ドッペルゲンガー
                                外部機器使用バグについての話


世界には、自分とまったく同じ姿かたちをした人間が3人はいる・・・という話をよく聞きます。
人口多いですから、広い世界には3人くらいはいるのかもしれませんね。
この場合、3人いるのは、自分のそっくりさんであって、まったくの別人ということなのです。が、これとは別に、自分自身の姿を自分で見てしまう幻覚のことをドッペルゲンガーと言うそうです。
別にゴーストタイプ・ポケモンの「ゲンガー」が落第したという意味ではありません。
え・・、今時、落第することを「ドッペる」なんて言いませんか。
古いかな、私。ちなみに落第関係のドッペルはドイツ語だったりします。
      トリビアもどきかよ?!

このドッペルゲンガー、フィクションの分野には、いろいろと登場します。
ありがちな設定は、ドッペルゲンガーを見てしまうと、その人は、間もなく死んでしまう・・・というこわいもの。
私の記憶に1番ハッキリ残っている作品は、なぜか永井豪さんの短編コミックだったりします。
ある時、若い男性が雪山で遭難しかけます。絶体絶命のピンチを脱出できたのは、突然現れた謎の男性のおかげ。やがて普通の生活にもどった彼は、なんということもない年月を過ごしますが、ある日、気づいてしまうのです。鏡に映る自分の姿が、だんだんとあの雪山の男性に似てくる。年月を重ねるごとに、その傾向は顕著になり・・やがて、彼の姿があの時の雪山の男性とそっくり同じになったとき、彼に死がおとずれます。あの時、雪山で出会った男性は、自分のドッペルゲンガーであったのだろうか・・・という物語です。

で・・・今回は、ドッペルゲンガーに出あった話です。
といっても、ゲームの中のお話なんですけれど・・・


前にも1度書きましたが、私がプレイしている「赤」の救助隊は、プロ・アクション・リプレイ(PAR)を使用してゲーム・データの改変をしたことがあるソフトです。この時に利用したコードの影響があるのか、たまに通常のプレイでは、発生しないようなバグが起きることがあります。
なぜ、バグであるのがわかるのか・・・というと、外部機器の類をまったく利用していない「青」の救助隊をプレイする場合には全然発生しないような「奇妙な」ことが起きてしまうからです。
各種攻略本などを読んでも、「青」のデータは正常と思われます。となると、やっぱり「私の赤」がおかしい・・・ということになるわけですね。
外部機器を使用すると、必ずデータに異常が発生するのか?というと、そういうことはないだろうと思うのですが、とりあえず、「私の赤」にはバグがあるという話なのです。

それで、「赤」は完全に個人の楽しみとして使っています。通信などにも使用していません。(万一、発生しているバグが通信相手に影響をもたらしてはいけませんから)
バグを承知のソフトなので、なにか実験をしたい時には、こちらを利用しております。
積極的にPARコードを使って、普通では体験できないような状態を作り出して、楽しむこともやってみました。


実験の1つとして、各ダンジョンをPARコードを入力して難易度を下げて攻略したら、どのくらい簡単に最深部まで到達できるだろうか・・・というものがありました。
なんで、こんなことを実験したのかというと、あるサイトに「プレイヤーからの救助依頼」を書き込む掲示板があり、これを見た別のプレイヤーが救助に成功すると、その復活パスワードを書き込むことになっていたのです。復活パスワードを書き込めるのは、最初に救助に成功したと投稿してきた1人だけなのですね。
たいへん面白い企画だと思うのですが、不思議でならないことがありました。
あまりにも簡単に救助ができてしまうケースが相次いだのです。
初歩的な浅いダンジョンからの救助依頼であるのならば別ですが、難易度が高いダンジョンの深部からの「救助依頼」ともなると、普通に考えても、そこまで救助に出かける手間隙がしっかりかかります。簡単にどんどん「救助」ができるはずはないわけですね。
でも、現実には、短時間のうちに、救助成功の投稿がいっぱい入ってきたのです。
わからなくてねぇ・・・
外部機器とコードを利用して、難易度を下げてしまえば、短時間で救助ができるのではないだろうかと考えたのです。

