子供って、わりとシビア? (ぼくのなつやすみ2)

私が「ぼくのなつやすみ2」のことを知ったのは、よく訪問している攻略サイトの雑談書き込みでした。
私はこの時第1作である「ぼくのなつやすみ」のことも、まったく知らない状態だったので、書き込みの内容そのものについてはチンプンカンプンです。
ただ、わかったことは、妙になつかしさを感じられるゲームであるらしいこと。

主人公である「ぼく」ちゃんが、お母さんの出産準備のために一人で「おじさん」の家にあずけられ、おじさん一家と近所の人々とともに夏休みをすごした思い出の記録みたいな話だと聞きました。

プレイヤーは「ぼく」ちゃんになって夏休みをすごすわけですが、必ずこれをやらなければいけない・・というルールがあるわけではありません。
「おじさん」の家は海に面した自然あふれる小さな田舎町にあります。
夏休みなんですから、毎日遊びまくっていればOK。
海に泳ぎに行こうが、魚釣りをしようが、全部OK。
歩いていれば、さまざまな昆虫を集めることもできます。森や川、ちょっとした山も近くにあります。

むむむ・・・これは、「どうぶつの森」シリーズのようなゲームなんだろうか・・・・?
何をやってもいいゲームと聞くと、かえって混乱してしまうんですよね、私って。

ただ、何よりも私の注意をひいた書き込みは
夕方にむかえに来てくれるおじさんの声がジェクトだからなぁ」
(注ジェクト:ファイナルファンタジーXに登場するキャラクターの名前)
・・・いえね、この雑談の書き込みがあった攻略サイトはファイナルファンタジーX−2を扱っているところだったんですよ。
(全然傾向の違うゲームの場所ですねぇ。)
つまり、「おじさん」の声を担当したのが天田益男さんだったというわけです。
もし、このサイトがポケモン関係だったら
「おじさん家のシゲルがピカチュウ(大谷育江さん)なんだぜ」
とでも書いてあったでしょうか。笑

毎日「晩御飯だぜ」と、むかえに来てくれる天田さんの声の「おじさん」・・・これは是非プレイしてみなければ!

ソフトを買いに行ったら、おぉ、この箱の絵は・・・キャラクターのデザインは上田三根子さんじゃありませんか!!
そして・・・このテーマソングは
   うおぉぉ〜っ、井上陽水の「少年時代」だ!!

もう、完全にノックダウンですよ。

ゲームの設定では、この「夏休み」は昭和50年の8月のこと。
場所のモデルは伊豆半島とされています。
私は、昭和50年の伊豆半島にくわしいわけではありませんが、イメージとしては、もっとずっと前の年代だと考えても充分OKな気がします。

つまり、もう大人になってしまった「あなた」の心に残っている、子供だったころのある夏の思い出。どの年代の「あなた」にも共通するような、不思議な古き良き時代の田舎町に舞い戻って1ヶ月楽しくすごしましょう・・・というゲームだったんです。
(まぁ、「あなた」が100歳くらいだったりすると、違和感が出る設定になるのでしょうけれど)

いやぁ、遊びまくりましたよ。
宿題とかありませんし。
虫捕りコンプリート、魚釣りコンプリート、水泳やりまくりの素潜り名人。

「ぼく」ちゃんは勝手に動きまわりますが、登場人物の行動は、もちろんタイムテーブルに決められたとおり、きっちりとイベントをこなしていきます。
あの日、あの時、あの人は、どこで何をしているのでしょう?
興味さえ持てば、「ぼく」ちゃんを操作して、だれの生活でも見ていくことができるようになっています。
私は、この種の登場人物たちのエピソードを追いかけていくタイプのゲームも大好きだったりします。
「UFO」「moon」「エンドネシア」などと同じような感覚で、町の人々の物語を追いかけまくりました。

できれば、ここで「のぞき趣味」と言わないでもらいたいんですけれどねぇ。

で、何周か楽しんで、結構イベントをやりつくして満足した後、最後にチャレンジしたことが「おじさん」の海の家で売っているでっかいプラモデルを買うことでした。
このゲームでは、お金が必要になることは、ほとんどありません。
そのため「ぼく」ちゃんは基本的にお金を持っていません。
高額のプラモデルを買うためには、かなり計画をたてて「ぼく」ちゃんにできる「お手伝い」で「お小遣い」を入手する必要があるわけです。

何時にだれのところへ行けば、お小遣いがもらえる作業をすることができるのか?・・・すでにタイムテーブルはできあがっていました。
それでも、かなりきつくてねぇ・・・(同時進行でもう1つやってみたいことを進めていましたから)、結局プラモデルが買えたのは夏の終わりギリギリの日でした。

もちろん、さっそく組み立てました。
プラモデルは「ぼく」ちゃんの机をかざることになったのです。
でも・・・その日の夜には、ゲーム最大のイベントが待っています。
今まで何周プレイしても、その日「ぼく」ちゃんが書く日記の内容は必ずこのイベントのことでした。

夜にかかってくる電話が告げます。
お母さんが無事に赤ちゃんを出産するのです。
生まれてきたのは男の子。
この日、「ぼく」ちゃんは「お兄ちゃん」になったのでした。

ゲームの設定から考えて、この日の絵日記の内容だけは、絶対に変化することはないだろう・・・私は、そう思い込んでいたのです。

違ったんです。

この日、「ぼく」ちゃんは、プラモデルを手に入れたことを日記に書いてくれちゃったんです!!

ちょっとぉ・・・うれしいけれど、それで、いいんかい?!

「ぼく」ちゃんが、お兄ちゃんになる日はタイムテーブルで決まっています。ほおっておいても、この日確実にお兄ちゃんになるわけです。
しかし、プレイヤーが努力して、漸くこの日難易度の高い作業が完成したとしたら・・・ゲームである以上、日記に書かれる内容としてはその件が優先されることになっていたのでしょう。
プラモデルの入手は、このゲーム内ではそれくらいハイ・レベルの扱いの1つだったのですね。

しかし・・・思えば、弟誕生よりプラモを優先する「ぼく」ちゃんの日記って・・・すごいかも。

                                  もどります




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送