16年後の職業事情


ファミコン版FFIIIと、今回のDS版では、当然のことながら、あちこちに微妙な変化がありました。
すでに、発売から16年が経過し、FFシリーズも12まで発売されていますので、「今風」アレンジもあったのではないかと思っています。
(一番目立つのが、敵HPのインフレ化。笑。最大9体出現していた敵が3体以下になると、1体の強さが変更されてしまいますからね。これに対応するせいか、強力な打撃攻撃担当ジョブの攻撃ダメージ数が高めに感じられてなりません。)

驚くほど美しくなった映像で、相手の魔物もアクションをしますから、1回のバトルに出現する魔物の数は、最大3体までが普通です。(特例有り)
このあおりをくらって(?)、DS版では、全体攻撃魔法の重要性が極めて低くなってしまいました。
黒魔法を使うジョブ、召喚魔法を使うジョブ、いずれも、どうしても1名くらいはパーティにいないと困ってしまう・・・・・というゲームではなくなり、他のジョブ同様、好きなプレイヤーが使えばいいという扱いになっています。
  (この点については、すでに1度書いております。)

でも、魔法関係のジョブだけでなく、実は、ファミコン版時代とは、いろんなジョブで設定が変化していたんですね。

 


たまねぎけんし

通信関係のおまけとしてのみ登場する、いわば隠しジョブになりました。
  (ファミコン版では、スタート時、全員がこれです)
あいかわらず、最低パラメータをつっぱしるジョブですから、熟練度を上げようと思うのなら、すでに充分レベルが高くなっている状態でやらなければ、困ったことになりそうです。
できることなら、すでにレベルだけは99にしてしまってから、やっと育て始める・・・これでいいだろうと思います。
  (レベルが最高なら、熟練度にかかわらずパラメータだけは99です)
なにしろ、ゲームの途中の場合は、すべてのパラメータが低いままで、ず〜っと育てることになりますから、たとえば体力の低さが影響して、ちっとも最大HPがふえてくれない・・・なぁんてキャラができてしまいそうです。

このジョブを最大限に利用できるのは、おまけの隠しボス「鉄巨人」相手ということになるでしょうから、あわてて育てる必要はないのです。
専用の最強装備オニオン・シリーズを入手するのも、かなりレベルの高いパーティでないとできないことですから、完全に「クリア後の楽しみ」と割り切ってしまっていいのでしょう。

たまねぎけんしだけが装備できる、最強の武器、オニオンソードは、今回も赤、黄色、緑の3種のドラゴンが落としてくれそうです。
  (私は、黄色と赤から入手しましたが、たぶん緑も持っているんだろうな?)
これら、ドラゴン達は、ファミコン版と違って、わりと頻繁にクリスタルタワーの最上階付近に出没します。(と言っても、レアな方ですが)
出てくるもんだから、やつらの正体を知らないプレイヤーさんが困惑したりしているようで、ちょっと笑える。

強敵なんですよ、やつら。
うっかりぶつかると、全滅の危険があるくらい強いです。特に赤!
ザコとして登場してくるものですから、知らないプレイヤーさんは、その付近に出没するほかの魔物と比較して、どのくらいの強さなのかを考えてしまうわけです。で、バトルが始まってしまってから、とんでもない相手だったことがわかる・・・・・でも、そこであわてても、逃がしてもらえなくって・・・・・・全滅。
ありそうな話です。
出会ってすぐ、4人全員で逃げるを選択すれば、たいてい逃がしてもらえるんですけれどね。1人2人が戦闘不能にされてしまってからだと・・・・・遅かったりする。苦笑

魔物のレベルだけを考えると、赤なんかは、最後の敵より上だったりします。
ボス!として登場すると、それだけでもプレイヤーは、意識して身構えますから、かなりの強敵であってもわりと安全なのですが、、強いくせにザコにまじって出てくると・・・・・かえって危険なんですよね。
実は、昔のゲームには、そういう
「おいっ、こいつ、やたら強いじゃん!」
という「ザコ」がパラパラと混じっていたものでした。
(FFの最新作XIIでも、時々異様に強いザコがいる場合がありますね。チェックするのはプレイヤーの役目です。)