コードというものは、いろんな種類のコードをよくばって一度にあれもこれも発動させようとすると失敗することが多いようです。
そこで、少ない数のデータ変更で、どうやったらダンジョンの難易度が下げられるのか考えました。
プレイヤーが強いユニットであること。
これは、まぁ、わざわざ外部機器を利用しなくても、レベル100で、しかもかしこさが高いリーダーを使えばそれでことが足りそうです。(罠も完全回避します)
敵の位置がわかること。
これは、アクセサリーの装備でOK。
階段の位置がわかること。このコードを使用しました。
腹がへらないこと。このコードを使用しました。これで、壁ぶちぬき、階段まで一直線!も可能となります。
出現する敵の最大HPが低いこと。このコードを使用しました。大部屋のモンスターハウスもコーエーの「三国無双」「戦国無双」状態です。はっはっは、かかってきなさい!!
アホ。
そして、99階層あるダンジョンに何度か挑戦したのですが・・・いやぁ、攻略が簡単であること!!まったくの別ゲームですね。
しかし・・・、難易度を下げても、降りて行くには、やっぱりそれなりに時間がかかるわけです。
とても、短時間でパッパと救助しまくれるものではありません。
おそらく、まったく別の方法で、「救出成功」のパスワードを作りだせるデータ解析をした人が参入しているのではないか・・・これが、私の得た結論だったのです。

すごいなぁ、物理や数学がヤバかった私としては、こういうデータ解析に精通している人って、神様みたいなものですよ。
でも・・・、そういう技術というか、通常のゲーム・プレイ以外の方法を一般のプレイの中に持ち込んでくることは、どうなんだろうなぁ。

普通のプレイは、普通どうし。
データ改変などを使った特殊プレイは、それ専用の場所で多いに楽しむ。
この分離は必要なのじゃないかと思うところです。



ずいぶんと前置きばかりが長くなってしまいました。

この種の実験で、ドッペルゲンガーが登場するのです。

前述のPARコードを利用してダンジョンそのものの難易度を下げて攻略ができるのは、プレイヤーが使用するポケモンのレベルが、育てたレベルのままで入っていけるダンジョンだけだったのです。
なぜか?
ドッペルゲンガーのせいなんです。

ポケモン不思議のダンジョンには「入るときに必ずレベルが1に戻される」場所があります。
レベルが1になる時には、上げられていた「かしこさ」もレベル1の基本値にもどります。
タウリン・ブロムヘキシン・各種グミなどで上がっていたパラメータも、レベル1の基本値になってしまいます。
攻略の難易度が格段に高くなるわけですね。
こういうダンジョンこそ、外部機器とコードを使用したら、簡単に最深部まで攻略できるのではないだろうか?
ためしてみたのです。
すると・・・

画面に不思議な黄色い点がいくつも出現しました。
「みとおしメガネ」などを利用して、ダンジョンを見ると、敵であるポケモンの位置が赤い点で示されます。青い点はアイテムがある場所。
黄色い点というのは、リーダーといっしょにダンジョンに入った仲間のポケモンの位置、もしくは、ダンジョンの中で救助をまっているポケモンがいる場所を示しているものです。
ところが、点が出現する予定がない場所に、いくつも黄色い点があるのです。
あれっ?
あの点はなんだろう?

その場所に行ってみたのです。
すると、そこにいたのは、「色ちがいポケモン」?!
全体が黄色っぽい、ポケモンがいたのです。

オリジナルのポケモン・ゲームがカラー表示になって以来、きわめて少数ですが、通常のポケモンとは配色が異なっているポケモンに出会う場合があります。これを俗に「色ちがいポケモン」と呼び、たいへんにレアな存在と考えられています。
なにしろ、イベントでゲットできるような場合をのぞくと、野性ポケモン相手に100時間くらいプレイをしたら、1体くらいは「色ちがい」がまざっているという程度でしか出会うことができないからです。(体験からみちびきだした数字にすぎません)
ただし、珍しいというだけで、特別強いとか、変わったことはありません。
まぁ、ゲッとしたら観賞用ですね。

「不思議のダンジョン」には、「色ちがいポケモン」が登場することはありませんので、文字通り「あいつは、なんだ?」という感じです。
実は、以前にも「黄色っぽく見えるコラッタ」(ラッタならば、黄色くても普通ですが、コラッタです)を見かけたことがあり、その正体が不明で、ずっと考えていたところだったのですが・・・

この「色ちがい」に接近しても、こちらから攻撃することはできません。
というか、攻撃しようとすると、話しかけたことになるのか「○○○は、いま話せない」という感じの文字がでるのです。
この○○○には、リーダーの名前が入ります。

