要になりますね。エンディングの後で挑戦できるようになるメタグロスなんか、30回囲む必要がありました!)

5回くらいに、おまけしてもらえませんか??
     最初から、不安そのものですね。



目指せ!秋のポケモン・コンプリートですから、まずは挑戦してみることにしました。

どうにもダメそうだったら、ゲームの上手そうなどこかの少年をつかまえて、クリアしてもらっちゃおう・・・・・。
おいおい、やる前からそれかよ。



やってみると、かなり頭脳プレイでなんとかなってしまうゲームのようです。

手先が器用で、すばやいプレイヤーであれば、相手の行動を見極めた上で、パパパッとグルグルを成功させてしまうこともできるのでしょうが、トロいプレイヤーにも攻略のための戦略が用意されています。

比較的ぐるぐる回数が少なく、仲間にしやすいポケモンを捕まえてきて、それにアシストさせると、目的のポケモンがじっとしていてくれたり、普段より少ない囲み回数でOKになってくれたりするわけです。
この「上手い組み合わせ」を考えて、行動範囲にいる「アシスト用」ポケモンを仲間にしておけば、どうにかこうにか、進めてしまうんですね。

「上手い組み合わせ」は、オリジナルのポケモン・ゲームに登場する「攻撃に関する効果」の組み合わせなんかを参考にすれば、たいがい正解みたいです。

もちろん、少しでも有利にできるように、たっぷりと時間をかけて「経験値かせぎ」もやっておきます。
自分がトロいことは充分承知なので、ここで時間をけちってはいけません。

目指せ!秋のポケモン・コンプリート!!

このために、ほとんど意味もなく、単なる経験値かせぎのためにキャプチャーのターゲットとなった多くのポケモンさん・・・・・・ごめんなさい!!
ちゃんと、リリースしましたので、かんべんしてください。




で・・・・・・、快調にスタートしたのですが、やはり私はトロいゲーマー。
当然のように、問題が発生しました。

頭脳プレイだけでは、どうしようもない相手が出現したのです。

ポケモンの名前はリザードン。

これ、リザードンが悪役という話ではなくて、敵対組織は別にいるんです。
その敵対組織の連中が、なにかリザードンにちょっかいをだして、その結果リザードンが苦しみだした。苦しくて、大暴れしている。なんとか、助けてやらなくちゃ。
ねぇ、リザードンをキャプチャーしてよ!
・・・・・・・という、救出シーンなんですよ。

もちろん、助けてやりたいんです!
ポケモン赤・緑の時代から、リザードンは特に思い入れのある大好きポケモンですしねぇ。

でも、困った。

苦し紛れ状態のリザードンは、画面をウロウロしながら、上空にむかって炎をしばしばはきます。すると、その炎が分散して、フィールドのあちこちに火の玉が障害物として残ってしまうんですね。
これにさわったら、大ダメージ&グルグル回数のやりなおしです。
ボス扱いなので、グルグル回数が多い!!
規定数11回。

この、フィールド上にある多数の障害物となると、頭脳労働だけじゃ解決しないんです。
どうしてもアクション・テクニックが必要になってしまうのですよ。

あんな場所で、11回もグルグルできるかぁっ!!

というわけです。
なんのことはない、プレイヤーがトロい・・・・というだけの話です。

邪魔な火の玉を上手によけるように囲んでみたり、いっそ、ダメージ覚悟でどうしても邪魔な火の玉をあらかじめ消してみたり・・・・・・・・
それでも、うまくいかない。
全然ダメで、お話にもならない・・・というのではなくて、どうも、あと1回か2回囲めば成功する・・・というところまできているのに、最後のつめが甘い!苦笑

何度も失敗して、DSを投げ出して(えぇ、もちろん壊さないようにソッとね)、しばらく頭を冷やすわけです。
で、また、「セーブしたところから」やりなおしするんですよ。

問題は、ここ!
セーブしたところから

このゲームには、あちこちにセーブポイントがあります。
各種のポケモン・ゲームの場合、ボスなどとのバトルの直前でもセーブができました。
ですから、バトルに失敗しても、すぐ、もう1度そのバトルに再度挑戦することができるわけです。
でも「ポケモンレンジャー」では、決まった場所にあるセーブポイントでないとデータの記録ができない。

リザードン救出の場合は、直前にイベントシーンが必ず入ることになっているのです。
そう、リザードンが苦し紛れにあばれだす原因を作った「敵対組織」の連中が登場して、ペラペラとしゃべりまくるイベントです。


この「ポケモンレンジャー」の敵役は、ゴーゴー団という名前の組織です。
一種のマッド・サイエンティストをボスに頂き、その4人の子供(かなりのろくでなし)が幹部を務めるという、だれが見ても身勝手な迷惑組織です。
こういう組織は、「ポケモンと仲良くし、その協力を得て、自然を守り、困っている人には手をさしのべよう」という目的で設立されている「ポケモンレンジャー」が相手をしなくてはならないものではなく、ハッキリきっぱり「警察」のご厄介になる話なのですが・・・・・まぁ、そこは、つっこまないことにしましょう。

この組織が、かなりうっとおしい連中なんですよ。

なにしろ、話をわかりやすくするために、物語の解説役も一手にひきうけているような「悪の組織」ですから、聞いてもいないのに、何からなにまで、しゃべることしゃべること。

その点は、まぁ、ゲーム進行上やむをえないのでしょうから、納得するとして・・・・・困ったことに、このゴーゴー団の4兄弟が、どうしても好きになれない!!
つか、私どうしようもなく「嫌い!」