そういう、やたら強敵に無事勝利して、レア中のレアであるオニオンソードを落としてもらえると、ついついニヤリとほくそえんでしまいます。
これ、おそらく、今回のFFIIIで最強の攻撃力をもっている武器なのでしょう。
「究極の武器」とされる「アルテマウェポン(注1)」ですら、攻撃力は155です。
オニオンソードは、攻撃力156。
1ポイント勝っている。
まぁ、こういう数字で1ポイントが、実際どのくらい違ってくるのかよくわかりませんが・・・・・。
たまねぎにしか装備できない武器ですから、装備可能ジョブが多い「アルテマウェポン」に「究極」の座はゆずるとして、やっぱしプレイする以上、1本はほしくなる武器でしょう。

このオニオンソード、16年前には、なんと攻撃力200をほこる、化け物のような設定でありました。
当時、エクスカリバー(剣)、正宗(暗黒剣)、円月輪(飛剣)が攻撃力160で肩を並べ、最強の暗黒剣ラグナロク(注2)が180だった時代ですから、だれもがオニオンソードにあこがれたはずですよ。
攻撃力200というのは、他には「なげる」専用の手裏剣(注3)しかありませんでした。



シーフ

DSでは最初のジョブチェンジが可能になった時点でもらえる称号になっています。
これ、ファミコン時代には、火のクリスタルからもらえる称号の1つだったんですけれどね。

もらえる時期が変更されたのは、熟練度と「ぬすむ」の関係ができたからでしょうか?
シーフの熟練度を高くしておくと、物語の先になって、たいへんにレアなアイテムをぬすむことが可能になります。ですから、できるだけ早くからジョブ・チェンジ可能 → 育てておいてね・・・ということになったのでしょう。
したがって、1人にしぼって集中して熟練度を上げる方がいいことになります。

ファミコン時代には、シーフの役割は主として「かぎ開け」でした。だから称号の入手は火のクリスタルのところで充分だったのでしょう。

ファミコン版では、「オリハルコン」という短剣が登場します。攻撃時に赤く輝いて、敵のHPを吸収することが可能でした。ブラッドソードやブラッドランスと同じような短剣だったことになります。
今回、この短剣は登場しません。
「オリハルコン」は、通信関係のイベントで「貴重な金属」として登場することになっています。

シーフの特徴としては、たいへんすばやいキャラということがあげられます。
装備できる武器は、あまり攻撃力が高くありませんが、育ちやすいジョブなので、両手に武器を装備させておくと、バトル開始早々に飛び出して、32回ヒットで、そこいらの敵1体をしとめてくれるような働きをしてくれるかもしれません。
ちなみに、熟練度99まであげると、通信イベントの旅の女性鍛冶屋さんから「グラディウス」をもらえることになっています。
   (グラディウス:FF6で初登場した短剣。ゲスト出演?ということになります。)

ところで、ちょっと遊びでいろいろ実験をしようとして、シーフにそのターン、行動させないようにしようと思い、十字キーでバトル時の「防御」を選択しようとしたのですが・・・・・シーフの場合、「防御」がないんですね。
「ぬすむ」「とんずら」が入っていますので、十字キー行動選択欄が足りなくなっちゃったのかな?
(「魔法」「しらべる」が入っている学者にも、「防御」という選択肢がありません)
シーフたる者、つねに行動していなければならぬ。守りに入ったらダメだよ・・・とでも言われているみたいで、ちょっと笑いました。





ナイト

ファミコン時代のナイトは、まったく魔法が使えないジョブでした。
魔法にたよらず、それでも自分の身をもって、弱者をかばう行為が、ちょっと感動だったことを覚えています。
今回、とりあえず、ケアルくらいは使えることにしてもらったので、自分の怪我は自分で治せることになった・・・・・のかな?