え、私なんですか?
私は、ここにいるのですが・・・・
というか、私は、そういう姿のポケモンじゃないんですけれど・・・

たとえばリザードンがリーダーであっても、黄色っぽいポケモンがリザードンであるとは、かぎりません。ビリリダマであったり、別のポケモンだったりするのです。
で、これが何であるのかというと、どうやら、やっぱり「リーダー」であるらしいのです。
「リーダー」のドッペルゲンガー?が、レベル1ダンジョンのフロアのあちこちに出現しているのです。

こちらからは、攻撃できませんが、ダンジョン内の野生ポケモンは、この「リーダー」を攻撃してきます。なにしろレベル1ですから、ほっておけば簡単にたおされてしまいます。
すると、ふっかつアイテムを持ち込んでいる場合は、それが自動的に使用されて、ドッペルゲンガー「リーダー」が復活します。
やっぱり、「自分」扱いなんです。
でも、もちこめるアイテムには限りがあります。(というか、もちこめないダンジョンもある。)
ふっかつアイテムが切れたら最後、ドッペルゲンガー「リーダー」が倒されたとたん、攻略失敗扱いになってしまうのです。

うっかりしていると、最初の階段を見つける前に「全滅」にされてしまうわけです。
攻略どころではありません。

ちなみに、このバグが発生する「私の赤」ですが、普通にレベル1スタートのダンジョンを攻略する時には、黄色い点は出現しません。
ドッペルゲンガーが登場するのは、PARにつないでレベル1に入った場合だけです。
(PARに接続してあっても、PARがOFFになっている場合、つまりデータ改変作業がされていない状態であれば、登場してきません)

もしかして・・・レベル1でスタートするダンジョンに限り、外部機器の使用ができないようにするため、わざとしくまれていることだったりするのでしょうか?


評判のいいゲームをプレイしたいけれど、自分にとっては、難易度が高く参加できない。そんなプレイヤーが、外部機器を利用することでそのゲームに参加できる状況を作り出す。これは、ゲームを楽しむ上で、結構なことだと考えます。
私は、外部機器の利用そのものを非難する気持ちは、まったくないんです。
むしろ、楽しむ方法として、おすすめしたいときだってあります。苦笑

でも、たま〜に、なんでもかんでも最初からデータを改変して、せっかくの楽しさを減少させてしまう人がいる。これは、やめたほうがいいでしょう。
さらに、データの改変によって特殊な状態を作りだしておいて、それを通常のプレイの場にもちだし、いばりまくっているような人はお門違い。(いるんですよ、こういう、わけのわからない人が。)
もちろん、自分で研究して、ものすごいデータ改変に成功したというような場合に、その研究成果を自慢するのは、別問題ですけれどね。
どこかで、だれかの研究成果として公表されているコードを見つけてきて、それを利用して、ありえないユニットなどを作りだしたとしても(ここまでは、個人の楽しみ、自由です)、それを自慢のネタにしてしまったら、虎の威を借る狐以下になっちゃいます。

こうやって考えると、「ポケモン不思議のダンジョン」に参加するために、外部機器で難易度を下げたい・・・という希望があるとしたら、それは、物語の攻略までの話でしょう。
最初から、「上級者の攻略場所です」とわかっている「レベル1スタート」のダンジョンまで、難易度が下げられるようになっている必要はありません。
それらの場所は、最初の物語をクリアしながら、プレイヤーがゲームのやり方を学習し、最後の「卒業試験」みたいな気分でチャレンジすればいいダンジョンなのです。

だから・・・ここだけは、実力でプレイしてください。
もしも、このような希望があって、メーカーさんがわざと「ドッペルゲンガー」が登場するような細工をほどこしているのだとしたら・・・
なんか、とっても面白いことのような気がしました。


ほら、フィクションにもあるでしょう?
ドッペルゲンガーに出会ってしまうと、その人(ポケモン)は、まもなく死んでしまうんですよ

もしも、外部機器を使用してデータの改変をしながら「レベル1スタート」ダンジョンに入り、あなたのゲーム・ソフトにもあなたの「ドッペルゲンガー」が出現してしまったら、あわてずに、外部機器のスイッチをOFFにしてください。
これで、無事、あなたは生還することができるでしょう。

あ、もちろん、実力でプレイしても、突破できるという保障は、まったくないゲームだったりするんですけれどねぇ・・・・


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