バハムート様の話 (2)
FF4の話
このまま妙な竜王路線を突っ走ってはいけない・・・とメーカーさんに思われたのかどうか知りませんが、FF4のバハムートは、ずいぶんと重々しく、神々しく出てきてくれます。
4の地底には「幻獣」の国があるのですが、そこの王様役はリヴァイアサンがやっています。
バハムートは王様より1段上。幻獣神として「月」にいたりするわけです。
なにしろ、地底の幻獣王リヴァイアサンには、とんでもねぇ、すぐれものの奥方様がいらっしゃることになっていますので、ここで王様をうっかりバハムートにしてしまうと、ますます彼のオチャメ化が進んでしまう危険性があったのかもしれません。
実は、FF4には「月の民」という設定がありまして、もしかすると「幻獣」も本来は「月」にいたものが降下してきて、地底世界に住居をかまえたものであったのかもしれないのです。だから、幻獣神は「月」にいるわけですね。
1体だけ残されて・・・それも、さみしいじゃんねぇ。
これは、ゲームをやって、私が考えたことにすぎなくて、公式に幻獣の詳細な設定は公表されていたわけではなかったと思います。
FF5の話
4の神様扱いが功を奏したのか、続く5のピラミッドでは、思いっきりプレイヤーのキモを冷やしてくれます。
ピラミッドは、どのゲームでも内部が複雑・・・と、相場が決まっていますが、FF5のピラミッドも散々苦労させられます。
で、最後にズタボロになりながら、その場所のボスをしりぞけて、バハムートの封印を解くわけです。
終わったぁ・・・と、思って、最上階から外に出ると・・・・
いきなり巨大な竜王バハムートが飛来します。
「来るぞっ!!」
ちょっとぉ、やめてよぉぉ〜〜っ!!
召喚獣は自分が認めた相手にしか力を貸してくれない・・・ということをプレイヤーは知っていますからね。たいてい1回盛大なバトルをやらかして、勝ってみせなくちゃいけなかったんです。
これが当時の常識でした。
でも、今、とりあえず、ボロボロなんだってばよぉっ!!
ザコ相手でも逃げようかな・・・って思っているところなのに、なんで、すぐ来るかなぁ。
もう、思いっきりビビらせたところで
「北の山へ来い」
と、場所だけ指定して、バハムートは飛び去っていきます。
あ、今、バトルしなくていいのね。
助かったぁ。
ホ〜〜ッ
完全に気がぬけて、ついでに頭もボケちまうのか
「ところで、北の山って・・・どの山よ?」
マップは、あちこち山だらけだったりしてね。
しばらく考えて「北の山」という固有名詞付の場所があったことを、ようやく思い出すわけです。
うん。ず〜〜っと、後回しにしよう。
もう、ヘタレ・ゲーマーなんだから。
FF6の話
6の幻獣(召喚獣)の扱いはちょっと特異でした。
まず、めちゃくちゃ数が多い!
そして、魔石(幻獣が姿を変えた形みたいなものです)を装備してバトルすることによって、味方ユニットが各種の魔法を覚える原材料みたいな役があったのです。
このため終盤になるとやりとりが忙しいです。
「おい、終わったら、そっちのバハムート貸せ。
オレのオーディーン貸してやるから」・・・・状態。
さらに魔石を装備しているユニットがレベルUPすると、その時になにを装備していたかによって、パラメーターにボーナスポイントが加算されることがあります。
したがって、レベルUPが近くなると、あわてて装備しなおしたりするわけです。
「だれが持っているの?バハムート貸してよ。え、マッシュ?あなた、もう無用でしょ、貸しなさいよ、私、HP低いんだから!!」
切実。
すっかり「物」扱いですね。
しかも物語の進行上、解説役というか、ラムウがものすごく目立っていますし、ヒロインと重要なかかわりがある幻獣が登場してきますので、その他大勢はなぁんとなく影が薄いんです。
さらに、1回のバトルで召喚獣を呼びだせるのは1回だけ。
このシステムがネックなんです。
たとえ、最大MPが高くても、1回バトルする間に2回以上バハムートを呼ぶことはできません。
こうなると、無属性全体攻撃は、バハムートにたよるわけにはいかなくなってしまいます。
しかたがないから、ラストバトルにそなえて、なんとか努力してアルテマを覚えさせる!
使用MPがめちゃ高なので、消費MP1ですませるために「スリースターズ」がほしくなる。
せっかく太古の時代から生き延びてきた恐竜「ブラキオレイドス」の乱獲が始まります。同じ地域にでてくるティラノなんか、まきぞえくらって、いい迷惑ですよ!!
かくして、最後の敵に対しては、アルテマ撃ちまくりとなります。
バハムート様・・・物扱いで、こき使って、そのまま終わっちゃって、ちょっと申し訳なかったですかねぇ。
FF7の話
FF7になって、ハードがPSに移ると、なんとバハムートが3体登場して、プレイヤーは度肝をぬかれます。
今までの常識でいくと、バハムートを入手できるころには物語ももう終盤という感じでした。
でも、7では、わりと早めにバハムートのマテリアが入手できるのです。
7では、ボスとのバトル終了後に召喚マテリアが登場する場合があり、拾い忘れると入手不可になったりします。
バハムートもそのパターンのマテリア。敵の落し物は、きっちり拾ってきましょうね。笑
ディスク1なのに、なんでバハムート?と若干疑問に思っていると、ちゃんと物語が進んでから、もう1体のバハムートが登場します。
その名も バハムート改
攻撃方法はギガフレア。
メガフレアの上位がギガフレアです。
わかりやすい竜王様で助かります。
でも、実は初めてプレイした時、私は自分のミスのせいで、バハムート問題どころじゃなく、あせりまくっておりました。
召喚マテリアが足りなかったのです。
ゲーム発売前から多種雑誌に紹介されている記事で、私はチョコボのマテリアがあることを知っていました。
たぶん、プレイヤーが最初に入手することになる召喚マテリア。それが「チョコボ&モーグリ」です。
チョコボを飼っている牧場は通過してきています。
もちろん私はそこで、クラウドにチョコボと話をさせていました。
(ユニットをチョコボに隣接させて、調べたわけです。しかもしつこく)
でも、チョコボは鳥なので返事もしないし、何も起きなかったはずなのです。
後になってわかったことですが、マテリアの入手方法はそれでよかったのです。
ただ、牧場の柵ごしに調べることになっていますので、チョコボとクラウドの立ち位置に微妙なズレがあったらしいのですね。
そのために起きるはずのイベントを起こすことができず、マテリアが入手できないままになってしまったのです。
プレイ中は、それがわかりませんでしたから、めちゃくちゃ不安。
いくらなんでも「チョコボ」関係のマテリアが「バハムート」より後で出てくるものであるはずがありません。
よりによって、こんなに丁寧にプレイしてきているのに、召喚マテリアを取り損ねてしまったのぉ?!
が〜〜ん ですよ。
今だから笑い話ですが、そりゃショックだったんです。
幸い「チョコボ&モーグリ」は、ゲームが進んだ後でも入手することが可能なマテリアでした。
ホッとしながら、さっそく装備させて・・・・
落ち着いてまわりを見たら、なんかもうね・・・すごい召喚獣がそろいまくっているわけです。
隣でギガフレアが炸裂しているというのに、その後、チョコボに乗っかったモーグリが走ってくる?!
使えないって・・・・。
(やっぱり、本来の時期に入手しないと、利用価値ありませんね)
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