ゲーム終盤で、たいへんに攻撃力の高い武器がいくつも登場してきますから、どうしても1人くらいは育てておきたくなるジョブだったりします。

熟練度99のご褒美は「セイブ・ザ・クイーン」。
これって、どこが初登場の武器でしたっけ?
FFIXにはありました。(だとすると、これが、最初かな?ただし、入手してもパーティでは使用できませんでした。)キングダム・ハーツにも登場します。
FFIXでこれを装備する女性将軍は、その守るべき対象が女王陛下だったので、まったく問題ありません。
キングダム・ハーツの方は、もう1つ「セイブ・ザ・キング」がありますので、これも問題がありません。
でも、FFIIIには、クイーンだけで、キングがないんだよね。

王様、あっちこっちにいるのにさ。

やっぱり、男子たるもの「王様」は我が身くらい自分で守ってもらって・・・・・おいおい・・・・・ナイトの役割は、女王様を守ること・・・・・・・・なんでしょうか?
なんか、わかるような気がして、笑える。

セイブ・ザ・クイーンって、それなりにいい武器なのですが、そんなものがもらえる頃には、他にも各種すぐれものの武器がアイテム袋に入っていたりするわけです。
ナイトには、装備できる強力な武器が多いです。
あえて、セイブ・ザ・クイーンを装備させる利点があるのだろうか?
・・・・・・・考えたのですが、よくわかりませんでした。
わかんなかったので、今、私のパーティにいるナイト君は、アルテマウェポンとラグナロクを装備していたりします。なんだかなぁ・・・・・

この武器、「光の戦士」としての仕事が終わってしまったら、ちゃんと「サラ姫」を守る立場の人にあげなさいね、他の3人さん!





風水士

ファミコン版では、水のクリスタルでもらえることになる称号でした。
DSでは、火のクリスタルでもらえるようになっていますから、活躍シーンがふえましたね。
(このファミコン版での出番順のせいで、風水士関係の村が、だいぶ先にならないと出てこないわけだったのです。)
まぁ、装備品に不安があっても「ちけい」で大活躍できるジョブですから、利用した人が多かったのではないでしょうか?

ファミコン版では、いまひとつ利用しにくいジョブでした。
1つは登場時期の問題。
もう1つは、「ちけい」の設定についてです。

ファミコン版の「ちけい」は、自然の力をうまく利用してバトルに役立てる・・・・という点では同じなのですが、「失敗すると自分にダメージがくる」という設定があったのです。
また、全体攻撃になるか、単体攻撃になるか、ダメージ攻撃か即死系攻撃か・・・・・発動するまでわかりません。
自分で効果を選択できる黒魔法の方が利用されやすかったのは、しかたがないことだったのかもしれないです。

それでも、MPの心配をしなくても利用できる「ちけい」には、ファンがいました。

DSの風水士は、かなり恵まれていますよ。
まず、失敗の心配がない。
どの技が発動するかは、わかりませんが、敵が最大でも3体ですから、単体攻撃の技が発動しても充分使えることになります。
(どういう場所で使うかで、ある程度、発動する技の種類は予想できます。即死系攻撃:うずしおは、水関係の場所でないと発動しませんから、それ以外の場所であれば、MPいらずのダメージ魔法みたいな感覚で、使い勝手がいいです。)

○○○が弱点である敵・・・というのは、あちこちにいますが、○○○を吸収してしまう敵は、FFIIIには出現しません。
というか、風水士というジョブがあるために、属性吸収が作れなかったんだろうね、たぶん。
炎の洞窟に住んでいる敵に「火炎放射」や「マグマ」をぶつけても、ちゃんとダメージがとれるしくみになっているのです。
(むしろ、近年のFFシリーズをプレイしていると、妙な気分になるかもしれませんが。)

黒魔法のクエイク(注4)は「地震を発生させる魔法」で、これは、飛んでいる敵・浮かんでいる敵に対して効果がありません。
しかし、同じ「地震」であるのに、風水士が発動させる「じしん」の場合は、この制約がないみたいなのです。
黒魔法はプレイヤーが自分で選択できる魔法、しかし風水士の「ちけい」は、プレイヤーが選択することができるものではありません。もしも、「ちけい」の「じしん」が、飛んでいる敵に無効となったら、ダンジョン内など「じしん」が発動する可能性が高い場所では、風水士の立場がたいへん不利になってしまうだろうからでしょう。
風水士、ものすごく有利です。