なんか、4人そろって登場すると、毎度のように、ギターだのヴァイオリンだの(この楽器の組み合わせ自体、無謀?)演奏して、無駄なアピールをしまくる。
1番最初に登場したシーンだけであるのなら、「初対面の挨拶」なんでしょうから、許すとして、何べんでも、これを見なければならないのは苦痛そのものです。

プレイヤーの私と、波長が合わない相手だったんですね。

この「波長が合わない」というのは、本当に当人にとってはどうしようもないことなんですよ。


学校でも一般社会でも
「挨拶は大切である」
と、よく言われます。

まったく、そのとおりのことで、ちゃんとした「挨拶」ができないようでは、社会生活は営めません。

また、演劇にしろ、物語にしろ、日本では「形式を重んじるシーン」「繰り返しの美と笑い」「きまり文句へのこだわり」みたいなものがあります。

この2つのせいで、シリーズ物には、毎回似たような場面が登場します。

「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します。」
とくれば、映画、フーテンの寅さんシリーズの決まり文句です。

なにか悪事を働き、役人に追われる時代劇のヤクザ者であっても、訪問先の親分の玄関先に入ると
「お控えなすっておくんなさい。手前、生国とはっしますところ○○です・・・・・」
と、形の決まっている「挨拶」をすることになっています。

「水戸黄門」のTVドラマを45分くらい見ていると
「控えい、控えい!
 ここにおわするお方を、なんと心得る。
 先の副将軍、水戸光圀公にあらせられる。
 頭が高い。控えおろう!」
印籠を高々と掲げた助さん、格さんが、主役の紹介をする「お待ちかね」のシーンがあるわけです。

特撮ドラマの主人公が、悪の秘密結社相手に名乗りをあげたり、「変身」したりするシーンでは、その場にいる悪の怪人などは、バトルをストップして、大人しく待っていなければならないことになっています。笑


こういう「お約束」を意識しているのか、ゴーゴー団の4兄弟は、出てくるたびに、同じセリフをしゃべり、演奏しまくる。
これが、私にとっては、いけない。

まず、「お約束」のシーンが受けるのは、テンポがいいからです。
セリフにリズム感がととのっていることが大切。
シーンそのものが、長すぎてもいけない。
そして、それが丁度いい場所に挿入されていることも重要です。

4兄弟の場合、あまりテンポがよろしくない。
セリフをしゃべって、演奏シーンが入って、さぁ、じゃぁ、次の人・・・これが4回。
リズムがぶつ切れです。
もちろん必要時間は長くなります。
1番いけないのは、セーブポイントから、ボス扱いのバトルまでの間に、それを延々とどうしても見なければならないこと!

トロくて失敗するのは自分が悪いとしても、助けなければならないリザードンをうまくキャプチャーできなくて、すぐにでも再挑戦したいのに、いちいちこの4兄弟のアピールを見なければならない苦痛!!

じゃまだ、そこをどけぃっ!!・・・・・思わず叫びたかったよ!

シーン・スキップ・ボタンがあったら、まちがいなく押していましたね。

4人目の兄弟が、エレキギターっぽい楽器型キャプチャー装置をハードなロックンローラーもどきに演奏する場面などは、
「アホか、この男?!」
と思っちゃった。

Devil May Cry 3で、主人公のダンテが、この4人目と同じようなムービーを見せてくれます。
強敵ネヴァンが変化したギターをひき、武器としての機能も確認、全力を出し切って演奏を終わり倒れ掛かると、無人のはずのダンジョンになぜか「喝采」が響く(あれ、もしかして、魔物達が拍手喝采しているのか?大笑)という場面。
こっちは、めちゃくちゃスタイリッシュ!でした。
なぜか?
DMC3のムービーは、ボス戦に勝利したで挿入されるご褒美ムービーだったからです。
プレイヤーは、今さっき強敵を撃破して、その余韻に浸りながら、満足してムービーを見ているわけです。
演奏している「ダンテ」は、プレイヤー自身でもあるわけです。
これなら、スタイリッシュと感じるのは、あたりまえ。

これを、ボス戦のにもってきてどうする?

プレイヤーは、さっさとバトルをしたい。
でも、敵対組織の連中は、勝手に自己陶酔して、しゃべって演奏しまくっている。

もう、うっとおしくて、うっとおしくて・・・・・・。

助ける相手がリザードンでなく、ゲーム・クリアが秋のポケモンに影響していないのなら、正直ここで投げちゃっていたかもしれません。
それくらい、4兄弟が「嫌い」だったんですよ。


こうやって見ると、「ロケット団」「マグマ団」「アクア団」・・・・・素直な敵対組織でしたよねぇ。プレイヤーの邪魔にはならない。笑
TVアニメーション「ポケット・モンスター」に出てくる「ムサシ」と「コジロウ」と「ニャース」・・・・・彼らは偉大ですよぉ。
「なんだかんだと聞かれたら、教えてあげるが世のなさけ・・・・」
あの定型シーン、視聴者は待っていますからね。
レンジャーの4兄弟は、1度TVアニメで研究をした方がいいでしょう。




アクションがヘタという問題点に加えて、自分と波長が合わないキャラクターを敵にまわす・・・・・という2重の苦労をなんとかもちこたえて、ようやくエンディング・シーンを見たときには、プレイ時間が20時間を越えておりました。

自分の個人的問題を別にすれば、なかなかいいゲームだったと思います。

でも、いいゲームであっても、1家に1本あればいいソフト。
「マナフィのたまご」問題で、どこかのポケモン・ファンの兄弟が喧嘩するはめになったりしないか、よそごとながら、気になっている今日この頃だったりします。


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