16年後のタマネギ


ファミコン版のFFIIIは、少年4人がどこともわからない洞窟の中に、突然転落するシーンでスタートしていました。
落っこちてきたんだから、入ってきた穴は、はるか上空?出口がそのへんにあるわけではありません。
ゴブリンなんかが生息する穴の中をうろうろと進んで、なんとか外に出なくては・・・・・・そういうゲームでした。

他にできることが、まったくありませんので、ダンジョン攻略と、ひたすらバトルの繰り返しです。
DS移植版だと主人公1人だけが「落とし穴」みたいなところにはまってしまって、気がついたら洞窟の中・・・・・というスタート・シーンの変更がありましたが、ファミコンでは4人もいっぺんに落っこちたんですからネェ・・・・・よほど、大規模の地盤沈下にでもまきこまれたんでしょうか?笑


このファミコン版のスタート時点でのジョブ設定が「たまねぎけんし」でした。
(DSの場合は、すっぴんというジョブでスタートすることになっています)

4人そろって、姿だけはとってもかわいい「たまねぎけんし」。
しかし、パラメータは低いし、ろくに成長しないし、アビリティの類があるわけじゃないし、使い道はほとんどありません。

クリスタルから称号をもらうと、だれもが即、もらったジョブにチェンジしてゲームを進めたものです。
しかし・・・・・ありがちなことで、この最初の「使えないジョブ」、ある程度レベルが高くなると、とたんにすぐれもののジョブに変化することになっていたのです。
ある程度・・・・・・・
つまり、最後の戦いのために、ラストダンジョンを攻略するくらいにレベルがあがった後・・・という話ですね。

ですから、「たまねぎけんし」に始まり、「たまねぎけんし」で終わったプレイヤーは、あそこにもここにもいたわけです。

ラストダンジョンに、ごくまれに出現するドラゴンたちが持っている・・・・・と話だけは伝えられている「オニオン○○○」という超すぐれものの武器・防具が装備できるのも「たまねぎけんし」だけ。
運良くドラゴンに出会い、これまた首尾よく勝利し、さらにラッキーなことに「オニオン○○○」を入手できようものなら、プレイヤーは小躍りして喜んだものでした。

私は、運が悪かったのか、ちっとも落としてくれませんでした。
息子は、運がよかったのか、いくつかオニオン・シリーズを入手していたんだなぁ。
いいなぁ、いいなぁ。

・・・・・・・これは、あくまでも16年前の話



今回、「通信」を利用してメールのやり取りをしたプレイヤーさんだけの「おまけ」として、ウルの村で特別のイベントが発生し、「たまねぎけんし」の称号がもらえるようになっています。
せっかくもらった「隠し?ジョブ」なのだから、さっそくチェンジしてみて・・・・・・・
たいていのプレイヤーが、あきれたことだろうと思います。

弱っ!!

パラメータがね、めちゃくちゃ低いんですよ。
わりと初期に入手した息子は、ためしにチェンジしてみて
「パラメータが一桁だっ!!」
と、大笑いして喜んでおりました。
そうだろう、そうだろう。
それでこそ、たまねぎだよ。笑


RPGのお約束として、最初弱くて困ってしまうキャラが、成長すると、ある時急に強いキャラに変身する・・・・・というパターンがあります。
「急に変身」しなくても、成長度がとてもいい・・・・・というケースは多数あります。

ここに、16年前の情報を知っている人がいたりすると、当然のように期待が生まれてしまう。

いわく、

たまねぎ剣士を熟練度90以上に育て上げると、神のごとき存在になるのだ!


・・・・・・・・・・・。

ウソですよ。

たまねぎ剣士は、たとえ熟練度が90であろうと、弱いんです。

全部のジョブについて調べたわけではありませんが、たぶん、パラメータは最弱なんじゃないでしょうか?

FFIIIのパラメータは、「ちから」「すばやさ」「たいりょく」「ちせい」「せいしん」の5種類です。
熟練度が99のたまねぎ剣士のパラメータは、オール27でした。
(レベル93においての数字です。そう、ここ、レベル93、これが肝心なんです。笑))

ためしに、他のジョブのパラメータを覗いてみると、ナイトは、80・43・80・43・49、戦士が67・67・59・43・43、すっぴんがオール49。
(いずれも、熟練度はまちまちですが、上がることはあっても、下がることはありません)
剣士タイプだけじゃなく、白魔導師のパラメータより、うんと低いんです。

ハッキリ言って、こんなジョブ、使えたものじゃないんですよ。

このままじゃネ。




じゃぁ、たまねぎ剣士は、まったくの役たたずなのか?
最強伝説は、がせネタなのか?・・・・・・・というと、これは、あぁカン違い!なんです。

たまねぎ剣士というジョブは、通信できる環境にあるプレイヤーさんなら、わりとゲームの初期に入手できるものなのです。
熟練度というものは、レベルと違って上げやすいものです。
もしも、熟練度を高くすれば、それだけで神のごときジョブができてしまったら・・・・・ゲーム・バランスがくずれてしまうじゃありませんか?!
そんな都合のいい話は、どこにもころがっていないんです。

じゃぁ、どうやったら神のごときジョブになるのか?

単純な話です。

     レベル 99   これでOK

これならば、話は違います。
レベル99にするためには、もう、とっくに「最後の敵」に勝利しているでしょうし、楽しみのためにプレイを続けている段階でしょう。

「神」があたえられても問題はありません。

このレベル99の「たまねぎ剣士」のパラメータは、5種類ともが99になっております。

この場合、熟練度は99でなくてもいいです。



・・・・・・・と、言うのは簡単なんですが・・・・・・・・レベル99なんて、やすやすとなってくれるものじゃありません。

レベル99にする前に、たまねぎ剣士を「神」にすることはできないの?!・・・・・という疑問が当然わいてくるわけです。
う〜〜ん、できるんでしょうか?