「ちけい」で発動する各種の技ですが、黒・白の攻撃魔法と比較しても、かなり上位の攻撃力を持っているように思われます。
特に単体攻撃タイプが発動すると、しっかりダメージがとれます。
MPの心配いらずですから、お得ですね。
今回、すべての場所で、たいへん可能性は少ないけれど、たま〜に発動するシャドウフレア(注5)なんかは、ちょっとレベルの高い風水士なら、簡単にダメージ限界突破してしまうのですから、相当高い攻撃力に設定されているに違いありません。

なかなか見られないのですが、エウレカでは、わりとシャドウフレアが発動しやすいような気がしています。
エウレカでは、そこ専用なのではないか・・・という「ブラックホール」という即死技も発動しますので、1度、風水士で歩いてみると面白いのではないでしょうか?

ところで・・・・・・・。
レベルと熟練度の問題もあるのでしょうが、両手に最強のベルを持たせて、前衛に立たせたら、「ちけい」より打撃攻撃の方がうんと強かった私の風水士って・・・・・・どうなんだろうねぇ。



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(注1)アルテマウェポン:
スーパーファミコンFFVIで初登場した、FFシリーズ最強の武器の1本。
今回は、通信に関係するイベントをクリアすることで、入手できることになっています。
普通、アルテマウェポンというと、装備する者の生命力を刃にするので普段は柄しかない・・・・・現HPが高いほど、攻撃力も高くなる不思議な剣・・・・・というイメージが定着しているのですが、どうやら、今回は、きっちり攻撃力の決まりがあって、刃も出たままになっている・・・・・らしい。笑
このせいで、DSのアルテマウェポンは「なげる」ことができたりする。
いや、「柄」しかなくても、投げて投げられないことはないのだろうが、やっぱし、柄だけじゃ、ぶつけてもダメージが取れるもんだかどうだかわかんないからねぇ。
「柄」だけ、ぶつけられても、ゴン、いてっ!・・・で終わっちゃう?
もっとも、いくらなんでも、この特別の武器を、なげてしまうプレイヤーさんは・・・・・・ほとんどいないだろうと思っているのだが。

(注2)暗黒剣ラグナロク:
FFシリーズでは、もはやおなじみの最強の剣の1種ですが、ずいぶんと種類変遷を経ている剣だったりします。ファミコン版FFIIIで初登場した時の分類は暗黒剣。しかし今回、説明に「ぶんれつするてきに ゆうこう」という説明はありません。
FFIVで「聖剣」、FFVで「騎士剣」、VIでは「剣」・・・・と、分類がコロコロ変わっていますので、おそらく、最近のプレイヤーさんにとっては、ラグナロク=「暗黒剣」というイメージはまったくないことでしょう。
このためか、あえてDS版では「暗黒剣」にこだわらず、いろんなジョブが装備できるようになっていたりします。

(注3)手裏剣:
ファミコン版の手裏剣は、攻撃力200というダントツの性能を持っていました。
  (今回も、この流れです)
買うと値段が高いし、なげるとなくなってしまうアイテムですから、まぁ、特別だったんですね。
FFIVからは、高性能のなげる武器として「風魔手裏剣」が登場してきますので、手裏剣の攻撃力は下がることになってしまいます。

(注4)黒魔法クエイク:
飛んでいたり、浮いていたりする敵に無効・・・という扱いは、まぁ、納得できるとして、あの鉄巨人。何度か試したのですが、missになりました。
どうみても、大地にドッシリ立っているようにしか見えないのですが・・・・・どういうことなんだろう?

(注5)シャドウフレア:
FFシリーズで、最初にこれをぶっぱなしたのは、FFVIIのアルテマウェポンだったのじゃないかと思うのですが・・・・・。いくつかの「特別の武器・防具」とともに、これもゲスト出演なのでしょうか。
FFVIIのシャドウフレアは「てきのわざ」をラーニングできるマテリアに記憶させて、使用することができるのですが、ラーニングさせてくれる相手が曲者ばかりで、苦労したプレイヤーさんが多かったと思います。


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