デザインブックを買いました

「おいでよ　どうぶつの森　なりきり　デザインブック」という本を買いました。
（エンターブレイン　２００６年３月１７日発行　本体７４３円）

ゲーム内の仕立て屋さんで新しいデザインを作る時に利用できる参考書ですね。

私は、どうも、あのデザイン作りが苦手でして、初心者でも簡単にできそうで、しかも面白そうなアイデアが載っていないだろうか・・・という、ムシのいい話を求めてゲット！です。

いやぁ、なかなか楽しいですよ。
デザインそのものよりも、実は、デザインとして選ばれた「物」と、デザインにそえられたコメントが傑作でした。

デザイン名：でんきなかみぶくろ　　　（電気な紙袋？）
これに添えられたコメントは「ピンとくる人はニヤリとするはずですが、べつにわからなくても大丈夫です。云々」
つい、先日、ピンとくる行為をしまして、ニヤリとしてしまった私ですね。
有名家電販売店が商品を入れてお客様に渡す包装紙袋をイメージしたデザインだったんです。

版権とか著作権などというものが、どのくらい問題になるのかわかりませんが、この本の中では、だれでも知っている○○をイメージしてデザインしました・・・という場合でも、一切元ネタが直接表現されていません。
（それで、電気な紙袋だったんですね）
徹底していると、かえってそれが面白い！

マリオ、ルイージ、ピーチ姫も「おにいさん」「おとうとさん」「おひめさま」です。
（これは、ゲームの中でも同じ表現なのが笑えるのですが）
ピカチュウは「にんきもの」、リンクは「ゆうしゃ」、ドンキーコングはそのまんま「ゴリラ」、クッパは「おやぶん」・・・その他、いっぱいいっぱい。
デザインを見て、元ネタをあてるゲームができそうです。
楽しいんですよ。それじゃぁ本の使い道がまったく違っていると、つっこみくらいそうですが・・・

でも、もし、全部の元ネタが簡単にわかるようなら・・・それはそれでスゴイかもしれない！！
こちらに週刊少年ジャンプのネタがあるかと思えば、あちらに週刊少年サンデーのネタがある。ここが、ＴＶアニメーションの知識を必要とするかと思えば、そっちはゲームをやっていないとわからない。
（実際、私は、いくつか家族に元ネタを教えてもらいました）
後々、この本が作成されていた頃には、どんな「もの」が人気であったか、歴史が語れそうな１冊になっております。

プロ野球チームのユニフォームが元ネタと思われるデザインは、予想通り「縦じま」のアレだったりします。
（浜村弘一さんのタイガースびいきは有名ですからねぇ）
ただし、胸の部分にＴｉｇｅｒｓとは、間違っても書かれていません。デザインの中のチーム名はＴｉｍｅｒｓ（大笑）。
ファンの方は、この「ｍ」の文字をなんとか自力で「ｇ」に書き換える努力が必要になるでしょうね。

特撮ＴＶ番組の主人公をイメージしたデザインは、服の部分と帽子の部分の２種類があります。
巨大怪獣を相手にしそうなヒーローのパターンと、人間大・悪の改造人間を相手にしそうなヒーローのパターン。
各々、いろんなシリーズがあったわけですから、マニアは、さらに細かい点を修正して、ヒーロー○○○○になりきることになるのでしょうか？
もちろん、どこから見ても、そんな「巨大怪獣」が襲い掛かってくるような物騒なゲームじゃないんですけれど。

「こおり」という題名のデザインは、冬のシーズンに、数枚並べて地面にはりつけたら、みごとな氷結した池ができあがりそうなイメージです。
でも・・・・・
私が、真っ先に連想したのは、ドラゴンクエスト・シリーズに登場するバリアー床！
スケート靴をはいて、さっそうとすべることよりも、トラマナ（注）唱えてなんとかしなくちゃ・・・と、なさけないことを思っていました。

（注）トラマナ：ＤＱに登場する魔法の１種。ダメージ床・毒の沼地などに入っても問題なく移動できるようになる便利な魔法。

「はくらんかい」という題名のデザインは、２００５年愛知万博で公開された冷凍マンモスをテーマにして作られています。
ゲーム内の博物館の近くに貼り付けたら、いかにも「博覧会開催中」ってな感じがしていいでしょうね。
このデザインにそえられたコメントが最高！
こういうのを、丸写ししてしまうと、著作権侵害になってしまいそうなので書けませんが、きっと、このコメントを担当した人は、実際に万博を見学に来て、冷凍マンモスを見たんでしょうね。
２時間ならんで見学は１０秒・・・という世界でしたから、うんうん、暑い中たいへんだったんだろうなぁ。
私としては、このコメントを読んだだけで、支払った値段の元は取れた！と感じてしまいました。

・・・・・やっぱし、本の使用方法がズレていますかね。

デザインを楽しみたい方も、ユーモアを楽しみたい方も、一読の価値有り！そういう１冊です。

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