赤たまねぎ、青たまねぎ、緑たまねぎ、水色たまねぎ・・・・・
相変わらず、かわいい姿のおまけジョブ



FFIIIには、多種多様の武器・防具が登場しますが、それらの中にパラメータに影響をおよぼすアイテムがいくつもあります。

たとえば、ディフェンダーという剣を装備すると「たいりょく」が+5されます。
まさむねを装備すると「すばやさ」が+10(だったかな?)されます。
ちょうろうのつえを装備すると「せいしん」が+6になるのです。

(なぐりかかる予定が、全然ない魔法使いタイプに、いい武器を装備させるのは、「せいしん」「ちせい」のパラメータをUPさせるためなんですよ。ちなみに「すべてのぼう」を装備すれば「ちせい」+10です)


こういう、ありがたい装備品は、物語の終盤になると、いろいろと登場してきます。
これを利用できれば・・・・・・・
たとえ、基本が、めちゃくちゃ低いパラメータであっても、補強ができることになるのです。
あくまでも「補強」なので、さすがに「神」には、なってくれないかもしれませんが・・・

幸いなことに、「たまねぎ剣士」最大の特徴は、たいていの武器・防具をすべて装備させることができる・・・・・・・ということです。

「エクスカリバー」もしくは「ラグナロク」を装備させれば、すべてのパラメータが+5です。

たまねぎ剣士を熟練度99にした時に女の鍛冶屋さんからもらえる「オニオンブレード」は、すべてのパラメータを+7してくれます。

「アルテマウェポン」ならば、オール+15なんですよ。

おぉっ、なんか、これならいけるかもしれない。笑

実際、レベルが90もあって、熟練度が99の「たまねぎ剣士」に、アルテマウェポンとラグナロクを装備しておけば、32ヒット、ダメージ9999(理論上ダメージ限界突破有り)で、そこいらへんのザコをけちらして歩けます。
なぁんだ、充分強いじゃん。
(そうかい?このゲーム、とんでもない「おまけ」のボスが住んでいたりするんですが・・・。神がかりのジョブがほしくなるというのは、この「おまけ」のせいだろうと思うんですよ。)


それだけなら、他のジョブでも同じことができるのでしょうが、たまねぎに限り、おまけがあるんです。

すぐれものの武器・防具がオンリー・ワンじゃない!!・・・ってこと。


ラストダンジョンのわりと上の階層に、赤・緑・黄色のドラゴンが住んでいます。
レア扱いらしく、あまり出現しません。
いずれもドラゴンなので、そこいらの敵より、うんと強め設定です。
レッドドラゴンなんか、うっかりすると最後の敵よりも「設定レベルが上」。
ぼんやりしていたら、全滅の危機です。
(初めてプレイして、魔王ザンデにこれから挑戦しよう・・・・・なぁんてプレイヤーさんの場合は、もしもレッドドラゴンに遭遇してしまったら、迷わず逃げることをおすすめします・・・というくらいに強敵です。)

首尾よく勝利することができると、もれなく貴重品のエリクサーを落としてくれます。
(ついでに、たぶん、熟練度のためのポイントがものすごく高そうです。ギルと経験値もガッポリ。)

このドラゴンたちが、今回も「オニオン・シリーズ」を持っているんですよ。

もちろん、敵がレアで、さらに落とす確率もレアですから、なかなか入手ができません。
でも、私が拾った「オニオンシールド」は、全部のパラメータが+2でした。「オニオンヘルム」は、知性と精神が+5で、さらに、どうやらこのシリーズ、あらゆる状態異常を回避してくれることになっていそうです。

したがって、ドラゴンハンティングを続けて、どんどん「オニオン・シリーズ」をゲットしていけば・・・・・・おそらく、たまねぎ剣士のパラメータは「+○ポイント」によって、ガンガン上げていけることになっているのだろうと思われます。

もちろん、オニオン・シリーズを装備すれば、攻撃力と防御力もバンと上がること間違いなしです。

これこそが、

たまねぎ剣士 最強説 の 正体

なのだろうと思うのです。


つまり

経験値をためて、レベルを高くする

熟練度を上げる

レアな武器・防具を集めて、装備を固める

これ、3つが全部そろえられた時、ようやく「うわさ」が「現実」になる・・・というわけです。
どれが、欠けてもダメです。
「熟練度を上げれば、勝手に強くなる」なぁんて甘いジョブじゃ、なかったんですよ。

プレイヤーがその気になって行動した時、初めて伝説を我が手にできる・・・これが「たまねぎ剣士」だったんです。



・・・・・というわけで、また、ドラゴン狩に出かけたいと思うのですが・・・・・・
なぁ、16年前と違って、かなり頻繁(あくまでも比較論)に出現するわりに、本当にちっとも落としてくれないな、君たち。
もうちょっと、サービスしてくれても、いいンじゃないかい?

実際、オニオンシリーズを集めようとして、クリスタルタワーをうろうろしていれば、オニオン・・・がそろうより前に、レベルも熟練度も99になってしまうかもしれないんです。
いや、なるだろうな、きっと。(私がその実例?)
      わ、笑えねぇ・・・・・・・



                                           もどります


追記:クリスタルタワーでは、レア扱いのドラゴン3種ですが、通信イベントの1つである「鉄巨人」にバトルで勝利すれば、以後、その場所にドラゴンばかりが出現する「地域?」というものができあがります。
ここでバトルをしていれば、レアなオニオンシリーズも集めやすい・・・・・ということになるのでしょうが・・・・・まず、鉄巨人がなまはんかじゃ勝てない相手だったりします。
やっぱり、甘い話は、そうそうころがっていないようです。

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