たまには「手がトロい」方がいいこともある
(ファイナルファンタジーX)
どんなゲームに参加しても、自分の「手」のトロさには、毎回のように泣かされている私です。
でも、ごくまれに、その
欠点が有利に働いた奇跡のような事件
があった・・・という、お話です。
この、うそのような事態が発生したソフトは、ファイナルファンタジーXです。
RPGをプレイするのに、手のトロさなんか、関係ないだろう?・・・と言われそうなのですが、最近のRPGって、かなりアクション要素満載のミニ・ゲームがあったりすることをご存知ですか?
物語の本筋を進めるためには、
寄り道
にすぎなかったりするので「ミニ・ゲーム」完全無視!ということもできるのですが、これを攻略できれば、ゲーム展開がより有利になる・・・という場合が多く、あっちでも、こっちでも
「このミニ・ゲームが攻略できなぁいっ!!」
と、ぼやいている私なのです。
ちなみに、FFXインターナショナル版では、主人公の七曜の武器をランクアップするための「聖印」がどうしても入手できず、近所の少年をおがみたおして、ミニ・ゲームを好成績でクリアしてもらったものです。(涙)
不利であるだけに見える「手のトロさ」なのですが、このゲームの中にあるブリッツ・ボールに関してだけは、抜群の成績をおさめたのです。
ブリッツ・ボール
というのは、このゲームの物語の中に登場する
オリジナル・スポーツ
です。
なにしろ、水
中
で5分間球技をやりまくり・・・という、「
おい、選手は人間かよ?!
」というとんでもない設定のスポーツです。
まぁ、設定はゲームの話と流しちゃってください。
このスポーツに登場する選手達は、試合に出場して活躍していると、だんだん能力が高くなっていきます。(レベルUPします)
しかし、アビリティ:このスポーツ用の技能みたいなものは、プレイヤーが操作して、選手に覚えさせなければなりません。
どうやるか?
1番一般的な方法は、すでに、そのアビリティを使用できる対戦チームの選手が、試合中にその技能を使用してきた時に、特定のボタンを押して「
覚えさせる
」ことです。
最初に「覚えたい」アビリティを使用してくる敵をマークしておくと、試合中にそれが使用されれば、画面に
Capture!
という文字が表示されます。これが表示されているときに○ボタンを押すと、そのアビリティを入手できる(覚えられる)ことになっています。
「技」というものは、教えてもらうのではなく、ぬすむものである
・・・という言い回しが、ここでもそのものズバリで出てくるわけです。
もちろん、必ず成功するわけではありません。
自分のレベルが相手の選手のレベルよりも低い場合は、なかなか覚えることができません。
両者が同じレベルの場合は、半々の確率で覚えてくれます。
自分の方が相手選手よりも、レベルが高ければ・・・ちゃんと作業さえできれば、きっちり覚えられることになっています。
まぁ、自然ですね。
で、レベルを高くした私のチームの選手たちは、いろんなアビリティをCaptureいたしました。
ところが・・・
私のまわりにいた
「上手いプレイヤー」たちが、失敗しまくった
のです。
好評のゲームだったので、同じゲームをしている少年達(?)がいっぱいいました。
彼らは、私よりずっとゲーム上手だったのに、なぜかCaptureだけがうまくいかないのです。
同じ作業をして、トロい「私」は成功するのに、上手い「彼ら」が失敗をする。
「よりによって、
あいつ
にできることが、なんでオレ様にできないんじゃ!」
・・・・・失礼きわまりない話ですなぁ。大笑
これには、ちゃんとした理由があったのです。
ゲームの中では、Capture!という表示が出ている時に○ボタンを押しましょう・・・と説明されているのですが、実は、成功させるための「
受付時間帯
」というものがあったのです。
たいていは、
表示が出ている全体の時間の後半部分で○ボタンを押せば成功する
ことになっていたのです。表示が出たとたんに○ボタンを押してしまうと、速すぎると判断されて失敗扱いになってしまったのです。
(例外的に、受付時間がとても広範囲のアビリティも存在します。逆に、表示が消える寸前まで待たないと成功しないようなアビリティもあったりしました。)
考えてみれば「技」をぬすむわけですから、その「技」をきちんと「見なければ」自分の「技術」にすることはできません。「技」の頭の部分だけを見て「わかったつもり」で○ボタンを押しても、「技術を自分のものにすること」は無理というものなんですね。
この設定知識がなかった時、「上手なプレイヤー」である少年達は、「目」も「手」も反応スピードが速いわけですから、Capture!の表示が出るとすぐに○ボタンを押してしまっていたのでしょう。
なにしろ、Capture!と表示される時間は、技が発動している間だけです。とっても短い時間なのです。ぼやぼやしていたら、表示が消えてしまいます。だれでも「見たら」すぐに○ボタンを押したくなってしまうのが普通でしょう。
だから、上手い人ほど失敗してしまうのです。
トロいゲーマーである「私」は、トロいがために、表示がでてもすぐに反応ができません。その結果、後半部分の受付時間帯に○ボタンが押され、成功する・・・というわけだったのですね。
なんのことはない、なさけない「
種明かし
」ですよ。
「あいつにできて、自分にできない」
上手いプレイヤーは、ますますあせって、すばやく行動しようとしてしまいました。さらに失敗するわけです。
惜しかったネェ。
目のつけどころは良かったンです。
「トロい、あいつにできる」「すばやい自分にできない」のであるから、入力がトロければ良い・・・ここに気づけば成功できたことになります
。大笑
これは、ゲームの話ですから、設定詳細が書かれている「攻略本」などが発売されれば、簡単に問題が解決してしまいます。
しかし、振り返ってみたら、同じようなことが、現実の社会の中でもいっぱいあるのではないでしょうか?
「あいつにできるのに、なぜ自分にはできないのか?」
もしかすると、ちょっとだけ視点を変えて考えてみたら、案外簡単に問題を解決する鍵がころがっているかもしれませんよ。
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